ホスピス、緩和ケア看護覚書*カナダ編

ホスピス看護をカナダから。2013年大学院を卒業しました。カナダ人の夫とは14年たっても熱愛中。

クリニック

2011年12月22日 | 訪問看護
訪問看護の部門で働いているがクリニックも併設している。訪問の対象者は病院が必要ないけれど看護が必要な人。術後創や褥瘡、在宅点滴(抗生剤)、緩和ケアだ。しかし中にはクリニックを訪れることが出来るほど体力がある人もいる。わざわざ訪問しないでクリニックにきてもらうのだ。こっちの方がずっと効率が良い。訪問で看護師がみれる患者の数はせいぜい 7人程度、でもクリニックだと難易度にもよるけれど10-12人ぐらいいける。時間の予約もできて、いつ来るかわからない訪問に比べて喜ばれる。

で、今日はクリニック。いつもは3部屋開けている(3人看護師が働いている)けど、今日は一部屋だけ。その上キャンセルが入ってけっこうゆったり。いつもの忙しさが嘘のよう。クリニックがオープンした時反対する看護師は多かった。しかし蓋をあけてみると、結構楽しんでいる人もいる。街中を走り回る訪問に比べて、ドライブをするストレスがないからだ。それに困った時に他の看護師と即、相談ができるから。中には医師になったみたいで気分がいいという子もいる。

医師と言えば、私もNPになったら、クリニックで看護ではなく診察診断をするようになるんだな、と時に考える。普通の診療は一人15分と決まっている。だから一日に20ー25人もみるそうだ。しっかり記録もしなければならない。15分でなにもかも出来るのだろうか。といらぬ心配を今からしてしまう私なのだ。

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骨粗鬆症

2011年12月21日 | NP大学院
骨粗鬆症を防ぐのに大事なこと

骨って鍛えれば鍛えるほど強くなるものです。重さがかかったり、伸びたり、ひねったりそういうストレスがかかると骨が強くなるのです。
もちろん骨を形成するのはカルシウムそしてビタミンDが必要。摂取不足は禁物。日光に当たることで、摂取されたビタミンが必要な形態に変化する。運動も大切。激しい運動をしなくても、歩くだけでも大きな違いをうむ。ストレッチや軽いウエイトトレーニングならなおさらだ。
骨のピークは30代前半。ピークに達した後は緩やかに下り坂。

最近注目されているのが、ピークが低い人たち。世の中が便利になって運動不足が目立っている。特に若い世代。その上偏食やダイエットで栄養不足も嘆かれている。そういう若者が30代をこえたらどうなるだろう。骨粗鬆症の増加は予測されている。

我が家の上の2人もなにもスポーツをしていない。12年生のAJなんて体育の授業さえないのだ。困ったものである。

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豚に真珠

2011年12月19日 | 家族
先月書いていたのだけれどアップするのを忘れていました。

Brodyが15才になった。我が家とママ家での誕生会。二倍楽しめ、二倍プレゼントがもらえて嬉しい彼。ママからもらったビデオゲームが気に入らないから他の品と交換したいと、ゲーム店へ一緒に行った。みるとゲームの入っているケースはすでに空いている。なんでも最初から興味はなかったけどママのフィアンセ(最近婚約した)がやって見たいと一度プレイをしたとか。そんなので返品出来るのか疑問に思ったけれど、彼は「知らないの?傷も入ってないし大丈夫」と。
で、お店でお目当てのゲームを見つけて支払いへ。新しいゲームは57ドル。前のと差額で約30ドル近く払う彼。前のゲームは安かったの?と聞くと、同じ値段だよと。???
もしかして中古引き取り?!
そう!彼は返品と中古引取りの違いを知りませんでした!
説明すると「そんなことどうでもいいよ。お金も沢山もらったんだから」と。開封させしなければ返品できて30ドルが今でも手元にあるのよ、と説明してもゲームが手に入ったかどうかのみを気にする彼。本当にお金の観念がない子だと思った。
わかろうともしない態度。猫に小判とはこのことだと、しみじみ。先が思いやられる。

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休日

2011年12月18日 | ホスピス
先々週タームが終わって冬休み中の私。勉強しなくていいから、なんだか一日が24時間以上ある気分。

パンを焼いたりデザートを作ったり凝った料理をしたり、編み物もしている。読みたかった本も図書館に注文した。

ママが帰ってきたと家族は大喜び。

学校がないとフルタイムで仕事も入る。いつもは休み時間返上で勉強していたので、今はゆったりゆっくり仕事もできる。スキー旅行へ行くので詰めて仕事を入れたから、それはちょっと辛いけれど。

あーなんて幸せなんでしょう、としみじみ。

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変わらないもの

2011年12月14日 | 家族
昔、昔の話。まだBrodyが小さい時。旦那と一緒に買い物に行った。Brody は小さかったので、ショッピングカートの中に入っていた。焼きたてのパンを売っているセクション。旦那が背を向けて袋に詰めていると、Brody は手の届く棚からパンをとって食べだした。で、旦那が振り向くと脇の間にパンを隠した彼。でもパンが大きくて小さい脇からはみ出ているんですけど!とその光景をとなりのセクションから見ていた私。かなり笑えた。

先日車で帰宅途中、Brody が歩いているのを見つけたので、車のスピードを落として近寄った。私に気づいた彼は、にっこり笑顔をしながら手にもっていた大きなポテトチップスの袋を股の間、それとも後ろに隠そうと四苦八苦している彼。

何年経っても変わってないわね。

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甲状腺ホルモン低下症

2011年12月12日 | NP大学院
甲状腺ホルモンってとても体に大切なホルモン。そのホルモンを作るのはもちろん甲状腺なのだけど、必要な栄養分がないとそのホルモンは作られない。で栄養と言うのがヨード。

ヨードを沢山含む食品といえば海藻類。日本ではヨード卵だってある。海外ではどうだろう。ヨードは野菜からも摂取できる。ヨードが豊かな土壌で育った野菜だ。しかし最近の土壌は繰り返される農耕で痩せていて必要なヨードを含んでいるものは少ない。なのでヨード不足による、甲状腺ホルモン低下症を防ぐために、ほとんどの先進国では国として対策をとっている。それがヨードを含ませたお塩。テーブルソルトと言われるもにはヨードが入れてあるのだ。なぜかと言うと甲状腺ホルモンが低下していると、胎児や子供の成長が妨げられる。土壌が痩せていて、ヨードを摂取することができない国は今でも、この原因での死亡率が高いからだ。

で、最近先進国で甲状腺ホルモン低下症が再び目立ち出している現象がある。
その理由は高血圧や心臓病で塩分摂取を控えるようになって、テーブルソルトからのヨード摂取量が減ったのではないかの説。もう一つは岩塩などグルメな塩の普及でテーブルソルトを使う人が減ったという説。

自分のことを考えた。げ、もしかして私の甲状腺ホルモンも下がっている??と思った。
絵里佳が生まれて以来、テーブルソルトは全く使っていなかった。たまに無性にのりが食べたくなる時以外は海藻類も料理しないし、と言うより手に入れにくい品。絶対足りていないよな、と思った。
で、症状を聞くとげっとするぐらいはまっている。
と授業で学んで以来、テーブルソルトを使うようになった。そのせいか体の調子も良い。
日本ならまだしも海外に住んでいる方気をつけましょう。

ちなみに症状は
体重増加、便秘、皮膚や髪の毛のカサつき、脱毛、記憶力や計算力の低下、倦怠感、眠気、低体温、無月経などなど、成長ホルモンに深い関係があるので、胎児や成長期に不足すると、発達障害(知能、体型) そして死にもつながるものです。

ヨードは体に貯蔵されない栄養分なので、毎日摂取することが大切です。甲状腺機能になにも問題がなくても、摂取不足で病気になる。怖いものです。気をつけましょうねー。

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