カナダ滞在中の12月14~15日は、ふたご座流星群のピークでした。
周囲は暗く、空は広く見晴らしが良いため、1時間に十数個は見ることができました。
満天の星空を眺めていると、ヒューッと光の筋を引いていく流れ星。
日本の自宅周辺では都市部の明かりのせいもあり、恐らくほとんど見れなかったのではないかと思います。
流星の中でも特に大きく明るく光るものを「火球」と呼ぶらしいのですが、
視界の隅をかすめただけでもとても明るい光が走り一瞬びっくりします。
たまたま眺めていた視線の先にはっきり見えた時は感動しました。
天文学的には流星が流れてくる方向は分かるようですが、
特に専門知識もなく流星狙いの撮影でもないため、現場ではたまたま見えた という状態なので
なかなか狙って撮れるものではありませんでした。
(広角レンズで空だけを狙い、高感度で長時間露光すれば写るかもしれませんが)
そんな中、たまたま何気なくカメラを向け星景写真を撮っていた方角にかなり明るい火球が現れました。
バルブ撮影でシャッターを切ったままの状態でしたので、幸運にも林の向こうへ落ちていく流星のしっぽが写り込んでいました。
今回のカナダ旅行では300枚以上撮影しましたが、
自分の中ではベストショットの中の1枚と言える奇跡の写真になりました。