ホスピス、緩和ケア看護覚書*カナダ編

ホスピス看護をカナダから。2013年大学院を卒業しました。カナダ人の夫とは14年たっても熱愛中。

フォニックス

2011年05月13日 | 日記
Brodyに薦められて映画を見た。Green Hornet。バンクーバー出身のSeth Rogen が脚本、主演の映画。もともとは30から40年代のラジオ黄金期のショーで60年代にはテレビシリーズとなった題材。プレビューでは3星とあまり受けなかったようだが、Seth Rogenのネタが好きなので結構楽しんだ。

で、Seth Rogenの相棒役のアジア人の役名が加藤。KATOと書くのだが発音は日本風に書くと「ケイドー」となるのだ。フォニックスって知っていますか?英語圏ではアルファベットを覚えると、次にアタックするのがこの フォニックス。これをマスターすると発音の仕組みと理解して、綴りも上達する、英語の基本の基本と呼ばれるもの。

母音と呼ばれるものは a, i, e, u, o これがまた日本語の「あいうえお」と並ぶからややこしい。決して日本語のように「あいうえお」にはならないことを頭に叩き込んで。

で英語の言葉は子音と母音の組み合わせ。日本語をアルファベットに書くとかならず子音の後に母音が来るようになっている。たとえば滝沢「TAKIZAWA」。しかし英語はコンパウンドワードを除くと母音はひとつか二つしか入らないようになっている。CatとかFlag (FLは二つでひとつの子音になる)。このようにひとつの母音だと短い母音(short Vowel) になる(決してCat-ooとTの後にエキストラの母音を入れない)。ひとつの言葉に二つ母音が入るとLong Vowel となり母音の発音が変わるのだ。aと eの組み合わせか aと iの組み合わせがLong a sound と呼ばれるものに変わるのだ。発音は「エイ」に近い。

Cap, Can にe が付くだけでCape, Cane と変わるのだ。このShort Vowel と Long Vowelの見極めを小学校1年生で叩き込まれる。そして子音へと移っていくのだ。

で、この法則を当てはめるとKATOを加藤とは発音してもらえない。ケイトーとなるのだ。それがにごってケイドーとなる。私の名前はみか。MIKAと書くとたいがいマイカと呼ばれる。iがaによってLong Vowelへ変化するからだ。みかと発音してもらいたからったらMe-chaと書くといいよと言われたことがある。そこまでしなくてもよいわ、、、、みたいな。

それから母音は一語に2つまでとなっているので、3語以上の日本語は思っているようには発音してもらえない。子供に3語以上母音が入っている名前をつけると、英語圏では日本語のようには呼んでもらえないことを覚悟して、、、。TAKIZAWAを英語圏の人が見ると、理解を超えているので、勝手に名前を分解する。TAKI-ZAWAと二つに分けてLong Vowelとなるので「ていき、、、ぜいわ??」ってな具合に。例外は母音で始まる言葉。たとえばErikaは大丈夫。最初の母音を子音としてカウントするのか発音できるけれどTAMAGOは望みなし、てな具合で。

で、日本人は母音が必ずすべての発音の後に付くからどうしても付けてしまう。SaladなのにSa-la-daとするからわかってもらえない。エキストラの母音が英語圏の人にはとても耳障りと言われた。発音を上達したかったらフォニックスを学びましょう。グーンと上達します。私はBrodyに教えるために教材を自分で作って、その時に仕組みがわかって発音が変わりました(もちろん日本語なまりは永遠になくならないけど、ルールがわかったので昔のようにかけ離れた発音をしなくなった)。

で、BrodyはKatoがとても気に入って、自分のペットか子供にこの名前を付けると言っていた。名字なんですけど、、、、。

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