最初はねぇ、こちらも急に発生した台風9号に警戒してたのよ。なんせ前日の天気予報では(多いところで)雨量が500mmに達するかもとさんざん脅されていたから。
そこにアンタ地震だもの!実はこれが野生のカンなのか発生5分前にちょうど起きた。で、起きた時にちょっと早く起きすぎたかなとテレビをつけて時刻を確認、あ、5時2分だなと思っていたら・・・
ずん! と、衝撃、ガタガタと短い縦揺れの直後に長~く小刻みの激しい横揺れ!!!!!
もう、ついに東海地震が来たんだ!!・・と本気で思ったが、そんな揺れの中でも立ち上がり倒れそうな家具やらパソコンデスクやらを抑えながら収まるのを待った・・が、モノがゴロゴロ落ちててもなかなか揺れが収まらない!!もうダメなのか!?
・・・といううちに揺れは止まった。下の階の母に声をかけたら無事だとわかり、足元が割れ物などでケガする状況ではないことを確認し母のところへ。台所の食器がいくつか落ちて割れていたり仏壇の中のものが散乱したりしてたがたいしたことはなかった。仏壇のろうそくに火がついてなくてよかったな。
家中だいたい眺めたが、被害は意外と少なかった。家の建物の角にある便所のタイルの隅が一部剥がれかけになっていたが、揺れの応力が一番かかるところなのでまぁ仕方ないだろう。お店のお酒のビン類は、なんと、棚にそれぞれワイヤーを渡してあったのでほとんど被害は無かった。ワイヤー1本でかなり違うのでこれはみなさんにオススメ。そしてここで一旦落ち着いた。
ただ、だんだん出勤のための支度をせねばならない時間になり、落ちたモノの片付けはまた余震がくりゃ落ちるだろうと思いやめておいた。警備員というお仕事は、自分の家はさておき警備先が大丈夫かどうか、こんなときでも何があっても行かねばならないのである。しかもまさか勤務2日目に大地震が来るとは夢にも思わなかったが、だからといって「ウチが大変で行けません」とはとても言える立場じゃない・・。
職場への道のりの途中、R1由比バイパスを通らねばならない。ほかに道が無い幹線中の幹線。東名高速は通行止めだし、はやく行かないと時間までにたどり着けない可能性がある。
そこで予定よりも早く出発した。やはり興津から由比の旧道と分かれるところまでは渋滞していた。途中貨物列車も立ち往生していた。
この渋滞地点は海の真横。大地震直後の津波注意報が出ているときに海沿いで渋滞だなんて余震がもし大きく津波が来てたら私は今この文章は書いていないだろう。しかし、東名もダメ、JRの在来線もダメとなればクルマでR1で職場に行かなきゃならないのだ警備員である。しかももし警備先の工場で被害が大きかったら今日の仕事はパニックになるところだった。なんせまだ就いて2日目。何をしたらいいのかもほとんどわかっていないのだ!!!
結局東部のほうがやや揺れが小さくて工場もほとんど被害はなかった。ああよかった。今日は仕事中も地震情報と交通情報を得るためにケータイの使用が許された。
ウチに帰って少し片付けたあとPCのスイッチを入れたらなんだかヘンなモードでスタートした。あまりに激しい揺れでついにこちらも壊れたのかと。ヘンなドライバをインストールしろとかマウスが初期化されたとか見たこともない画面がつぎつぎに現れ、しかも起動がちゃんとしないのだ!
ああ、もうPCはダメかと思ったが、それでも、理由はわからないがリセットを2回繰り返したら元に戻ったのだ!!
いやもう今日は「怪談でブレイクする前の稲川淳二」の心境で・・、
『いやいやいやいや、悲惨だな悲惨だな悲惨だな~、もう~びっくりしたびっくりしたびっくりした、凄かった凄かった凄かった』
・・と職場でも言い続けていたような気がする。
ま、とりあえずたいしたことなくてよかったな。