ホスピス、緩和ケア看護覚書*カナダ編

ホスピス看護をカナダから。2013年大学院を卒業しました。カナダ人の夫とは14年たっても熱愛中。

卒業おめでとう

2012年07月01日 | 子育て
先日AJが高校から卒業しました。ガウンとハットをかぶっての式典。



先日は父兄主催のパーティー。日本の成人式みたいなものでしょうか。ドレスにお金をかけます。彼女もドレスやを転々として決めた一点。白い肌に映えます。20年代30年代のファッションに興味があるので髪の毛もそんな感じでアレンジ。パーティーのエスコートはもちろん現在進行形のブライアン君。一歳歳下でも大丈夫。



朝から化粧や髪のセットをしてもらい、



豪邸を持つ友人宅に集合。カップルや友達同士で写真撮影。



リムジンに乗り込みダウンタウンバンクーバーへ。





スタンレーパークでまたもや撮影会の後、会場のハイアットホテルへ。夕食とダンスパーティーは真夜中過ぎまで。次の会場はスコシアバンクシアターを借り切ってのゲームやらエンターテイメントナイトは朝五時まで続きます。大型バスに乗って高校まで戻って解散。

アルコールやドラッグは一切禁止で、会場に入る時にボディーチェックがありがあります。誰一人怪我や病気をすることもなく戻ってきました。

北米で子供を育てている方、卒業間近になるとお金が沢山かかります。しっかり貯めておきましょう。

9月からはSFUへの進学が決まっている彼女。フランス語を頑張ったので、卒業は英語とフランス語のダブル卒業でした。よく頑張ったと思うし、飛びっきりの美人に育ったなあ、と嬉しく思いました。

にほんブログ村 病気ブログ 看護・ナースへ
にほんブログ村

刺青

2012年01月31日 | 子育て
AJが刺青を入れて帰ってきた。刺青と言うとなんだか怖いけど、Tattooと言えば優しいでしょうか?
18歳になる記念、友達もしてるし、素敵、後悔しない、ママもしてるし。彼女の実母は数年まえにそのころの恋人と同じ刺青を入れて、その後どんどん足していって、今は身体中にある人。
ママの行く店に行くから感染や合併症の心配はないとか。どこから一体そのような確信が生まれるのか、知識のなさは本当に恐ろしい。

私は医療者なので、いろんな人をみる。刺青は年数が立つと薄れてくるし輪郭がぼやけてくる。色を入れ直すこともできるが、肌の張り具合が変わるので、いれた時と同じようには復元できない。柄に飽きたり、嫌なことを思い出させたり、そのため次々と新しい柄を入れる人が多い。
AJは母親を引き合いに出すが、40代と10代を比較されては困る。彼女はこれから人生の華を咲かす時なのだ。
私たちの考えが古いと言えばそうなのかもしれない。ヤクザのシンボルではないのだ。ただのファッションの一部と言えるだろう。
しかし世の中にはそうとは取れない人がまだまだ多いのだ。
就職する時、結婚する時はどうだろうか?可能性が無限大にある時に、わざわざ自分に制限をかけるような行為をするべきではないと思う。

と思うと同時に、自分のことを棚にあげてとも思う。私が耳にピアスを開けたことは、私の両親にとって、とんでもないことだった。カナダへ来てから私はおへそのピアスもあけた。日本を訪れている時喘息の発作を起こして私は入院した。ERでレントゲンを取るために上着をあけた看護師はギョッとした顔を見せた。私の両親はまるで私が娼婦か何かになったかと言わんばかりだった。カナダでは珍しくもないへそピアス。文化や人種によって受け取り方は様々だ。

一週間前に警告を受けた時、私たちの気持ちはきちんと伝えた。しかし彼女の気持ちは変わらなかった。
18歳になるのだ家に監禁するわけにはいかない。行動を監視し続けることもできない。親として出来ることは、行動の結果がどういう成り行きを起こすのか、人生を多く生きている者として伝えることだけだ。自分の行動の産物と顔を合わせるのは私ではない。彼女なのだ。

AJが6歳の時、耳にピアスをあけたいと言い出した。もちろん私たちは反対した。もっと大きくなってからするべきと思っていた。しかし実母が連れて行った。恐怖で縮こまっている小さい耳たぶの女の子。結果は左右不対象で、成長するにつれてその滑稽さは明らかだった。だから、最近あけ直しをした彼女。
刺青を消すことは出来るが、高額だし、傷は残る。
今度はピアスのようにやり直すことのできないものをしたのだ。痛い目に自分で合わなければわからにのだろう。
服で隠れるところに入れるといっていたが、前腕にいれてきた。ちょっと袖をめくれば誰の目にもつく場所だ。絵里佳への影響はどうだろう。

毎度のことだが、実母の思慮のなさに腹立しくなる。母親として娘の将来をどう考えているのだろう。母娘で同じように刺青を入れることがクールとでも思っているのだろうか。ピアスの時と同じく今回も彼女が連れて行った。

カエルの子はカエル。それ以外のものを願うのは間違いなのだろうか。

にほんブログ村 病気ブログ 看護・ナースへにほんブログ村

親業

2011年11月08日 | 子育て
絵里佳が変化してきていることを感じる。自我が芽生えて、昔のようにお母さんが選んだ服を着て、髪留めをつけたりしない。自分で選ぶようになった。何にしても頑固者で引かない。

先月末のバイオリンのコンサートも最初から出たくないとと言った彼女。日が近づけば気も変わるだろうと思ったのは甘かった。最後の最後まで意思をつらぬいた彼女。母として受け入れるこは簡単ではなかった。
何故って、自分のせいだと思ったからだ。

産休から復帰してずっと働く母親だった。子供と接する時間が少なくても、子供は親の背中を見て育つと信じていた。しかしスケジュールが組めないことで日本語学校に今年からいけなくなった。一日十分お母さんと日本語の勉強と読み書きをゲームや練習帳を通してしているが、彼女の日本語能力の低下は著しい。日本語学校に連れていけたら、、と思うことが多かった最近。バイオリンの練習も旦那に任せることが多くなった。仕事や学校と彼女と過ごす時間は確実に減っている。だから今までに無かった絵里佳の行動を見受けると、私が母親業を怠っているからだと思うった。大学院は家族を犠牲にしてでも続けたいとは思っていなかった。家族は自分にとって一番大事だからだ。NPになりたいという自分のエゴで絵里佳を犠牲にしているような気持ちだった。

落ち込んでいる私にベテランの母親たちはこう言った。絵里佳の行動は成長過程の中で自然なことと。周りを試し、いろんな感情を体験しようとしている。自分の意見を形成してそれを伝えていくことを経験していると。親の思いどうりではなく自分のしたいことを。
親としてよろこぶべきと。それに子供は放ったらかしにしていても育つもの。親のかまい過ぎは子供の成長を妨げると。働いている親として何処かで申し訳ないと思ってしまうのが、あれこれしたくなる事につながっているのかもしれない。少し距離をおくのも悪くないかも。

コンサートのあとのレッスンで先生に観客が多くて嫌だった、とちゃんと話ができた。私のせいではなかった。
小さい時は手がかかるから早く大きくなってくれ、なんて思っていたけど、AJやBrodyの時と一緒。大きくなればなるほど、身体的な世話は少なくなっても精神的な世話が比率を多く占めて、そういう意味で大変になる。子供が自立するまで、もしくは一生、親は親であると、今更ながら思わされた。

にほんブログ村 病気ブログ 看護・ナースへ
にほんブログ村

サマースクール

2011年07月05日 | 子育て
の時期になりました。うちのお坊ちゃま。昨年よりはずっとがんばった一年。すべての教科をパスしてめでたくGrade10への進学が決まりました。昨年のことを思ったら偉い偉い、と褒めてあげたくなるほどです。しかし彼はサマースクールに通っています。

何故って、、、、。サマースクールはパスできなかった子供たちだけのものではない。普通の授業より早く進みたい子もここへ来る。AJの友達は高校最後の一年をフランスで過ごしたいので、このサマースクールでどんどん単位をとっていき一年早くの卒業となった。Gradeをパスはしたけれど成績に不満があるとサマースクールでやり直しが利くので(大学進学の最低ラインの成績に満たしてないとか)そういう子供もくる。

で、うちのお坊ちゃま、リソースの先生から電話が入った。9月からの数学は一番やりやすいトレード数学をとるように進めたら基礎数学を取りたいと言っているがどうしてか、と。Brodyに話を聞くと、彼は将来、宇宙工学に進みたい。そのためにはGrade10で基礎数学を取っていないとだめだと書いてあったからだ、と言う。宇宙工学???ロケットとかそういうものを設計したりするプロジェクトに入りたいんだって!あ~ディスカバリーチャンネルの見すぎだわ、と笑い転げそうになったら彼は真剣だった。現実を知らない、と旦那はネットで彼と調べる。技術系の学校ではなくてここらだとUBCしかそういう学部はない。それも入学規定の最低限はA+、それも96%平均がないと入れない。とても競争率が高い学部。てことは98%ぐらいないと入れない???あ~無理無理と言いたかったが、あまりの彼の真剣さに押された。だって宇宙工学に進めなくても動機を持ってがんばることはよい事だ。きっと他の道にも生かされるはず、と。

で彼はGrade9の数学をパスしたけれど、その成績では基礎数学には進めない。で選択は3つ。1)9月からもう一度Grade9の数学をやり直してB以上の成績を取る。2)サマースクールでB以上の成績を取る。3)あきらめる。だった。この時点で夏のキャンプ旅行の日付も決まっていた。しかし彼は2を選んで、キャンプへ行かずサマースクールに通うことにしたのだ。それほど本気かよ!とびっくり。

サマースクールって言っても自分の学校へ行くのではない。このあたりでは一校しかしていないので2つのバスを乗り継ぎ通うのだ。毎日半日数学だけ。一日でも欠席したり宿題をしない、ミニテスト合格点をとらないとその時点で追い出されると言うとても厳しい規則。一日目は楽勝と言って戻ってきた。宿題も済ませたよ、といつものようにテレビの前で愚だ具だしている彼。さてさて、どうなることでしょうか。

にほんブログ村 病気ブログ 看護・ナースへ
にほんブログ村