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政府専用機と大統領専用機

2006-03-27 22:41:15 | ニュース関連
政府専用機が「空飛ぶ官邸」に大変身!危機管理機能も充実 (サンケイスポーツ)
【天皇陛下や首相ら要人の外国訪問などに使う政府専用機が「空飛ぶ官邸」としての機能を備えるため、平成5年の運航以来、13年ぶりに大改修されることが26日までにわかった。ざっと63億円をかけ、有事の際に首相と担当相らが連絡を取り合う“暗号電話”など危機管理機能を充実させる。とはいえ先輩格の米大統領専用機エアフォース・ワンに比べると、攻撃防御面は素っ裸状態という】
【主な改修点は情報通信設備の充実。現在、備え付けてある電話は一般通話ならどこにでもつながるが、会話を暗号化して盗聴を防ぐ「秘匿通話」は外務省に限られ、首相官邸や防衛庁には直接かけられなかった】
【それでも、米エアフォース・ワンにある空中給油機能や、熱源を発出して赤外線誘導ミサイルを回避する「フレア」などは装備する計画はないという。
防衛庁は「ミサイル回避装置も、すぐに反撃できる護衛戦闘機を伴わないと意味がない。米とは軍事力や支援態勢が違う」と説明しており、他国からの攻撃をも念頭に備えを固めるエアフォース・ワンとは、まだまだ差がある】

 本来なら最初からそういう機器・設備を搭載すると思うんだけど、政府専用機を購入した経緯が“アレ”ですからねぇ。多分、政府専用機購入に係わった連中は、この機体を快適な移動手段程度の認識しかなく、まさか移動中にあちこちに秘匿通話を使用した連絡が必要になるとは考えなかったんでしょう。
 ただねぇ、政府専用機と米大統領専用機を比べてもしょうがないだろう。向こうは移動手段としてだけではなく、万一の場合に大統領や高級スタッフが乗り込んでアメリカ政府として機能する機体だ。だから、空中給油装置や各種防御システム、各種通信システムに大量の食料を装備・搭載している訳だよ。
 それに対して日本の政府専用機はそんな使われ方を考慮していない、ただの移動手段。今回の改修も単に今まで問題がありすぎた移動中の執務・連絡面の改善をするだけの話。同じ専用機でも基本が違うんだから、単純に比較しちゃ駄目だよ。

 大体政府専用機に空中給油装置とかミサイル防御システムを装備するなんて、どこかの政党が追求してきそうな事でしょ?簡単に実現する事じゃないと思うぞ。
(画像は防衛庁のサイトから引っ張ってきた、日本政府専用機B-747-400)


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