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ロッキーの節電大作戦!「暑さ寒さを我慢しないで脱原発達成!」

浜岡原発停止による「電力不足?」報道に触発されて始めた節電日記。
必要な電気は使用、ムダな電気は使用しない。

ICOM 50Mhz AM&FM トランシーバー IC-71 No.2(ロッキーの節電大作戦)

2018-03-13 21:49:52 | アマチュア無線

2台目の IC-71が手に入りました。
前のIC-71と比べ、シリアル No.で約2,500番後です。
前機との違いを見ながらいじってみました。
上から見た感じの違いはあまり有りません。

ドライバーTRの2SC517ですがこれも同じTRです。

バッファーTRは2SC512から2SC642に変わっています。

左側コイルのコア-が抜け掛かっているのは同じです。

プリント基板が「手ハンダ付け」から「フローハンダ付け」に変更されています。
前機では基板名称に「IC-70 」が有りましたが全て「IC-71 」になっています。
 

IF基板、回路変更され部品配置に余裕が出来ている。

クリスタル発信部からミキサー部への接続が300Ωフィダー線から同軸ケーブルに。

発信部のクリスタルが一部ハンダ付けから全てソケットに変更。

Sメーターは光が透過しないタイプなのでイマイチです。

ジョイントの止めネジがシールドケースに当たるのは同じでした。


機構的な部分の内容確認です…
スケルチVR(プルSW付き)とシーソーSWの動作不良が有ります。
VRは分解して見ましたが内部部品が破損していました。

手持ちのプルSW付きVRはシャフトが短いのでアダプターで長さを延長です。
締め付けネジ部が1ミリくらい細いので回り止め穴の位置が違い追加で穴を開けました。

シーソーSWは内部を開けて見ました。
ここは100V を開閉するので接点部がアークの影響で汚れています。
写真は取り忘れたのですが動作不良の原因はこのプレートの裏側にシーソーさせるピンの痕が不規則に付いて動きを悪くしていました。
800~2000番のサンドペーパーで面を平滑にしたらパチパチとスムーズに動くようになりました。
 

電気的には音量ボリュームを上げるとピーと発信します。
出力は5W弱なので並列使いのファイナルが1個ダメになっているかも知れません。
いずれにしてもまずは製造後45年以上経っていると思われるので全電解コンデンサーの交換です。
写真はAF部で交換後です。

前機ではVFO内のコンデンサー交換は見送りましたが今回は挑戦です。
取り外し中です。

後から分かった事ですが、再組み付け時に位置が分かるようにマークをして置いた方が良いです。
全面パネルとダイヤル軸の所にメタルが入るので少し位置がずれただけでメタルが入らなくなります。

VFOは一ヶ所のアース端子に何本もの線が来ているので取り外しには大容量の半田ごてが必要です。
ターボ付きでしたがコテ先の小さな半田ゴテでは歯が断ちません。
昔ながらのコテ先の太い60W半田ゴテだと簡単に外せました。

丸いカバーを外したVFOです。1個有る電解コンデンサーは見た目でも分かるくらい劣化していました。

今回はせっかくバラしたのでFET、TR、ツェナーダイオード等も交換です。
FETはMK-10を2SK19に、TRは2SC710で同じですが足がハンダメッキの物にしました。
結果、2SK19でも問題無く発振して出力が1割方増えました。
次へ
続く
5ヶ月経ちますが訪問者の方も見えるのでその後の報告です。
メインダイヤル部のメタル位置調整を行いVFO部の再組み付け完了です。
丸いアルミのVFOケース、シャフト、バリコンのジョイント部、等を少し磨き見栄えを良くしました。

ランプはLED化しましたのでメインダイヤル部はきれいです。
パネル部の文字が消えかかっていた所にはネームシールを貼りました。
受信は各コイルの調整で近くのビーコン信号が保有機の中では良い方です。
出力はダミーロード負荷で8W以上出ているのでファイナルTRは健在のようです。
写真は他機との比較や機構部を眺めて楽しんでいますのでなかなかケースに収めてもらえない本機です。

長文お読み頂き有り難うございました。

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ICOM 50Mhz AM&FM トランシーバー IC71 No.1(ロッキーの節電大作戦)

2018-03-10 13:01:29 | アマチュア無線

1970年代当初にアマチュア無線を始めましたが、初めて電波を出したのが50Mhz帯でした。
交信相手局が良く使用していたリグの一つにICOMの「IC71」が有りました。
この度、送信不良品ですが手に入りました。
到着時の外観、結構汚れている。なんだか可愛そう、購入当時は可愛がられていただろうに…

清掃してインテリアとして飾って置きましたが、前回のTR-1000やTR-5200同様少しなぶってみようかと思い内容調査です。
外付け電源が付いています。
電源の電解コンデンサーを交換しようかと開けて見ましたが、再組み付けが難しそうなのでやめました。
この構造では組み付けに手間が掛かっただろうなと思う。
左上に過電流検出用の抵抗と思われる巻き線、今なら0.1Ω程度のセメント抵抗だけど…

本体のカバーを外した所、スッキリしている。
上部は発信MIX、受信RFアンプ、下部は発信部とドライバー部、中央左の丸いアルミのケースがVFOのようです。

下面カバーを外した所、コンパクトにまとめて有るので込み入っている。
TR-5200に比べるとレストアは大変そう…

ドライバートランジスター、奇妙な放熱板が付いている。
シールド版に触れそう、良く見ると絶縁テープが貼って有った。

送信バッファーのトランジスター2SC512、回路図上は2SC774となっているのだが…
2SC512でもトランジション周波数60 MHzなので問題ないのか?
修理交換されているのかメーカー出荷時から付いていたのかは不明…

中間周波数増幅基板こちらはの基板名称は」「IC71」となっている。
このリグ全体ですがハンダ付けが手で行われている。
1970年製なので当時のICOMにフローハンダ設備が無かったようだ。

ファイナルユニット基板、2SC517が2個並列で取り付けて有るはずだがハンダ面しかみえない。
こちらの基板名称は「IC70」となっている。

低周波増幅&変調基板、こちらも基板名称はIC70となっている。
最初はIC70で発売しようとして開発したが、東芝のラジオがIC70で発売されたので機種名をIC71に変更したらしい。
その名残が一部分基板名称に「IC70」として残っているようです。

発振回路部分、なぜか300Ωフィダー線が使用して有る。

送受信のクリスタル発信部、上が送信用で下が受信用です。
標準装備のクリスタル2個は直接ハンダ付け、オプションの2個はソケット取り付けです。
直接ハンダ付けは初期のモデルです。その後、全てがソケット取り付けとなりました。
最初のクリスタルだけ固定コンデンサーでその他は半固定トリマーです。

クリスタルの切り替えロータリーSW等はカバーが掛けて有り、接点部は余り汚れていなそうです。
汚れていてもカバーが有るので清掃がしにくいのですが…


取りあえず電源投入、ランプの切れは無いようです。
SメーターはSWR計も兼ねているようです。

受信感度が悪くSメーターの振れが悪い、RFアンプ2SK19の不良かな…
FMは通常のザーと言うノイズが出ています。
AMはノイズが少ない状態です。ボリューム最大でわずかに聞こえる程度。
RITやスケルチは取りあえず正常のようです。
ダミーロードを付けて送信して見るも50MHZ帯の第1クリスタルが発信していません。
52~53Mhz帯は弱いながらも出力は出ています。
この機種は50~54Mhzまでを4個のクリスタルで分担して送信しています。
最初の50MHZ帯の第1のクリスタルだけ発信していません。
切り替えSW、クリスタル、直列に入っているコンデンサー、等の不良が考えられます。
基板を外して色々と試しましたが最終的にクリスタルの不良と断定して第1クリスタルの62.255Mhzを発注しました。

取り外した不良と思われるクリスタル。


注文していたクリスタルが入って来ました。
思ったより安かったので2個注文していました。
支払いは品物が着いてからの振り込みです。早速振り込んできました。 アロー電子info@arrow-denshi.com

クリスタルをハンダ付けするのが嫌だったのでソケットを移植しました。
後から考えると配線を替えるだけで良かったのかなとも思う。

早速に発信テストです。出力は調整無しで5ワット弱でした。もう1個のクリスタルも同じ様に発信。
発振しなかったのはクリスタルの不良でした。
出力の調整は全体の電解コンデンサーを交換してからする事にします。

変調アンプ部の電解コンデンサーを取り外した所です。
この2SC710と言うトランジスターは高周波から低周波まで広く使用して有ります。

交換した電解コンデンサーです。
色々なメーカーのが混じっているので以前のユーザーさんがメンテナンスをしたのかな?
交換によりボリュームを上げると起きていた低周波の発信は無くなりました。
丸いケース内に有るVFOにもう1個有るのですが分解が大変なので今回は見送りです。

付属の専用電源を使用している限り問題ないのですが、逆接防止のダイオードが付いていないので取り付けました。

送受信切り替えリレーを取り外し接点を磨きましたが、通常の紙で磨くくらいでは50年来の黒いサビは落ちませんでした。
そこで2000番の紙やすりで磨き、接点洗浄剤とエアーブローで処理しましたがどうなることやら…
このリレーは2接点が6回路も有りチョット驚き、普通は4回路2接点の事が多い。

使用して有る同軸ケーブル芯線が0.3mm位のが1本なので、複数撚りの芯線同軸に交換しました。
効果の程は分かりませんが結構苦労した。


一通り作業が終了したので確認後電源投入!ランプも点かない、音も出ない…
調べて見ると13.5VDC電源が来ていない。
こりゃ電源が壊れたかと開けて調べて見たけど問題ないようです。
この電源は過電流が流れると電源を遮断する優れもの?の様です。

色々調べてたどり着いたのがこちらのジャンパー線です。
マイナスとマイナスを編み線でジャンパーして有るのですが、これの絶縁チューブ溶けてが下のプラスラインと接触していました。
電解コンデンサーを交換するときに邪魔だったので取り外しましたが、再取り付け時に接触させてしまったようです。


電源の問題が解消したので通電です。
電解コンデンサーを交換したのでAFボリュームを上げると発振していたアンプがおとなしくなりました。
これに気をよくしてダミーロードを付けて送信テストです。
各トリマーとコイルの調整で8Wまで出ました。ただしこのパワー計あてにならないけど…
取りあえずファイナルトランジスター2SC517は働いているようです。


ここでマイクを取りだし変調を掛けて見るもほとんど変調が掛かっていません。
信号発生器は無いのでAFアンプの先頭から手で触ってみて音の出方から先頭付近のトランジスターが思わしく無いと判断です。
先頭は2SC871と言う石ですが同じ物が無いので困ったときの2SC1815GRに交換です。
2段目は2SC710でこれは予備品が有りましたのでそれに交換です。
スピーカー端子にデジタルテスターを付けてACで測定しましたが交換前と比べると3~4割上昇しました。
トランジスター2個の交換で変調は掛かるようになりましたがまだ浅いので不満では有ります。
交換したトランジスターをチェッカーで測って見ましたが、問題無しで無実だと言っています。
 

しかし、交換した2SC1815GRや2SC710も同じ様なhfeでしたのでチェッカーでは分からない劣化が有るようです。
改善が見られたので気をよくしてAFアンプのトランジスターを全て交換してみました。(除くパワーTR)
しかしそれ以上の効果は有りませんでした。
交換でのその他変化点ははスケルチの閉じる位置が12時位置だったのが9時位置になりました。
交換したAFアンプのトランジスター


先にも書きましたが受信感度が悪いのでRFアンプの2SK19を交換しました。
取り外した2SK19をチェッカーで見てみると足の配置がBCEでトランジスターを表示しましたので不良のようです。

2SK19の交換で劇的に感度が上がるかと思いきやほんの僅かしか改善されません。
そこで他のトランジスターも試してみることに…
最初は足配置以外は2SK125と同じという触れ込みのJ310を試しましたが何も聞こえなくなりこれはダメ。
次に2SK241を試しました。感度は良くなったのですが、強い信号が入ると発信気味でこれもダメ。
結局最初の2SK19に戻しました。YランクをGRランクに替えたのでドレイン電流が増えてドレイン電圧が低くなったので電源からの抵抗470Ωを300Ωに変更して電圧を上げたら少し感度上昇です。

その他クリスタルOSCやIFアンプのトランジスターやダイオードを交換してみましたがあまり効果無しです。
コレクター電圧を当たって見るとIF最終段のトランジスターが低かったので抵抗値変更で電圧を上げたら少し感度が上昇しました。
コイルコア-の調整も行いましたが、硬くて動かないのも有りイマイチです。
そこで、コアー部にシリコンを少量スプレー、後から調整するつもりでしばらく放置です。

4ヶ月後、気が向いたのでコアーの調整です。調整ドライバーは竹箸を削ってコアーの溝に合うように作りました。

結構同調がズレていて調整範囲を外れているので外付けでコンデンサーを追加した所も有ります。
この処置により感度も上がり近くのビーコンが受信出来るようになりました。

AFアンプへの入力レベルがFMとAMで大きく違うのでFM側に半固定ボリュームを付けた。
この半固定ボリュームは回路図上では入っているのだけど実際は省いて有りました。

そんなことで製造より50年近く経った無線機の復活は送信より受信の改善に手間取るとは意外でした。
またインテリアに戻りますがこのIC-71はSメーターの照明が裏から透けて奇麗です。
長文お読み頂き有り難うございました。






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TRIO 50Mhz AM&FM トランシーバー TR-5200 No.1(ロッキーの節電大作戦)

2018-01-26 21:01:50 | アマチュア無線

1970年代の始めに50Mhz帯でアマチュア無線を始めました。
交信相手局が良く使用していたリグの一つにTRIOの「TR-5200」が有りました。
この度、手に入りましたので清掃してインテリアとして飾っていましたが、前回のTR-1000同様に電源を入れてみようかと思い調査です。

カバーを外した所です。
左上側は受信RFアンプ部です。
左中央の箱がVFOです。
下側がドライバー部と穴の空いた箱がファイナル部です。
右側中央は変調トランス、右上は電源トランスです。

DC電源平滑用の電解コンデンサーが膨らんでいます。これは交換が必要のようです。

こちらの電解コンデンサーは液漏れしているようです。

送信部バリコン調整用のゴムベルトが劣化して切れています。

変調AFアンプ部の抵抗に問題ありそうなのが…

固定チャンネルのクリスタル、標準は1個なので追加してあるようです。

スピーカーは懐かしいFoster製で直径75mm位で大きい。

VFO内部、大きなバリコンが目に付く。

ファイナルユニット内部、2SC517が2個並列使用して有ります。

こちらはドライバー部の2SC517で1個使い。

13.8Vと9Vの電源ユニットです。

ローパスフィルターのようですが、こんな所にも電解コンデンサーが…


恐る恐る電源を入れてみました。

Sメーターのランプが切れていました。14V0.2Aスタンレーのヒューズ管タイプのランプです。

ホワイトノイズは聞こえますがボリュームを上げるとブーと低周波発信する。
交信している局がいないのでグリッドデップメーターで50Mhz帯を発信させその電波を受信してみると取りあえず受信は出来るようです。
グリッドデップメーター使用は「SSG」が無いので苦肉の策です。
送信はダミーロードを取り付け確認です。
4Pのマイクは無いのだけど、この機種は送信用のSW(ST BY)が付いているのでこれを下げると送信状態になります。

良くオークションで電源確認と行ってアンテナも付けないで送信状態にしている写真を見るけどファイナルTR大丈夫?と思ってしまう。
FAINLとDRIVEのツマミを調整すると7W位は出ているのでファイナルTRは大丈夫?のようだ。
電解コンデンサーの状態が悪いので早々に電源を落としメンテナンスです。
第一弾として電解コンデンサーを全て交換をすることにしました。
早速、電解コンデンサーやその他の部品を発注です。
この機種は悪名高き2SC460Bが使用して有りますが特に問題無さそうなので交換は見送りです。

昨日注文した物がもう入って来ましたので電解コンデンサーの取り換えに掛かります。
基板が片側から配線して有るのでメンテナンス作業は割とやりやすいです。

電源供給ユニットの電解コンデンサーの交換作業中   右の写真は交換後。
 

四角いのは整流ブリッチ、別に悪くないようだけど容量の割にはデカいので小型で大容量の物に交換です。

交換した整流ブリッチ、端子がメッキして有りハンダが乗らないので困った。
ヤスリでメッキを剥がして居る所。

大型のブリッチを外したのでスペースが出来、そこに平滑用の電解コンデンサーを収めた。

変調基板、この部分は交換する電解コンデンサーが多い。
電源トランスと変調トランスの止めを外し交換作業中。
交換した電解コンデンサーにはほとんどに液漏れがありました。
問題の抵抗も交換しましたが抵抗値は問題なかった。

交換後の変調基板部

リレー接点部は洗浄剤を浸した古いハガキで擦り清掃です。
小さい方がファイナルユニット内に有りこちらの接点がアークの影響か黒い汚れが良く取れた。

ドライバーユニットの電解コンデンサーは基板を外さないで裏面から作業が可能でした。
狭いところなので苦労しましたが…

外した電解コンデンサー…

切れたベルトを修理するためにポリウレタンのベルトを手配した。
ポリベルトは適切な長さに切り、両端を熱で溶かし突き合わせて作ります。

ベルト修理後の様子。

パネルはビスを4本外すと外れた。Sメーターを取り外して清掃中
 

この機種は照明用のAC巻き線13.5V0.5Aが有りますがSメーターやダイヤルパネル照明をLED化したので不要に成りました。(青い線)

管式のランプをLEDに交換。青くなり見た目が良くなりました。
 

中央のバリコン調整用の糸、半田ゴテが触って切れるといけないので取り外していたが、右左で回転が反対なので復旧が面倒だった。

電源コードも交換しました。

さあー電源再投入!
電源部の電圧確認と調整、出番の無かったデジタルテスターですが、こういうときはデジタルが良い。

…音が出ない…音量VRを上げるも無音…スケルチVRを開けてもダメだ…
AFアンプ基板に手を触れるとブーンと音が出るのでAFアンプは動いているようです。
電源投入時に一瞬音が出るのでスケルチ関係かと思い探っていくとスケルチVRと直列に半固定VRが有りましたのでこれを調整して音が出るように成りヤレヤレ…
AFアンプVRを上げると出ていたブーンと言う発信音も出なくなりました。

調整した半固定VR

音が出るように成ったところで調整です。
最初はVFOの出力周波数がメインダイヤル表示と一致するようにトリマーとコイルの調整です。
ダイヤル表示「0」で12.305Mhzになるようトリマーの調整
ダイヤル表示「1000」で11.305Mhzになるようコイルの調整です。
これを繰り返し追い込むのですが何回やっても合わないので適当に切り上げました。
50.6のはずが少しズレている…

その後ダイヤル「1000」が高い周波数でトリマーを調整…「0」が低い周波数でコイルを調整…と勘違いしていることに気が付き調整をやり直したらスッキリと合いました。

VFOのフタには穴が空いていてトリマーの調整も出来るのですが、最初はフタを外して調整しました。
フタをすると多少変動が有りましたが一回の微調整で済みました。

受信回路の各コイルやトリマーは思ったほど調整しなくても最良点でした。

MIX部に使用して有る管タイプの2SK25です。

受信感度は同じアンテナをつなぎ替えて比較しました。
写真のハンディ機より良いかな…


送信部の調整
まずは、チャンネルセレクトSWを出力の出無いところにします。
(VFOやクリスタルの入っているところを避ける)
モードはAMとします。
「ST BY」SWをONにして逓倍ユニットの出力周波数をクリスタルのトリマーで調整します。
50Mhzバンド=62.305Mhz
51Mhzバンド=63.305Mhz
クリスタルは標準では上記の2バンドのようですがこの機体には52Mhz、53Mhzバンドが追加して有る。

次は電波の出る状態にして各コイルやトリマーを調整します。
こちらも最良点は現状あたりでそんなに調整は要りませんでした。

10Wでもほんのりと暖かくなるダミーロード。

誤って送信にならないように「ST BY」SWを固定した。

まだ変調などの調整が必要ですがマイクが無いので今回はこの辺で終了と致します。
長文お読み頂き有り難うございました。

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TRIO 50MhzAMトランシーバー TR-1000 No.2(ロッキーの節電大作戦)

2018-01-08 21:29:59 | アマチュア無線

TR-1000がオークションに出ていました。
乾電池の液漏れ品で状態が悪く皆さん手控えられたようで無事に落札となりました。
1台目と比べるとフロントパネルはいくらか奇麗です。
事前に分かっていた事ですが、内部は乾電池の液漏れで悲惨な状態で結構サビが…
乾電池ケース部   取り外した乾電池ケース
 

サビ落とし後、電池ケースの締め付け部などはアースが浮かないようにマスキングしてサビ止めにクリアーラッカーを塗る。

ケースにもあちこちサビが…
 

ケースはサビ落としをし、同じような色合いのスプレー缶塗料で薄く塗装をし本来の凸凹した感じを残しました。
水晶のカバー部はオリジナル色。


送信ユニット
50MHZ3倍オーバートーン発信2SC478、ドライバー2SC32、ファイナル2SC697の構成です。
2SC32は塗装タイプです。ハンダの熱を逃がすためかリード線(足)が長めに取り付けて有る。
 

中間周波増幅と低周波増幅のユニット
ミキサー2SA234B、IF増幅2SA49、IF増幅2SA49、検波1N60の構成です。
この中にリード線の切れ端が基板締め付けビスに絡まっていた。
錆び具合から見て組み立て当初の物と思われるが良く不具合に成らなかったものだ。
 

こちらは電力増幅の2SB178、こちらもリード線(足)が長めに取り付けて有るものだから曲がり接触しそうに。

IF部のトランジスター2SA234B、こちらもリード線にチューブが被せてある。


写真右側がクリコンのユニット
上部中央に逆接防止ダイオードが見える。
43Mhz発信2SA70、RF増幅2SA71、ミキサー2SA71の構成です。


変調トランスとクリスタル
最短距離で送信ユニットへ配線してある。クリスタルの追加が出来ないのでは?…
後に配線変更しクリスタル追加へ…


マイクの内部、スポンジが劣化してボロボロになっている。
全体をバラして清掃とプラスチック用コンパウンドで磨く

締め付けビスの所が2ヶ所折れていた。接着剤で修復したがイマイチ…

出力インピーダンス600Ωのトランス。

先の1号機マイクも含め、経年変化で硬くならないカールコードには驚きです。


送受信切り替えリレー、特に問題なかったが接点部分を磨こうと分解した。
電源側の接点形状(丸)とアンテナ側の接点形状が違っている。
 

この接点の再組み付けに苦労した。
何とか組み付けたがアンテナ側接点と電源側接点の切り替えタイミングが微妙に悪くなり別のリレーと交換することになった。
送受信切り替えリレーを交換、端子部分は熱収縮チューブで絶縁した。
固定はビスでは出来ないので両面テープを使用。


この機体は電源逆接ダイオードが付いていたが電圧降下の少ない手持ちのショットキダイオードに交換。
交換前            交換後
 

一部の電解コンデンサーを交換、そのうち全数交換しようと思い手配はしましたが後回しに…
交換する電界コンデンサー      交換後
   

ここで電源を供給してテスト開始
予めボリュームやスライドSWはCRCで汚れを強力洗浄しその後に接点洗浄剤で余分な成分を洗い流して有りましたのでガリ等の問題なしのようです。
ただし接点洗浄剤を使用するとボリュームシャフトの回転が重くなるのでシリコーンスプレーを軸部分に少量付けると良い。

出品者の方が「Sメーター針が振れっぱなし」と記述して見えたけど色々調べている内に問題なしと分かった。
この機種のSメーターはAGC電圧を検出して振らせているので電源投入と同時に上端まで振れて、信号が入るとAGC電圧が下がりそれに連動してSメーターも下がった来る。
Sメーターの目盛りが下側が59+になっている。(下側が電圧が下がる方向)
AGC電圧の変化を見ているので最近のSメーターと違い、針がノッソリと動く。
電源Onで信号無しで針が上端に振れている。(左目盛りでゼロ指示) 

電源OFFまたは強力信号入感時の針位置
    

中央の抵抗320Ωを交換、写真は交換後
クリコン出力の所に有る発信止めの抵抗だと思いますが、回路図には無い抵抗です。
値が本来の3倍位に抵抗値が増えていたので本来の抵抗値の物に交換した。

クリコン部のコイルを調整したが最良点はほとんど変わらなかったのには驚き。


ダミーロードを取り付け送信テストです。
各コイルコアーやトリマーの調整で出力は1.0Wは出ているようです。
ただし変調は浅くイマイチです。

40年位前に購入の水晶が有ったので試したら正常に発信した。
送信基板への配線も余裕の有るように変更。

この機種は清掃が主と成り電気的には取りあえず正常のようでした。
苦労したのはサビ落としと送受信リレーの交換でした。

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ICOM VHF FM トランシーバー IC-21 (ロッキーの節電大作戦)

2018-01-08 10:18:17 | アマチュア無線

いつ頃の発売なのか「IC21」で検索しても記事のヒットが無いので人気の無い機種のようです。
水晶発信方式だから1970年代で40年以上前の機種と思われますが…
先日、送信不良でオークションに出ていました。
少しいじってみようと思い入札しましたが、私の他に誰も入札せず送料と余り変わらない金額で落札。

本体が着きました。40年の歴史を感じさせる外観です。
まあ、回路の勉強教材だから良しとします。
それにしても多少掃除して見ようかなぁ…
 

電源投入、取りあえずランプの切れは無いようです。
スケルチVRを最小にしても開きませんが強い局を受信すると開きます。
その後ボリューム洗浄等を行ったせいか知らない内にスケルチは正常に…
ダミーロードを付け送信してみましたがパワー計がまったく振れませんでした。

送信の水晶は発振しているようでファイナルユニットまで信号が届いています。


ファイナルユニット
ここのトランジスター2SC552が不良なのかな? ハンダ面しか見えない。

ちなみにこのIC21は製造番号3000番台です。
もう1台のIC21が手元に有りましてこちらは製造番号が6000番台です。
ファイナルトランジスターが2SC1177に変更、改良?されている。


受信用の水晶が多めに入っています。
どこの周波数かは大体想像が付きますが最近はデジタル化されたので聞こえないでしょう。


リレーは接点洗浄が必要かな…


水晶の切り替えスイッチ。

基板は簡単に取り外せた。接点復活剤が乾燥して結構汚れている。
裏面に有るロータリーSWを接点洗浄剤で洗浄して再組み付け。
接点洗浄剤を使用するとシャフトの回転が重くなるのでシリコーンスプレーを軸部分に少量付けると良くなります。


全体への13.5V供給ユニットです。


IFユニットか…


こちらは小さな基板に、ファイナルユニットへの8~13.5Vの供給と水晶発信系への9Vの供給をになっています。
9V系は、1N757と言う聞き慣れないツェナーダイオードと2SC620による9V固定出力で問題なく出ています。

各部の電圧や送信信号の道筋を確認中にこのユニットからモクモクと煙が!
見ると、9V側のユニットの抵抗が炎上?
ツェナーダイオードの外観が醜い状態なのでこれの不良により電圧が上がり電流増で焼けたのかな?

換えのダイオードも無いので取りあえず9Vは外部電源から供給して調査続行です。
ただし供給先のユニット不良も考えられるので電流計をいれて監視です。
受信時約30mA、送信時約10mAで問題無さそう…
   

8~13.5V系は送信時だけ電圧が掛かるのですが13.5Vの入力は有るのですがファイナルユニットへの出力は2.5V位です。
トランジスターの不良が疑えますのでユニットを取り外しました。
丸いトランジスター横の抵抗が焼けています。


ここで送信系の電源も外部別電源で13Vをファイナルユニットに供給して送信したら出力10W以上をを確認、ファイナルトランジスターは生きていました!


先ほど取り外した電源ユニットのトランジスター不良を疑い出力側から順次外したがどれも正常…
どうも半固定ボリュームの不良のようです。
50kΩの規格に対して両端で75kΩ、写真の回しきった状態で中央と左の端子間が25kΩも有るのでファイナルユニットへの電圧が2.5Vしかなかったのでしょう。
最初に半固定ボリュームを疑うべきでした…
 

前回、半固定ボリュームの不良と判定したけど…疑問が出て来た。 
半固定ボリュームが高抵抗になれば出力制御のトランジスターのベースに電圧が掛からない方向になるからです。
結局このユニットも後から出てくる電源ユニットの不具合と同じく電解コンデンサーの問題だったかも…

取りあえず注文した部品が入って来たので作業開始です。
問題ユニットのトランジスター、電解コンデンサー、焼損抵抗を交換しました。
焼損抵抗は必要無いかと思いましたがワット数を上げて1ワット品に交換です。
この抵抗、回路図上は22オームの所を手配ミスで220オームを取り付けたけどその後のテストでは問題なし?…
最近の抵抗は値段は格安ですが100個単位の注文なのが難点です。
せめて10個単位くらいに成らないかな、残り99個使い切れない…

2SC372は手持ち品をその他はコレクター電流とワット数から適当な物に交換です。
組み込み前に電源を供給してテストをしましたが9Vと13Vがそれぞれの出力より出て問題なしでした。
半固定ボリュームの所に電圧を加えるとパワーユニットへの供給電圧が低下することも確認です。
SWRが悪くなると、ここに電圧がかかりパワーユニットへの電源電圧を下げてファイナルトランジスターを保護する役目を果たします。
交換後(1ワットの抵抗が大きく目立つ)
   

このユニットの回路図(R601 22オーム 間違えて220オームを付けた)

ファイナルへの電源供給とSWRが高い時に保護する役目を果たす回路部分。

部品交換したユニットを組み込み、ダミーロードを付けて送信テストを行いましたが「LOW」だと問題ないのですが「HI」だと電源が遮断されます。
最初は半固定ボリュームの所の問題かと思い色々と調整をしてみましたが状況は変わりませんでした。
その内に電源遮断は大元の13.5V電源だと言うことに気が付き基板上のコンデンサー3個を交換してみました。
そうすると送信「HI」でも問題なく成りました。どうも電源の過電流保護回路がコンデンサーの劣化で低い値で動作していたようです。
本当はこれくらい古い機体は電解コンデンサーを全て交換するくらいにしなければいけないのですが…

新スピリアスと免許の関係でこのリグを交信に使用することは無いのだけど、HI送信だと10W以上出るので電源電圧を少し下げた。

調整中にムギ球が切れたのでLEDに交換しました。ムギ球の方が暖かい色合いで良いのだけど…

もう1台のIC21や他機種と聞き比べ中ですが田舎なので交信している局がほとんどいない…

受信感度はそんなに悪くないようですが他の機械と比べるとイマイチなので調整が必要のようです。
ひとまず送信できるようになり色々と良い勉強が出来たリグでした。
これでこのタイトルはひと区切りとします。長文お読み頂きありがとうございました。

※コメント頂きありがとうございました。
 少しはお役に立てましたでしょうか?
 FBなハムライフをお送りください。




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ASAHI ME-ⅡB POWER & SWR計(ロッキーの節電大作戦)

2018-01-05 10:07:32 | アマチュア無線

あれから40年シリーズでは無いですが40年ぶり位に使用する為に出して来ました。
1970年当初に購入したもので使用しなくなってから40年位は経ちます。
使用出来るか半信半疑でしたが無線機をつなぎパワーを入れてみるとメーターは振れました。
ただしボリュームを回すとメーターが不安定に成りボリュームにガリが有るようです。
そこで分解して見ますと二連のボリュームが使用して有りました。

電機部品には評判の悪いCRCをボリュームの開口部から10秒間くらい吹き込み内部の汚れを洗い流しました。
その間ボリュームを動かしながら吹きかけるのでは無く洗い流しです。
その後、接点洗浄剤をこれまた洗い流すように吹きかけ、終了後はボリューム内外やその他の所をエアーで吹きます。
接点洗浄剤を大量に使用するとボリュームの回転が重くなるのでシリコーンを軸部分に少量スプレーします。
仕上げに接点復活剤をボリューム習動面に少量吹きかけます。

さて結果はいかに…
先ほど有ったガリも無くなりメーターの振れもボリュームと連動してスムーズです。
さてこのME-ⅡBはパワーを見る時は周波数とボリュームの位置を合わせる「周波数別校正表」が必要なのです。
下記がそうですが相当経っているので数値は目安程度だと思います。


こちらは本機とは関係の無い「SRW200」と言うPOWER&SWR計の「周波数別校正表」です。
52オームの校正表と75オームの校正表です。
何十年も前からこの表だけが手元に有ります。
   

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SANWA(三和)のテスター SP-6(ロッキーの節電大作戦 番外編)

2018-01-04 16:08:22 | アマチュア無線

2015年2月18日 記
今回は最初に購入した三和のテスターで、50年近く前に2,000円位だったと思います。
月給が1万円位でしたので随分と奮発したものです。
盤面に目盛りが沢山有る方が高級に見えて購入したような気がします。
実際は電圧と電流くらいしか計っていません。
無線機器の製作に活躍し現在も精度はともかくとして健在です。
コンセントの電圧を測ってみましたが100ボルトに少し足りませんでした。

鉄製の裏蓋を明けると、L形抵抗や巻き線抵抗とそれにロータリースイッチ、ゼロ点合わせのボリュームが見えます。
  

ところで最近のテスターはデジタル一色になっているかと思い調べましたが、結構アナログ式も色んな種類が発売されていました。
アナログ式は針の動きで直感的に読めるのが良いのだろうと思います。
冊子になった取り扱い説明書です。


2018年1月4日 記
もう使用することも無いと思っていましたこのテスターですが必要に成り出して来ました。
電池ケースが30年位前に乾電池の液漏れを起こしその影響でひどいサビです。
   

少しサビ落としを実施、多少きれいに…

ロータリーSWを清掃していたらハンダが不完全で抵抗が外れたので再ハンダ…

このテスター、他のアナログテスターに比べ、針の振れが素早く使い勝手が良いことに気がついた。

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TRIO 50MhzAMトランシーバー TR-1000 No.1(ロッキーの節電大作戦)

2017-12-30 18:05:02 | アマチュア無線

TRIOの50MhzAMトランシーバーTR-1000を手に入れました。
取り扱い説明書を見ますと1967年(昭和42年)と印刷して有りますから50年前の物になります。
当時の価格は私のサラリー3ヶ月分以上していましたのでとても手に入れることは出来ませんでした。
そう言う意味でまさしくTR-1000は憧れのトランシーバーでした。
私が開局した頃はTR-1200等に世代代わりをしていてハムログで調べて見ましたらTR-1000とのQSOは一回だけでした。

発売当時から脚光を浴びたトランシーバーですが、何時しか忘れ去られ物置の片隅でも放置されていたのでしょう。
手元に着いたときは結構サビが発生していました。(写真はサビ取りをした後)

ケースのサビは軽く落としスプレー缶塗料で似たような色で塗装をしました。
前面のアルミ化粧パネルのサビは少し擦ってみましたが奇麗にはなりませんでした。
それでもこれ以上サビが進むのを止めるためにクリアーラッカーを薄くスプレーしてこれで良しとしました。

その後、電源も入れないでしばらくインテリアとして飾っておきました。
その内、受信くらいは…と思い電源を入れてみようと思い立ち、内部を開けてみるとプラスアースとなっています。
また、電源の逆接続をした場合の予防ダイオードも入っていません。
このままうっかりミスで電源を逆接続するとトランジスターを壊してしまいそうです。
そこで手持ちのショットキダイオードを電源端子の所に取り付け逆接続しても電流が流れないようにしました。
写真はショットキダイオード取り付け前です。

これで安心と12Vを接続して見ましたがSメーターは振れないし感度が凄く悪い状況でした。
ボリュームにもガリが有りましたのでスライドSW共々、CRCで汚れを落とした後に接点洗浄剤を使用してメンテナンスです。
CRCや接点復活剤は揮発分が蒸発すると成分が付着して思わしくないことが有るので最後に接点洗浄剤で洗い流しです。
ただし接点洗浄剤を使用するとボリューム等の回転が重くなるのでシリコーンスプレーを軸部分に少量付けると良い。

回路図から追っていきますとSメーターは初段RFアンプのコレクターに抵抗を入れてその電流の変化を電圧として検出し振らせているようです。
AGC回路は初段のRFアンプのトランジスターベースにつながっています。
信号入力で-0.5~-1.0Vと変化するのでAGC回路は良さそうです。

RFアンプトランジスターのエミッターやコレクターにマイナス電圧が掛かっていますのでコイルや抵抗の断線は無さそうです。
感度は悪いながらも多少は受信しているので43MHZの局発も問題無さそう…
AGC電圧の変化がRFアンプトランジスターのコレクター電流の変化につながっていないので結果としてRFアンプのトランジスター(2SA71)が不良のようです。
取り外したクリコン部

ジャンク箱を探してみましたら同じトランジスターの中古品が出て来ました。
ただし、hfeを測定して見ますと35位しか有りません。

これでは心許ないので トンジション周波数(fT): 45MHzで少し物足りないのですがhfeが100以上有る手持ちの2SA342に交換です。
この処置によりSメーターも振れだし感度もまずまずとなりました。
交換前のTRと交換後のTR
 

切り替えリレーが見た目接点が汚いのでその内に洗浄整備予定です。
受信には問題ないので何時になることやら…


受信が出来たので少し送信してみようとマイクを取り出すとプラグ部分が折れていました。
3Pのプラグだから困ったなぁと思いながらジャンク箱を探すと奇跡のようですがこのプラグ部分だけが有り早速交換です。

SWR&パワー計とダミーロードをつなぎ送信、送信回路のコイルコアーや半固定コンデンサーを調整です。

各部の調整で特に問題なく1.0W以上出て受信部の苦労に比べればあっけないくらいでした。
ただし変調が浅いので不満の残るところです。


※関連記事 
TRIO 50MhzAMトランシーバー TR-1000 No.2


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三田無線研究所 デリカ ハムバンド デイップメーター(ロッキーの節電大作戦 番外編)

2017-12-26 13:02:46 | アマチュア無線

2015/2/10 記
1970年代始めに無線機の製作を思い立ちディップメーターを購入しました。当時12,000円位していたような気がします。
久しぶりに取り出して来て当時を思い出しながら内部を覗いてみました。
こんな段ボール箱に入っています。   コイルが5本付属していました。
 

内部はこんな感じです。 発信菅は6AK5です。
   

電源を入れてみました。
6AK5のヒーターと変調用のネオン管が点灯しています。

測定コイルに同調すると大きく針が振れ頼もしい機器でした。
最近は無線機器の製作も行わないのでたまに眺めて楽しんでいします。
三田無線を検索してみましたら廃業されているようです。
ハムと自作派の減少で仕方ないことですが残念ですね。

2017/12/26 記
この度、久しぶりに使用しようと出して来ました。

綾小路きみまろさんじゃないけど使わなくなって「あれから40年」です。
コイルの端子が錆びてひどい状態でした。右の一本は少し磨いた物。

サビ落としをしてみましたが以前はこんなに奇麗だったのですね。

コンデンサーの液漏れが心配なので内部を開けて見ましたが取りあえずOK?のようです。

この機器はヒューズが入っていません。劣化不良でアクシデントも心配なのでヒューズを追加しました。
 

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#CQ誌2月号に太陽光発電のノイズについての記事が…(ロッキーの節電大作戦 番外編)

2017-03-17 16:36:22 | アマチュア無線

CQ誌2017年2月号に太陽光発電のノイズがアマチュア無線に影響を与えていると言う記事が有りました。
記事出筆者の無線機には強いノイズが入り大変なようです。
ノイズ発生源と思われる太陽光発電は自家のでは無く、燐家のなのでなかなか解決には至っていないようです。
記事には太陽光発電のメーカー名は伏せて有るので国産か外国製かは分かりません。
我が家は太陽光発電を2012年に設置しています。(MITSUBISHI)
さらにお隣も同じ頃に設置されました。(CIC 長州産業)
また半径100m以内を見渡して見ると、数軒の方が設置をして見えます。(JAPAN Solar 他)
こんな環境ですが太陽光発電のノイズに悩まされたことが有りません。

そこで思い起こされるのが独立型のプチ太陽光発電を設置したときのことです。
現在は統合して12ボルト系に統一しましたが、最初の時は12ボルト系と24ボルト系の2系統有りました。
この時に使用した安い24ボルト系インバーターのノイズに悩まされたことが有ります。
インバーター販売店に問い合わせてみましたが安い物なのでそれなりですと素っ気無い返事でした。
確かに安いのです。12ボルト系で使用したインバーターの3分の1でした。
色々と対策した中で効果があったのが、ノイズカットトランスでした。
容量1kwのノイズカットトランスが、たまたま手元に有ったので使用してみました。

このノイズカットトランスはオーディオマニアの間では良く使用されるようですが、アマチュア無線の記事では見たことが有りません。
ノイズカットトランスメーカーのHPを見ると今でも載っていますので製造販売しているようです。
https://www.denkenseiki.co.jp/products/NCT/NCT-I3/nct-i3.html

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#高齢者の事故報道が相次いでいます。(ロッキーの節電大作戦 番外編)

2017-02-02 17:06:49 | アマチュア無線

最近、高齢者の事故報道が相次いでいることも有り、走行中のアマチュア無線交信は止めることにしました。
自動車を走行しながらのアマチュア無線交信暦はかれこれ40年になります。
初対面の方や職場、地域のアマチュア無線家との走行中の交信は魅力的ですが…
携帯電話のように法規上の問題は無いのですが安全の為と割り切りました。

現在の車載している無線機は4代目になります。
最初に付けたのは水晶発信の機種で、無銭家には水晶が高くて増設もままなりませんでした。
交信出来る周波数もVHF帯の144MHzだけでした。
機種名は「FT-2FB」ですが現物は無しです。
写真は車載前に卓上で使用していたとき。


2代目はロジック回路の発信となり運用できる周波数が大幅に増えました。
交信出来る周波数もVHF帯に加えUHF帯(430MHz)が加わりました。
デュプレクサー(アンテナを共用する部品)が内蔵されていてお値打ちでした。
機種名は「IC-2300」で、こちらも現物無しです。
長いこと使用したので内部メモリーを保持するボタン電池が寿命になり自分で交換したことが有ります。
写真は3代目と交代して卓上で使用していたとき。


3代目は周波数などは2代目と代わりませんが、操作部が分離できるタイプになりました。
送信出力も3級免許取得によりそれまでの10Wから50Wになりました。
機種名は「IC2720D」です。操作部写真、下側に付いている。
一回、出力が出なくなり修理に出したらドライバー段のトランジスタの寿命でした。
上側は「IC7000」で短波帯からUHFまで交信できた。
こちらは走行時は聞く程度で各地に移動して半固定での交信に使用しました。

写真は愛知県刈谷市の「よさみ送信所記念館」での運用風景
アンテナは釣り竿とペットボトルで出来ています。

4代目は位置情報が発信できるように成り、グーグルマップAPRS上に車の位置が表示出来るようになりました。
機種名は「FT350A」で、バックミラーの上に取り付けて有ります。

現在アンテナは取り外して有りますが、いざと言う時の為に車内に置いています。




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ハンディートランシーバーを分解!故障修理?  (ロッキーの節電大作戦)

2016-06-14 23:09:00 | アマチュア無線

25年位前に購入したハンディートランシーバーが故障したので分解して見ました。
故障の内容は電源が入りません。外部電源だと問題ないのですが乾電池だとダメです。
回路図を見ると外部電源の時に乾電池への逆流を防止するダイオードが入っています。
調べて見るとショットキダイオードと言って順方向の電圧低下が少ないダイオードのようです。
これが壊れているのかな?

このショットキダイオードがどこに有るのか調べるために外装を取り外しです。
後から気が付いたことですが、本当はここまで外す必要が無かった。
裏蓋を外すだけでことが足りた。


そんなこととは気が付かずショットキダイオードは本体の内部に有ると思いパワーユニットを取り外した。
コネクタ式になっているので簡単に取れた。


こちらはコネクター側


右下の白く丸いのはバックアップのボタン電池です。
左の小いさく丸いのはマイクロフォンです。


マイクロプロセッサとおもわれる。


右側が144MHZ、左側が430MHZのユニット(電池は大きさ比較の単4乾電池)


ここが先ほどの上記回路図の基板です。
最初見たときこの基板にシールが張って有ったので上記回路図部品がここに有ることが分からず本体を分解したがその必要は無かった。
丸印の部品がショットキダイオードのようです。
なぜか基盤がホコリで汚れているので清掃します。

ダイオードの良否確認の為にテスターで測定してみるものの特に問題なしでした。
このユニットから本体に配線してある線をよく見ると黒く変色しています。
0.3sq位の細い線ですから乾電池での送信でも1.2アンペア位流れるので時間とともに酸化したようです。
少し線を動かしていると断線してしまいました。
線の被覆を剥いでみると心線全体に黒くなっていました。

この線黒く酸化した線を交換してみましたが症状は変わらずで相変わらず電源が入りません。
どうも基盤側のパターンが熱で劣化しているようで導通抵抗値がかなりあります。
パターンを修復すればよいのですがこれ以上の分解はシールド板の半田付けを外したりしなければならないので厄介です。
そこで乾電池側の+Ⅴラインと本体の+Ⅴラインどうしを線でバイパスしてやることにしました。
写真部分は外部電源の+Vラインに配線したバイパス線です。
なるべく太い線で配線したいのですが隙間が無く0.3sq位の線です。

一応この改造で乾電池での運用もできるようになりました。
ただ電源ラインを細い線で引き回したので乾電池での送信時は電圧降下が大きいようです。
新スプリアス対応機でもないのでモニターとしての利用かなと思っています。
乾電池で動作中のIC-W2

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ヒューズが飛びました。(ロッキーの節電大作戦)

2016-02-27 15:08:35 | アマチュア無線

テスターで電流回路を測定後そのまま電圧を測定してしまいました。(T_T)
測定するレンジによってコネクターの差し替えが必要なのは分かっているのですが…
電圧と電流では差し替えが必要ですし、電流は500mAと10Aで差し替えが必要です。
早速予備のヒューズと交換です。(841円/個)
右側の小さいヒューズは500mA用です。

ヒューズはドイツ製のようです。


もう一つのヒューズも飛びました。
趣味の太陽光発電100V回路にうっかりしてファンヒーターをつないだら点火時に950Wも消費する物だから耐えきれずヒューズが切れたようです。
回路的には1kwまで良いのですがその他の消費分と合わせて越えたようです。
人間はミスを犯す者です。
切れたヒューズ。

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デジタルマルチテスター CD771 の購入 (ロッキーの節電大作戦 番外編)

2015-10-11 17:46:53 | アマチュア無線

手持ちのデジタルテスターが不調になったので新たに購入。
10アンペア迄の電流測定が行いたかったのでSANWAのCD771になりました。
それまで使用していたのがサンコスモのDT-830Bと言う小型機種なのでCD771は結構立派に見えます。
スタンドや測定プローブを固定するところが本体裏側に有ります。

プローブ先端はキャップが付いていて余分なところへの接触が予防出来ます。
100ボルトコンセント等の狭いところに差す場合は取り外しが出来ます。


乾電池のチェック機能が有りましたので早速手持ちの乾電池をチェックし仕分けです。


※関連記事
サンコスモ デジタルテスター DT-830B


SANWA(三和)のテスター SP-6


HIOKI(日置)のテスター MULTI TESTER3004

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サンコスモ デジタルテスター DT-830B (ロッキーの節電大作戦 番外編)

2015-10-05 09:45:33 | アマチュア無線

デジタルと言うと本格的なのは高いですが、我が家に有るのは通販購入した時におまけで付いて来たもので3台も有ります。
Netで調べて見ると安いせいかよく売れているテスターでした。
DC電流が10Aまで測れたり、トランジスタの電流増幅率が測定出来たりと多機能ですがオートパワーオフが付いていません。
測定端子のリード線が細いので電流測定で10アンペアも流すと線が熱くなります。
またリード線コネクターの元部が直ぐに切れそうになりました。

購入者のコメントを見るとコネクター部のハンダが剥がれると有りましたので見てみましたら確かに変形していました。
コネクター部の変形                                                                                                             ダイオード部のあまり良くないハンダ付け
 

内部の全体の様子                                                                                                    保護ヒューズも有るようです。
 

もう2台の内部は保護ヒューズが省かれていました。
しかもコネクターへの配線が裸線なのでショートしそう。

電池ケース構造、スライド式がヒューズ有り、ビス留めがヒューズ無し

しばらく使用していると電圧表示が不正確に、AC100ボルトラインを測定するとこの様な感じ。
切り替えスイッチの接点を磨けば直りそうな気もしますが…
取りあえず導通や通電の確認くらいには使えそうです。

電圧表示が高くなるのは、乾電池の電圧低下が原因との情報もあります。

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