普通の日々

ごく普通の日々の事

先送りの考えは変わらないか?

2009-06-12 22:50:26 | ニュース関連
戦闘機F22の輸出は困難 米空軍トップが見解 (東京新聞)
【米空軍制服組トップのシュワルツ参謀総長は11日、最新鋭戦闘機F22の輸出について、禁輸措置解除という法的要件のほか、輸出仕様にすることによる価格の大幅な上昇など「障害は非常に大きい」と述べ、実現は困難との見方を示した。ワシントン市内で開かれたシンポジウムで語った】
 最近は空自のF-X関連の記事が頻繁に載っている。それ自体はネタが増えてありがたいんですが、ブログを書く時間を考えると当日にそのネタを使えない事が多いのが悩みの種。まあ、その原因の大半は自分の書くという事に関する能力の問題な訳ですが・・・・。
 で、参謀総長が御丁寧に「F-22」輸出解禁の可能性は無いよという見解を出していますが、日本に「F-35」導入を推奨しているアメリカ政府側の人間としては当然の見解でしょう。というか、『価格の大幅な上昇』に触れているという事は、下の記事に登場するダニエル・イノウエ議員への牽制が主目的かもしれない。まあ、あの価格が障害になるのは事実ですけどね。あの超高額の機体を導入できるのはサウジアラビアだけでしょう、今の日本ではとても無理ですよ。ダニエル・イノウエ議員はあの価格設定で日本が買えるとでも思っているんですかね?

国防総省VS親日重鎮議員=F22生産中止めぐり火花-米(時事通信)
【日本が次期主力戦闘機(FX)の有力候補に挙げている米最新鋭ステルス戦闘機F22をめぐって、調達を中止し日本への輸出も困難とする国防総省と、輸出解禁を含め生産継続を支持する親日派の議会重鎮ダニエル・イノウエ上院歳出委員長(民主)の意見が真っ向から対立する異例の展開となっている】
英BAEシステムズ、「FX」採用ならユーロファイターの技術情報を開示 (NIKKEI NET)
【英BAEシステムズのアンディー・レイサム副社長は11日都内で記者会見し、日本の次期主力戦闘機「FX」の候補機である欧州のユーロファイターについて、日本が採用を決めた場合、日本でライセンス生産がしやすいよう詳細な技術情報を開示する考えを明らかにした】
 アメリカの活発な動きに呼応したのかBAEも動き出しました。これまでもライセンス生産・改造OKとしていた上に更なる大盤振る舞いですよ。これで開発・生産技術維持の面では「タイフーン」が圧倒的優位に立った訳ですが・・・・問題は選ぶ側がこれをどう受け止めるかなんだよねぇ・・・・。
ボーイング、F-15SEは1機1億ドル・販売パートナーの募集を開始へ (Technobahn)
【ボーイングが3月に発表したステルス性能を高めたF-15戦闘機の新型機「F-15 SE(Silent Eagle)」の販売価格を1億ドルとし、具体的な販売パートナー企業の選定活動に入ったことが5日までに明らかとなった。
 ボーイングでは主な販売候補国として日本、サウジアラビアなど数カ国の名前を挙げており、近く、対象国で販売パートナーを通した営業活動を開始する】
【ボーイングではF-15のステルス性能は輸出版のF-22とほとんど変わらない上、F-22、1機分のコストで2.5機購入することが可能というコスト面での有利性を押し出すことで受注獲得を目指す】

 しかし、アメリカ政府は「F-35」推奨で、一部議員は「F-22」輸出型と求め、ボーイングは「F-15SE」を出してくるというバラバラさ。少しは考えを統一して貰いたいものだが、これが自由主義・自由経済というものなのかもね。まあ、「F-15SE」は日本にだけ提案しているという訳じゃないんだけど。
 それにしても『ステルス性能は輸出版のF-22とほとんど変わらない』というのはどういう事だ、ボーイング?まだ設計すらされていない「F-22」輸出型とどうやってステルス能力を比べたんだか・・・・。

 TOP画像は条件的には最も有利になった「タイフーン」、下の画像はボーイングがパートナーを求めている「F-15SE」。



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