<決勝>
GOAL:(ス)シルバ、アルバ、トーレス、マタ
*スペインは、準決勝までとは打って変わって美しい、楽しいサッカーが復活。0トップというと一見ディフェンシブの様な感じだが、チャンスとみると一斉に上がってくる姿は迫力がある。そして狭い密集地域でも見事にパスを交換する。パスは走っている選手にぴったりと合う速さで、クロスは入ってくる選手の身長までをも考慮し、受ける側は常に次のプレーへのベストポジションにトラップする。この試合の1点目、2点目は今大会のベストゴール1位、2位に選んでも良いくらいの圧巻ものだった。
*イタリアは、準決勝との間隔がスペインより1日少なく、移動距離もあったので疲労が回復していなかったという意見もあるが、それは「負け惜しみ」である。グループリーグで同組だったのだからイタリアが1位通過していれば立場は逆だったはずである。
*イタリアは交代選手の使い方も失敗だった。1人目のバルザレッティはキエッリーニの負傷に伴う緊急投入なのでしょうがないが、2人目のディ・ナターレは決定機を2度ほど外し、3人目に入ったモッタはすぐに負傷退場し10人になってしまった。
*一方のスペインの交代選手は、2人目のトーレス、3人目のマタがダメ押し、トドメの得点をする活躍だった。
スペインは、EURO2008、W杯2010、本大会とビッグタイトル3連覇。
無敵艦隊は4年にも及ぶ航海をまだ続けている。