セントラル豊橋FCジュニアユース 

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ちょっとした工夫を07.04

2015-07-05 18:46:03 | 日記
今大会のなでしこジャパンが、前半終了と同時に、走ってロッカールームに向かっているのにお気づきだろうか。

 通常は歩きながらロッカールームに向かって後半に備えるのがハーフタイムであるが、なでしこジャパンにとっては、ハーフタイムは貴重なミーティングの場である。

 これには自らのプレーの精度をさらに高めるために、共通認識をひとつでも多くしようとする、選手・スタッフの細やかな狙いがある。

 今大会で使用されているスタジアムは、普段はカナディアン・フットボール・リーグ(CFL)チームの本拠地として使っているスタジアムがほとんどだ。現地では大人気のスポーツであるため、どこのスタジアムも収容人数が多く巨大であるから、日本選手が前半終了とともに走り始めるのは、ピッチからロッカールームまでが遠いから、というわけではない。

「ハーフタイムのミーティングを始めることができるし、同時に早く座って休むこともできる。やっぱり、ミーティングと休息がしっかりできるかどうかはすごく大きい」(DF岩清水梓)

 なでしこジャパンにとってハーフタイムの約15分間は、体を休めるためだけの時間ではない。前半45分+後半45分の90分間ではなく、45分+15分+45分の105分間で相手を上回ろうという高い意識が、日本の強さの源流にはある。

なでしこジャパンは、練習中にもとにかくよく喋る。それは、冗談を言い合って笑い合うこともあるが、練習終盤には選手が互いに指示を送り合って、ピッチ上はコーチングの声で埋め尽くされる。それは1、2分の給水時間でも同じことだ。

 1回の練習ごと、1回の試合ごとにチームの質を少しでも高めようとこだわり続ける姿勢にこそ、日本の勝負強さの秘密がある。

そして、いよいよ始まるアメリカとの決勝戦でも、前半終了とともに日本選手たちは、ロッカールームまで走るだろう。それは、その時点で勝っていても、負けていても変わらない。質の向上に終わりはないことを、全員が認識しているからだ。

前半よりも、後半はさらに質を高めるため、なでしこジャパンはまずロッカールームに向かって走る。

soccer kingから抜粋