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四川省の農民暴動 事態沈静化へ、工事延期を決定

2004年11月10日 | 国際
9日付の香港紙「明報」などによると、中国西部・四川省漢源県の山間部で、水力発電所のダム建設に伴う強制移転の補償額が少ないと不満を持つ地元農民が先月末に数万人規模の暴動を起こした問題で、中国政府は今月15日に予定していた河川の水のせき止め工事を延期することを決めた。中国政府は事態沈静化のため、公安省次官などを現場に派遣しているという。
公安当局は暴動に加担した容疑で農民数十人を拘束。工事現場では武装警察部隊が警戒に当たり、周辺の幹線道路も封鎖されている。抗議のために漢源県の市街地に集まっていた農民も引き上げているという。【香港=関泰晴】


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………毎度のことながら、本当に北京オリンピック大丈夫なんでしょうか…。一応沈静化に向かっているとのことですが、どうも根本的な解決には至っていないようですからねぇ…。中国のエネルギー事情を考えると、水力発電を諦めるわけにはいかないでしょうし、となると何時までも延期ということにはならないでしょうし。どこかで地元住民との妥協点を探るか、武力行使ということになるか、なんにしろ選択を迫られると思うのですが。…ただ、後者の場合、黄巾の乱とか太平天国の乱とか、そんなのの再現になってしまいそうですが、当局はどういった対応を考えているんでしょうね。
相当前に紹介した中国の大豆泥棒の件でも思いましたが、数万人単位での事件で数十人の逮捕、て意味があるんだか無いんだか…。割合でいえばごくごく少数だけですからねぇ。
今回は無事沈静化に向かっているようですが、やはり中国の内陸部と沿岸部の軋轢は相当なものがあるようですね。「抗議のために市街地に集まっていた農民」ということは、当然その付近もしくは少し離れたところから集まってきたということでしょうから。てか、幾ら人口の桁が違う中国でも、ダムで水没する地域全部の農民が数万人てことはないでしょうから、政府に不満を持つ農民がこれを機に集まってきたんでしょうね。
………マジでそのうち、漢の末期に流されたのをもじって、「紅天已死 白天当立 歳有甲申 天下大吉(紅天すでに死す、白天まさに立つべし、年は甲申、天下大吉)」なんて怪文が出回りそうだなぁ…。そうしたら中国はあれですか、王朝系=毛沢東の子孫あたりと、官僚系=現在閣僚として名を馳せている誰かと、南方系=上海あたりに本社を持つ企業のトップと、3つに別れて争ったりして。……………すみません、冗談です。でもそうなったらちょっと面白いんですけどね。