夏に向けて新たなバックを買ったのだ。また買ったの?はい、そーです。その名も「ランナーズ、ランニングビズバック」。
タイトルにもあるように、私はランニング大好き人間。そして大会に向けて頑張るタイプじゃなくて、「走っていれば幸せ」という安上がりな人間なのだ。しかしサラリーマンランナー共通の悩みが「通勤時間」。往復で3時間以上を費やすというのはなんとも切ない。少し残業をすれば帰宅後のランニング時間確保が難しい。
そこで考えるのが「通勤ラン」。そしてそれに使うためのリュックとしてお迎えしました。キーワードは「地味」(笑)。
物欲の強い私はトレイルランはやらないくせにトレランリュックはやたらと気になって、ついつい買ってしまうんです。何しろランニンググッズでは数少ない物欲対象になりえるんです。女性ならランニングウェアなんでしょうね。しかしこのトレランリュック、やはり見栄えの良い「赤」系カラーを選んでしまいます。なので通勤には使えない。
そしてこのビズバック最大の美徳はそのチープな外観です。いや本当に安っぽい。上部の持ち手や両サイドのメッシュドリンクホルダーなどを見るとイトーヨーカ堂で千円くらいで売られているサラリーマンお父さんご用達リュックに瓜二つ。とてもこれが定価7千円以上する(しかも値引きがほとんどされない)ランニング用のリュックには見えません。このペラペラした安っぽさが素晴らしい。
あのですね、おじさん達は厚顔無恥のように見えて、これで結構シャイなんです。走るのが好きなくせに走ることを同僚やご近所さんに悟られたくないのです。だってさ「ほらほら、お隣りさんランニングしてるんだって」「メタボ検診で注意されたみたいよ」「いやだぁ、きもい!」‥何もそこまで言わなくても(大泣)
だから普段は「俺、走ってないもんね」とランニング無関心を装いたいのです。この地味ィヘンドリックスなリュックはそんなサラリーマンにピッタシ。
そんな地味な外観ですが、反対側に回ると普通のリュックとは違うランニング用バックの顔が現れます。背中に当たる部分は汗による蒸れを防ぐ厚いクッションの入ったメッシュパッドがあります。ショルダーもメッシュ。ランニング時にリュックが暴れないよう胸と腰にベルトがあります。中身の量に応じてマチのサイズを調節できる「コンプレッション」機能もあります。これらランニングバックの基本機能はきちんと押さえられています。
面白いのは背中に配されたメッシュパッドが脱着可能なことです。これによりパッドだけを洗濯することが可能になります。また調節可能なベルトの余りを巻き取って止める機能がついてます。これはこのメーカー(というのかな?)のオリジナルアイデアですが優れもの。通勤時に余ったベルトがダランと下がっているのはみっともないものです。
しかし最初に述べたようにこのバックの最大の利点は「通勤に使える」ランニングリュックということです。当たり前ですが同じリュックでもランニング専用と通勤用では用途が違うので作りが違いますが、一番の違いは「ポケットの数」でしょう。
多くのトレラン用リュックは本体が1室で、他にはあってもオマケ程度の内ポケットがひとつくらいだけ。外にはもう少し大き目のポケット。そしてウエストベルトに左右それぞれポケットという造りが主流。というのも基本的に立ち止まってリュックにアクセスすることを想定してないので走りながらアクセスできるウエストベルトのポケットが利用頻度が高く本体のポケットは重要視されないからです。
それに対してビジネスバックをみるとポケットが非常に多い。更に最近はクールビズで上着を着ないから、スーツの内ポケットに入れてた様々な小物(本当に多いのだ)をカバンに入れなきゃならない。
そしてこのリュックですが、作りはまさにビジネスバックに瓜二つ。何とペンホルダーまであります。だから普通にビジネスリュックとして充分使えるのがサラリーマンにはとても嬉しい。またウエストベルトにポケットがありませんが、これがあると手提げ時にとても違和感があるので仕事用には省いて正解。
それと小さなことですがロゴが黒く塗りつぶされてます。スポーツメーカーのリュックだとこれ見よがしにASICSとかadidasとメーカーのロゴが目立つようにプリントされてますが「これじゃ仕事用に使えない」。ロゴを黒くする、この黒子に徹する姿勢が偉い!
レインカバーが内蔵されているのもトレランリュックとの違い。そもそもトレイルランニングは雨に濡れるのは当たり前だから基本的に防水への備えはありません。こちらは仕事用に作られてますからランニング中の雨への備えがあるのですね。ただし汗による中からの濡れ対策は各自で行ってね。
今のところ唯一の問題は、以前紹介したTUCANOリュックを既に使っていること。だってこのリュックを使ったら「また買い換えたの」とランニングとは違う意味であれこれ言われそう。
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