リンダロンシュタットといえばMISS AMERICA。まぁアメリカポップス界の歌姫ですわな。オリジナルよりカバーが得意という根っからのシンガーです。
日本でも人気を博しましたが、軸足をスタンダードに移した辺りから一気に日本では「昨日の歌姫」になってしまいました。まぁ自分も「激愛」までで、その後は忘れてました。そんな中、DISK UNIONで見つけたこのCDは何と200円。ロネッツのBe my babyが入っているので「おぉ!ポップス路線のリンダ様が聴けるのか」と他のCDと共にお買い上げ。
ただ気になったのがジャケットに使われてる赤ちゃんの写真。そして自宅でCdを裏返すと何とそこには天使の羽をつけた赤ちゃんの写真が。一抹の不安を覚えつつアマゾンでレビューを読むと「最高の子守唄アルバム」ですって!
そこで流れてくるのは「マッド!マッド!ラブ!」とシャウトしていた頃のロックンロールリンダ様とはまるで別人。囁くように丁寧に歌い上げてる彼女がいました。アレンジも柔らかく繊細。
ただし子守唄とすれば贅沢極まりない、赤ん坊だけに聴かせるのは勿体無い。選曲、アレンジそして何よりリンダ様のシンガーとしての力量に敬服してしまいます。何十年もこういった曲を歌っていますと言われても納得するくらいこの世界を歌いきっている。
個人的にはオリジナルを知っている曲はやはりオリジナルの方が良いと思います。Be My Babyなど初めてこの曲を聴く人には「あぁ良いポップス」だと思うでしょうが、やはりロネッツの方が曲の魅力を引き立ててます。
そしてそんなカバーの中でひときわ輝いているのが何を隠そう彼女の持ち歌「Winter Life」。このアルバムの2年前にリリースしたアルバムからの選曲ですが、これが本当に素晴らしい。一応ジャンルはバラードなんでしょうが、サビをファルセットで歌い上げる聖歌風な超名曲。さざ波のように感動が沸いてきます。正直、リンダロンシュタットというシンガーの懐の深さを再認識しました。
このアルバム、完全な期間限定物ですね。夏場には絶対似合いません。そしてベストマッチなのは12月。そう12月でしかもクリスマスまでが一番相応しい。外は雪、部屋の中には暖炉があって、時間帯は夕食後。絶対にはまります!
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