2年生・1年生の練習を見ていると,人によって力の伸びる時期がまちまちで,それぞれが可能性を秘めているものと常々感じる。2年生のY,キャプテンでも何でもないが他人にはない長所がある。きっとそれを心得ているのだろう。周りの子とはふた味違った,思い切ったプレーをする。歯切れがよい。声をかける内容もポジティブだ。自主練習でリフティングや階段でもの凄く遅れをとっていたA&H。気がつけば20分足らずでこなし切り,何事もなかったかのようにみんなに溶け込んでいる。Aにいたってはゲームで得点をあげるまでに成長。決して恵まれた体格や能力があるわけでもない。半年の積み重ねを,ごまかしたり逃げたりせずに,恥ずかしさや屈辱に耐えてきた成果だろう。そういう姿を見るにつけ,あえてほったらかしにして,背中を向けて我慢してきた甲斐があったとうれしく思う。そういうA&H。相手の心が分かり気の利いたひと声がかけられる。おべっかでなく,自然にチームの為,友達の為に行動できる。友達がボールをなくせば,懐中電灯で探しに戻ってくる。掃除をする人を見れば「代わります。」それをジュニアコーチが気付き,「変わりましたね…」こういうひと言にも頭が下がる。よく観ていてくださる。ほどほどのテクニックがあり,ほどほどの能力があり,可もなく不可もなく何気なく半年を過ごして来た選手は大丈夫か?
結果がすぐに出ない努力が本物である
結果がすぐに出ない努力が本物である