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Happyday of LUCKY

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HDRは人間の眼にかぎりなく近い

2011年12月07日 | Photography
BLOOM会「北義昭ワークショップ」に参加する。
本日は最近よく聞くHDRのお話。

HDRとは明暗差の大きい景色(人物でもおなじ)を撮るときに、ハイライトが飛ばないように暗めに撮ったカットと、シャドー部がつぶれないように明るく撮ったカットと、その中間くらい(いわゆる適正露出)で撮ったカットを合成する技術のことだ。
合成するには専用のソフトを使う場合と、カメラ内で自動的におこなう場合とがある。
カメラが自動で処理するのは自由度が低いので、ここではフォトショの話になるが、「ファイル」→「自動処理」→「HDRに統合」で明るさのちがう複数枚の画像を指定すると、いろいろなパラメータが出てくる。
北氏はご自分の作品を見せながら、露光量やコントラスト、ガンマ値などのバラメータを細かく動かし、そのときに画像とヒストグラムがどう変化するのかを説明してくれた。
非常に細かい作業なので、ここにことばで書くことはとてもできない。

ネット上でよく見るHDR画像のほとんどは、統合しただけのものが多いが、それでは単に広いダイナミックレンジのデータを合成しただけの画像でしかない。
つまりHDRで生成される画像はあくまでも素材であって、それで完成というわけではないのである。
要点はハイライトが飛ばずシャドーのつぶれていない情報量の多いデータをつくり、それを素材にして自分のイメージに追い込んでいくことで、トーンジャンプのない美しい写真が生まれるわけだ。
北氏のめざす写真は人間の眼で見たとおりのやわらかい階調のあるプリントだという。
これって銀塩時代のネガプリントとおなじだね。

左からハイライト基準のデータ、ノーマル基準、シャドー基準


上の3枚をHDRに統合した画像がこれ


たしかに雲は飛ばずに神社の建物はつぶれないで、それぞれディティールが出ているが、これでは眠すぎて写真としては見れない。
うえにも書いたように、これを素材にしてここから追い込んでいくわけだ。
追い込み方の詳細は次回のワークショップで。

(ご注意)
いまご覧の画像はすでに8ビットに圧縮されたJPEG画像なので、素材データとしての情報量はありません。雰囲気だけ見せています。
本来は16ビットのTIFFデータで追い込み作業をやっていきます。1枚100MBを超える大きなデータです。

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