ささやかなささやき 1.01

ねこの魅力は、そのファジーさに尽きる。

嘘か真か

2007-06-15 00:06:02 | 本・漫画
以前、どなたかがコメントで「読んでみろ」と
書かれていたので、ほんとに読んでやりました。

小林よしのり氏の『新ゴーマニズム宣言SPECIAL 戦争論』。

漫画で書かれていますが、すごく分厚い本なので
最初見たときはびっくりしました。

内容が内容だけに、感想書くと、それ自体重い話になりそうで、
ちょっとためらわれるところではありますが・・・。
(もともと、いたって軽~いブログなんで。)

とりあえず、小林よしのり氏の言わんとしていることは
概ねわかりました。話の展開が少々強引だったり、矛盾していたり、
偏見と思われるところがあったりする感は否めませんが、
一部、同意・納得できるような部分もありました。
(考えかたにバイアスがかかっているという点では、
 私も人のこと言えませんですし。)

結局のところ、「個」と「公」の話とか、「大東亜戦争肯定論」
とかについては、考え方・捉え方の問題のように思います。
どの視点に立つかで見方は大きく変わる、ということなのかも
知れません。

歴史認識については、私自身知識が乏しいので、
どれが正しいとかどれが間違っているとかいうことを
言う資格は私にはありません。
ただ一つだけ、戦後すぐには出なかった証言(今になって
出てきた証言)というのを、「今さら」という理由で
否定するのは、ちょっと違うと思いました。例えば
ひめゆり学徒隊の生存者の中にも、長い時間をかけて
ようやく話す決意を持った方もいれば、未だに語ることを
拒んでいる方もいます。

まあ、何にせよ、いろいろと問題提起されていて
考えさせられる本だとは思いました。
読む人によって、だいぶ意見は違ってくると思います。
たぶん。