ホスピス、緩和ケア看護覚書*カナダ編

ホスピス看護をカナダから。2013年大学院を卒業しました。カナダ人の夫とは14年たっても熱愛中。

カナダの中の日本

2011年10月24日 | 日記
昨日お葬式へ行ってきました。カナダなのに日本にいるような気分になるほどでした。こんな立派で盛大なお葬式もこちらにきて初めてでした。故人の人柄、ネットワークの広さを感じました。

故人は私の両親と同じ年代なので、父や母ぐらいの方が多くみられました。その娘さんや息子さん(というと私ぐらいの年代)も家族でこられていました。きっと家族を通して長いおつきあいをされているのだな、と思いました。レセプションで隣に座った方は故人と詩吟をされたとか。会に入らないか?と誘われました。日本人としてなにか日本人の会に入っていると良いよと。

剣道していたけれど、不妊治療を再開した時行くのをやめてからはや5年。大学院が終ったらまた始めたいなとは思っているけど、実際はどうなんだろう。剣道は一生ものというけれど、体力の衰えが、、、、。

セルフサービスなのに、奥様方が日本茶をいれて配っていたり、手作りのお饅頭や、どら焼き、生八ツ橋なんてあったりする。いつもはサンドイッチばかりなのにお寿司があったり。それもカリフォルニアロールとかではなく、日本の太巻き、イカキュウなど。やっぱり食べ物は文化を物語る。あーこう言う時こそ日本人にどっぷり浸かりたいなんて感じる。

外国で何年住もうと、カナダ人と結婚したって、私はやっぱり日本人だと、しみじみ思った今日の午後でした。

故人は棺の中で穏やかに横たわっておられました。2週間前、まだまだ治療してもらって少しでも長く生きていたいと言われていたお顔と同じでした。ご冥福をお祈りいたします。

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今月の課題

2011年10月12日 | NP大学院
病院で働いている時、主治医としてやってくるGP( 家庭医) に呆れたことが何度もあった。病室に顔を出して、「 どう?」 と聞くだけで去って行く。カルテには変わりなしと書く。身体も触らず、聴診もせず、あれだったら私にもできると、言っていたことがあった。好い加減な医師は沢山いた。

看護師歴が長いと、症状と検査結果で診断ができるような気分になってくる。NPのコースはその延長かと思った。それは大きな勘違いと始まってすぐに認識させられた。問診の重要さ、診察から診断、治療とクリティカルシンキングをどう行っていくかだ。病態生理はもちろんだが、このクリティカルシンキングが出来ないと、知識が実践につながらない。

で、今月の課題、クリティカルシンキングがクリアにできるようにするためのもの。症例があって、それから診断に至るまでのプロセスを明確に書いていかなければならない。どれだけシステマティックに行い、もれがないかだ。
症例は喉の痛みと飲み込みが痛みのために出来ない、離婚したばかりの3人の子持ちの父親。首のリンパがはれている、熱もあったかもしれないという、よくある症例だ。風邪だとか、喉の炎症と最初から決めつけるのはとても危険だ。症状を整理して、可能性のある診断名をあげる。そこから消去方法で診断に至るのだ。HIVの初期感染、ヘルペス、性病だって可能性としてある。かなり時間がかかる作業だ。尊敬出来なかったGP達。でも医師の資格をとった時にはこういうスキルをマスターしていたのねと、ちょっぴり見直し(だからと言って診察や記録を好い加減にするのは許されないけど)。

自分が施設環境、専門化された部署で働いていたことも思わされた。専門化されればされるほど、パターン化される。限られた経験だとも思った。プライマリーケアはトリアージでもる。何がくるかわからない。広い知識と、診察力、診断力が大切だと、課題をしながらつくづく思うのだ。

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久しぶりの休み

2011年10月04日 | NP大学院
週末に書いたのに、アップデイトが遅くなってしまったわ、、、

大学院が始まって四週間が過ぎた。週一度の休みだけではけっこうつらい。で、今週末は三連休。旦那の週末勤務が入っていたからだ。ゆっくりできると思っていたのは甘かった。
習い事や誕生会の送り向かいに走り、家事に追われる。あー仕事へ行く方が楽だったかも、なんて思いたくなる。
久しぶりに家族揃って日曜日ブランチを張り切って作ろうかなんて思っていたけれど、そんな気持ちは吹っ飛んで、旦那の見送りもせず、寝入ってしまった。只今朝の11時になろうとしているのに、未だにパジャマでゴロゴロしている。
課題がたまりつつある、机に向かわなければ、絵里佳を誕生会に連れていかなければ、、、重たい腰をあげて一日を始めないと終わってしまいそう。

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