昨日ニュースを見てたら未来の交通インフラとしてスマホを利用したものが紹介されてた。何でもスマホのGPSデータを逐次サーバーにアップロードしてスマホやカーナビにフィードバックすることで危機回避を図る。例えば駐車している車の陰に潜む歩行者をカーナビがドライバーに教える、逆に歩行者には車がいることを教えるというものだ。
こんなの信じたらスマホ持ってない歩行者がトラックの陰に居ても鼻歌交じりで速度を落とさない馬鹿なドライバーが確実に増えますわ。本来は危険回避の情報のひとつとして提供されるはずが「これだけで充分なんだ」と勝手に解釈するご都合主義ユーザーが確実にでてきます。
もっと笑えたのが歩行者。モデルが日頃スマホと縁遠い世代のせいもあって、スマホ持ちっぱなし状態。こんなのに気をとられている隙に暴走自転車と衝突するか、別の歩行者(彼もスマホの注意情報に気をとられている)とぶつかるって。
今では自動車以上に危険な存在なのが歩きスマホ者。何しろ前見てないからねぇ。駅前とかならまだしも路上で立ち止まってスマホを見てる人間はほどんどいません。つまり路上スマホ者はほぼ歩きスマホ者なのだ。このシステムは歩きスマホ者を増やすだけ。
そんでもって多分システム設計者が一番持たせたいお年よりなどの弱者ですが、これがもっとも危ない。だってそもそもスマホに慣れてないからポケットに入れたスマホがアラームでも鳴らしたら驚いて転びます。またどうしてよいかわからずオロオロする、これも危険。
どちらにしても「前方注意。危険な場所は徐行運転」「歩きスマホはしない。危険な場所では左右を確認」という基本の基本がむしろ疎かになる危険が高いんじゃないかと思いました。
じつに突っ込みどころ満載で楽しめました。