キモノで悩むのは更衣季節。
5月のはじめから、毎日何を着るか悩んだり、してるのを365キモノ(生活)として書いてるので、いまさら書いても、何も目新しくないかもしれないけど、全員が全部読んでるわけでもないだろうからまとめて考えてみましょうか。
***********************
おかしなのが、ジーパン、Tシャツ、綿ブラウス、カーデガン、ジャケット、コート、とあれば、誰も何月に何着てようが脱ごうが、何もいわないのに、キモノだと「こうあるべき」ってルールがある。
で、そのキモノ季節ルールが温度上、快適に着られるのであれば、もちろん何も問題がないのに、
快適じゃない!!!それが問題!!
よくいわれてるのが、そのキモノルールが出来たのは、コンクリートジャングルができる前の時代。だから現代ではあてはまらないよねぇ、という声。
かたや、お茶席では・・・去年の5月20日の三渓園の大茶会でも、28度もあったのに、もてなし側は全員袷。狭いのに大混雑の待合いはサウナ状態。それも見越してか、キモノをやめたわ、って会話があちこちで。慣れた顔の方々は単衣の江戸小紋で涼しい顔。自分が何をしたいかで決めればいいことですね。もてなし側は建物の外に終日出ないのでほとんと関係なくって、客側は28度の日照りの中、階段を登り、狭い人混みを耐えねばならないとわかっているのだから。
呉服屋さんでも「お茶席でなければ」ご自由に、というのが決まり返事になっているぐらい。
だのにそれに従ってないヒトをみかけると、これみよがしに「ダメだし」やらぶしつけ視線を送ってもいいと思っている、キモノを着ない、キモノ批評家が多いこと。何よりも問題はここにありましたね!
キモノ関連の店員さんもほとんどが、キモノを着ていても、入店後店内だけで着用。エアコンの店内のみの衣装の話は、その後、エアコンのない屋外を公共機関乗り継いで帰宅する身に実用的な話なんだかどうだか。
私はキモノを着てないヒトの話は右から左へ通過させています。着用中の先輩方のアドバイスにはちゃんと耳を傾けてきました。それで大概十分です。
お茶以外の現実バージョンに話を変えましょう。
洋服オンリー時代、私が冬に愛用したのはウールやカシミヤのノースリーブのタートルとアンサンブルのカーデガン。真冬でも自宅以外の暑い室内ではノースリーブが快適だったので。そんな室温の中で、袷シーズンに何が起こるかといえば、汗だくの背中に帯周り。
だから私は冬でも脱げる格好をキモノでも考えます。ババシャツを下に着るなんて、アウトドアオンリーデイ限定。そんな日、滅多にありません。
レッグウォーマーを腕にすれば、室内に入るとき、歩きながらでも脱げる。いまやアームウォーマーなんかがでてきましたね。でも、いいのは先の狭まってないタイプ。首はあったかくしたいからストール必携。でも衣紋はしっかり抜くのが室内対策。
2月の鎌倉でも、暑い日には単衣の紬で出かけたことも。横を半そでTシャツ姿のヒトが歩くのです。何が問題でしょう??
5月もさっさと浴衣に羅帯で出かけました。半そでアロハ1枚で集まるヒトの中に入るのに遠慮がいりましょうか?
そんなかんじで寒い季節から暑い季節のものを一段階ずつ早めて着ていくのは、季節のはやどりがおしゃれっていうキモノルールのなかでもほとんど抵抗ないけど、残暑厳しい9月という秋に早取りをしたくないっていうのには、ちょっと悩みます。
宇野千代さんが、8月の、夏の白が綺麗に見えなくなったとき黒が斬新におしゃれだとかいう風にいわれてましたが、実際35度超える日には黒を着るだけで自分が暑さで倒れそうな感覚にもなります。
9月、本当は単衣の季節。でも30度が続いてる中、単衣着たら倒れます。がんがんにエアコンの効いてる場所で終日過ごすのなら可能ですね。
黒と赤の紗(紗とは7-8月のみのキモノ)、とか暑苦しい色は9月用につくられたのではないかと今年気がつきました。
9月は基本透けない単衣の季節。透けないで涼しい=汗を吸い取り、かつ洗えるキモノっていったら綿がいいですね。しじら1枚でこの残暑9月を乗り切りましたが、浴衣でもない綿キモノがもう1枚欲しいです。
で、30度級の9月なら、素材がルールを守れないなりに、せめて色だけでも秋らしい、実りの色(黄色・オレンジ・茶・朱)を使用しようと思うけど、色黒で紺系統の私に似合う色ではない!着用していて力が湧いてこないのです。
なので、今年からなるべく色も無理をしないで、好きな色で、
さわやかフレッシュ夏の色(白、水色など)、に比べて、ちょっとこっくり目(葡萄やワインをイメージした紫系色)なんかを着ようとしています。
10月、11月と寒くなれば、今度はクリスマスと雪のイメージ!寒い日にはさっさと羽織を羽織って、9月に我慢の白も解禁にしています。
なんにせよ、自分もそうだけど、見るヒトに不快感を与えなければいいんじゃないかと思います。集ったヒトの中で一人汗だらだらかき続けてるヒトがいれば周りも落ち着かないし。
そういった意味では季節から話はずれますが、「クラス」=場所状況にふさわしい品位?をあわすことだけは必要かなと感じています。銘仙で一幕見席に行っても、桟敷なら訪問着級で行く。
ランチはウールでもレストランディナーは小紋や大島に着替えます。いわばシルクのワンピですよね。
そうそう、選ぶキモノで目指すところは、来る季節をわくわくして待ってる、見るひとも「あ、そろそろね♪」というかんじがキモノの素材や色、コーディネートで見せられれば! それがキモノを着る一番の醍醐味なのではないかな、と思います。
なので、成功、失敗、良し悪し、いろいろあるとは思うけど、毎日の現実的なキモノ姿をみることのなくなった今、毎日ブログに「本日のキモノ」として紹介してるのは、キモノ初心者の方のお役にたつのではないかしら?と思って毎日画像を保管、アップしています。私自身、マンネリに陥ったとき、役にたつかな?
そして、1シーズンに着るキモノは最低限にしてます。なぜなら清潔に着たいのでクリーニング枚数を少なくしたいのです。
5月のはじめから、毎日何を着るか悩んだり、してるのを365キモノ(生活)として書いてるので、いまさら書いても、何も目新しくないかもしれないけど、全員が全部読んでるわけでもないだろうからまとめて考えてみましょうか。
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おかしなのが、ジーパン、Tシャツ、綿ブラウス、カーデガン、ジャケット、コート、とあれば、誰も何月に何着てようが脱ごうが、何もいわないのに、キモノだと「こうあるべき」ってルールがある。
で、そのキモノ季節ルールが温度上、快適に着られるのであれば、もちろん何も問題がないのに、
快適じゃない!!!それが問題!!
よくいわれてるのが、そのキモノルールが出来たのは、コンクリートジャングルができる前の時代。だから現代ではあてはまらないよねぇ、という声。
かたや、お茶席では・・・去年の5月20日の三渓園の大茶会でも、28度もあったのに、もてなし側は全員袷。狭いのに大混雑の待合いはサウナ状態。それも見越してか、キモノをやめたわ、って会話があちこちで。慣れた顔の方々は単衣の江戸小紋で涼しい顔。自分が何をしたいかで決めればいいことですね。もてなし側は建物の外に終日出ないのでほとんと関係なくって、客側は28度の日照りの中、階段を登り、狭い人混みを耐えねばならないとわかっているのだから。
呉服屋さんでも「お茶席でなければ」ご自由に、というのが決まり返事になっているぐらい。
だのにそれに従ってないヒトをみかけると、これみよがしに「ダメだし」やらぶしつけ視線を送ってもいいと思っている、キモノを着ない、キモノ批評家が多いこと。何よりも問題はここにありましたね!
キモノ関連の店員さんもほとんどが、キモノを着ていても、入店後店内だけで着用。エアコンの店内のみの衣装の話は、その後、エアコンのない屋外を公共機関乗り継いで帰宅する身に実用的な話なんだかどうだか。
私はキモノを着てないヒトの話は右から左へ通過させています。着用中の先輩方のアドバイスにはちゃんと耳を傾けてきました。それで大概十分です。
お茶以外の現実バージョンに話を変えましょう。
洋服オンリー時代、私が冬に愛用したのはウールやカシミヤのノースリーブのタートルとアンサンブルのカーデガン。真冬でも自宅以外の暑い室内ではノースリーブが快適だったので。そんな室温の中で、袷シーズンに何が起こるかといえば、汗だくの背中に帯周り。
だから私は冬でも脱げる格好をキモノでも考えます。ババシャツを下に着るなんて、アウトドアオンリーデイ限定。そんな日、滅多にありません。
レッグウォーマーを腕にすれば、室内に入るとき、歩きながらでも脱げる。いまやアームウォーマーなんかがでてきましたね。でも、いいのは先の狭まってないタイプ。首はあったかくしたいからストール必携。でも衣紋はしっかり抜くのが室内対策。
2月の鎌倉でも、暑い日には単衣の紬で出かけたことも。横を半そでTシャツ姿のヒトが歩くのです。何が問題でしょう??
5月もさっさと浴衣に羅帯で出かけました。半そでアロハ1枚で集まるヒトの中に入るのに遠慮がいりましょうか?
そんなかんじで寒い季節から暑い季節のものを一段階ずつ早めて着ていくのは、季節のはやどりがおしゃれっていうキモノルールのなかでもほとんど抵抗ないけど、残暑厳しい9月という秋に早取りをしたくないっていうのには、ちょっと悩みます。
宇野千代さんが、8月の、夏の白が綺麗に見えなくなったとき黒が斬新におしゃれだとかいう風にいわれてましたが、実際35度超える日には黒を着るだけで自分が暑さで倒れそうな感覚にもなります。
9月、本当は単衣の季節。でも30度が続いてる中、単衣着たら倒れます。がんがんにエアコンの効いてる場所で終日過ごすのなら可能ですね。
黒と赤の紗(紗とは7-8月のみのキモノ)、とか暑苦しい色は9月用につくられたのではないかと今年気がつきました。
9月は基本透けない単衣の季節。透けないで涼しい=汗を吸い取り、かつ洗えるキモノっていったら綿がいいですね。しじら1枚でこの残暑9月を乗り切りましたが、浴衣でもない綿キモノがもう1枚欲しいです。
で、30度級の9月なら、素材がルールを守れないなりに、せめて色だけでも秋らしい、実りの色(黄色・オレンジ・茶・朱)を使用しようと思うけど、色黒で紺系統の私に似合う色ではない!着用していて力が湧いてこないのです。
なので、今年からなるべく色も無理をしないで、好きな色で、
さわやかフレッシュ夏の色(白、水色など)、に比べて、ちょっとこっくり目(葡萄やワインをイメージした紫系色)なんかを着ようとしています。
10月、11月と寒くなれば、今度はクリスマスと雪のイメージ!寒い日にはさっさと羽織を羽織って、9月に我慢の白も解禁にしています。
なんにせよ、自分もそうだけど、見るヒトに不快感を与えなければいいんじゃないかと思います。集ったヒトの中で一人汗だらだらかき続けてるヒトがいれば周りも落ち着かないし。
そういった意味では季節から話はずれますが、「クラス」=場所状況にふさわしい品位?をあわすことだけは必要かなと感じています。銘仙で一幕見席に行っても、桟敷なら訪問着級で行く。
ランチはウールでもレストランディナーは小紋や大島に着替えます。いわばシルクのワンピですよね。
そうそう、選ぶキモノで目指すところは、来る季節をわくわくして待ってる、見るひとも「あ、そろそろね♪」というかんじがキモノの素材や色、コーディネートで見せられれば! それがキモノを着る一番の醍醐味なのではないかな、と思います。
なので、成功、失敗、良し悪し、いろいろあるとは思うけど、毎日の現実的なキモノ姿をみることのなくなった今、毎日ブログに「本日のキモノ」として紹介してるのは、キモノ初心者の方のお役にたつのではないかしら?と思って毎日画像を保管、アップしています。私自身、マンネリに陥ったとき、役にたつかな?
そして、1シーズンに着るキモノは最低限にしてます。なぜなら清潔に着たいのでクリーニング枚数を少なくしたいのです。