スナップ写真とはなにか? と問われれば、「その人の知らないうちに瞬時に写すこと、またはその写真」と定義することができる。
その反対の撮り方として、撮影する人がいろいろ指示したり形を整えたりしながら写すことをセットアップという。写真館などで写す家族写真や肖像写真はまさにセットアップである。
わたしが学校アルバムの仕事で撮っている写真などは、スナップっぽく演出してはいるけど、そのほとんどがセットアップの写真だし、ファッションや広告の写真だってすべてそうである。
また、近ごろ観光地などで目にする自撮り棒にスマホを取りつけて写している写真も、自分で自分たちを撮るセットアップだといえると思う。
そう考えると、わたしたちがふだん目にする写真のほとんどがセットアップされたものではないか。一度、自分の部屋の中をぐるっと見回してほしい。
だとすれば、純粋なスナップ写真なんて撮影者が隠し撮りでもしないかぎり、なかなか撮れないものだし、ふつうの人はそんな写真を撮ろうとも思わないだろう。
ここにスナップ写真のおもしろさが存在するように思う。

昨夜、ニコンが主催するフォトカルチャーウィーク「CROSSING」に参加して、写真家の瀬戸正人さんのお話「スナップの魔法」を聞いた。
彼の話は非常におもしろく、まさにスナップ写真の本質というか核心にふれるもので、写真家としての姿勢や態度、そして写真家がやるべき仕事を語ってくれた。
印象的だったのは「みなさん、もっと街に出てスナップ写真を撮りましょう。でないと、100年後に『21世紀初頭の写真家はなにも写真を残さなかった』といわれますよ」ということばだ。
「スナップっぽい」写真ばかり撮っている者には、耳の痛い話でもあった。でも勇気をもらったなあ。
その反対の撮り方として、撮影する人がいろいろ指示したり形を整えたりしながら写すことをセットアップという。写真館などで写す家族写真や肖像写真はまさにセットアップである。
わたしが学校アルバムの仕事で撮っている写真などは、スナップっぽく演出してはいるけど、そのほとんどがセットアップの写真だし、ファッションや広告の写真だってすべてそうである。
また、近ごろ観光地などで目にする自撮り棒にスマホを取りつけて写している写真も、自分で自分たちを撮るセットアップだといえると思う。
そう考えると、わたしたちがふだん目にする写真のほとんどがセットアップされたものではないか。一度、自分の部屋の中をぐるっと見回してほしい。
だとすれば、純粋なスナップ写真なんて撮影者が隠し撮りでもしないかぎり、なかなか撮れないものだし、ふつうの人はそんな写真を撮ろうとも思わないだろう。
ここにスナップ写真のおもしろさが存在するように思う。



昨夜、ニコンが主催するフォトカルチャーウィーク「CROSSING」に参加して、写真家の瀬戸正人さんのお話「スナップの魔法」を聞いた。
彼の話は非常におもしろく、まさにスナップ写真の本質というか核心にふれるもので、写真家としての姿勢や態度、そして写真家がやるべき仕事を語ってくれた。
印象的だったのは「みなさん、もっと街に出てスナップ写真を撮りましょう。でないと、100年後に『21世紀初頭の写真家はなにも写真を残さなかった』といわれますよ」ということばだ。
「スナップっぽい」写真ばかり撮っている者には、耳の痛い話でもあった。でも勇気をもらったなあ。
よくお客さんに「どうしたら上手な写真が撮れるの?」って聞かれる事があって、はっきりとした回答ができないままいろいろと考えてやっと最近その答えがみつかりました。
「10年後に見て懐かしいと思える写真を撮るべきです」
こんなタイミングだったのでその言葉に自分も勇気をいただきました。
10年後ですか。
瀬戸さんは「写真には時間がどんどん蓄積されていくので、古い方がいい」と言ってました。
たしかにそういうところ、ありますね。