ロッキーの節電大作戦!「暑さ寒さを我慢しないで脱原発達成!」

浜岡原発停止による「電力不足?」報道に触発されて始めた節電日記。
必要な電気は使用、ムダな電気は使用しない。

ICOM VHF FM トランシーバー IC-21 (ロッキーの節電大作戦)

2018-01-08 10:18:17 | アマチュア無線
いつ頃の発売なのか「IC21」で検索しても記事のヒットが無いので人気の無い機種のようです。
水晶発信方式だから1970年代で40年以上前の機種と思われますが…
先日、送信不良でオークションに出ていました。
少しいじってみようと思い入札しましたが、私の他に誰も入札せず送料と余り変わらない金額で落札。

本体が着きました。40年の歴史を感じさせる外観です。
まあ、回路の勉強教材だから良しとします。
それにしても多少掃除して見ようかなぁ…
   

電源投入、取りあえずランプの切れは無いようです。
スケルチVRを最小にしても開きませんが強い局を受信すると開きます。
その後ボリューム洗浄等を行ったせいか知らない内にスケルチは正常に…
ダミーロードを付け送信してみましたがパワー計がまったく振れませんでした。

送信の水晶は発振しているようでファイナルユニットまで信号が届いています。


ファイナルユニット
ここのトランジスター2SC552が不良なのかな? ハンダ面しか見えない。

ちなみにこのIC21は製造番号3000番台です。
もう1台のIC21が手元に有りましてこちらは製造番号が6000番台です。
ファイナルトランジスターが2SC1177に変更、改良?されている。


受信用の水晶が多めに入っています。
どこの周波数かは大体想像が付きますが最近はデジタル化されたので聞こえないでしょう。


リレーは接点洗浄が必要かな…


水晶の切り替えスイッチ。

基板は簡単に取り外せた。接点復活剤が乾燥して結構汚れている。
裏面に有るロータリーSWを接点洗浄剤で洗浄して再組み付け。
接点洗浄剤を使用するとシャフトの回転が重くなるのでシリコーンスプレーを軸部分に少量付けると良くなります。


全体への13.5V供給ユニットです。


IFユニットか…


こちらは小さな基板に、ファイナルユニットへの8~13.5Vの供給と水晶発信系への9Vの供給をになっています。
9V系は、1N757と言う聞き慣れないツェナーダイオードと2SC620による9V固定出力で問題なく出ています。

各部の電圧や送信信号の道筋を確認中にこのユニットからモクモクと煙が!
見ると、9V側のユニットの抵抗が炎上?
ツェナーダイオードの外観が醜い状態なのでこれの不良により電圧が上がり電流増で焼けたのかな?

換えのダイオードも無いので取りあえず9Vは外部電源から供給して調査続行です。
ただし供給先のユニット不良も考えられるので電流計をいれて監視です。
受信時約30mA、送信時約10mAで問題無さそう…
   

8~13.5V系は送信時だけ電圧が掛かるのですが13.5Vの入力は有るのですがファイナルユニットへの出力は2.5V位です。
トランジスターの不良が疑えますのでユニットを取り外しました。
丸いトランジスター横の抵抗が焼けています。


ここで送信系の電源も外部別電源で13Vをファイナルユニットに供給して送信したら出力10W以上をを確認、ファイナルトランジスターは生きていました!


先ほど取り外した電源ユニットのトランジスター不良を疑い出力側から順次外したがどれも正常…
どうも半固定ボリュームの不良のようです。
50kΩの規格に対して両端で75kΩ、写真の回しきった状態で中央と左の端子間が25kΩも有るのでファイナルユニットへの電圧が2.5Vしかなかったのでしょう。
最初に半固定ボリュームを疑うべきでした…
  
前回、半固定ボリュームの不良と判定したけど…疑問が出て来た。 
半固定ボリュームが高抵抗になれば出力制御のトランジスターのベースに電圧が掛からない方向になるからです。
結局このユニットも後から出てくる電源ユニットの不具合と同じく電解コンデンサーの問題だったかも…

取りあえず注文した部品が入って来たので作業開始です。
問題ユニットのトランジスター、電解コンデンサー、焼損抵抗を交換しました。
焼損抵抗は必要無いかと思いましたがワット数を上げて1ワット品に交換です。
この抵抗、回路図上は22オームの所を手配ミスで220オームを取り付けたけどその後のテストでは問題なし?…
最近の抵抗は値段は格安ですが100個単位の注文なのが難点です。
せめて10個単位くらいに成らないかな、残り99個使い切れない…

2SC372は手持ち品をその他はコレクター電流とワット数から適当な物に交換です。
組み込み前に電源を供給してテストをしましたが9Vと13Vがそれぞれの出力より出て問題なしでした。
半固定ボリュームの所に電圧を加えるとパワーユニットへの供給電圧が低下することも確認です。
SWRが悪くなると、ここに電圧がかかりパワーユニットへの電源電圧を下げてファイナルトランジスターを保護する役目を果たします。
交換後(1ワットの抵抗が大きく目立つ)
      
このユニットの回路図(R601 22オーム 間違えて220オームを付けた)

ファイナルへの電源供給とSWRが高い時に保護する役目を果たす回路部分。

部品交換したユニットを組み込み、ダミーロードを付けて送信テストを行いましたが「LOW」だと問題ないのですが「HI」だと電源が遮断されます。
最初は半固定ボリュームの所の問題かと思い色々と調整をしてみましたが状況は変わりませんでした。
その内に電源遮断は大元の13.5V電源だと言うことに気が付き基板上のコンデンサー3個を交換してみました。
そうすると送信「HI」でも問題なく成りました。どうも電源の過電流保護回路がコンデンサーの劣化で低い値で動作していたようです。
本当はこれくらい古い機体は電解コンデンサーを全て交換するくらいにしなければいけないのですが…

新スピリアスと免許の関係でこのリグを交信に使用することは無いのだけど、HI送信だと10W以上出るので電源電圧を少し下げた。

調整中にムギ球が切れたのでLEDに交換しました。ムギ球の方が暖かい色合いで良いのだけど…

もう1台のIC21や他機種と聞き比べ中ですが田舎なので交信している局がほとんどいない…

受信感度はそんなに悪くないようですが他の機械と比べるとイマイチなので調整が必要のようです。
ひとまず送信できるようになり色々と良い勉強が出来たリグでした。
これでこのタイトルはひと区切りとします。長文お読み頂きありがとうございました。

※コメント頂きありがとうございました。
 少しはお役に立てましたでしょうか?
 FBなハムライフをお送りください。




コメント (2)
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ASAHI ME-ⅡB POWER & SWR計(ロッキーの節電大作戦)

2018-01-05 10:07:32 | アマチュア無線
あれから40年シリーズでは無いですが40年ぶり位に使用する為に出して来ました。
1970年当初に購入したもので使用しなくなってから40年位は経ちます。
使用出来るか半信半疑でしたが無線機をつなぎパワーを入れてみるとメーターは振れました。
ただしボリュームを回すとメーターが不安定に成りボリュームにガリが有るようです。
そこで分解して見ますと二連のボリュームが使用して有りました。

電機部品には評判の悪いCRCをボリュームの開口部から10秒間くらい吹き込み内部の汚れを洗い流しました。
その間ボリュームを動かしながら吹きかけるのでは無く洗い流しです。
その後、接点洗浄剤をこれまた洗い流すように吹きかけ、終了後はボリューム内外やその他の所をエアーで吹きます。
接点洗浄剤を大量に使用するとボリュームの回転が重くなるのでシリコーンを軸部分に少量スプレーします。
仕上げに接点復活剤をボリューム習動面に少量吹きかけます。

さて結果はいかに…
先ほど有ったガリも無くなりメーターの振れもボリュームと連動してスムーズです。
さてこのME-ⅡBはパワーを見る時は周波数とボリュームの位置を合わせる「周波数別校正表」が必要なのです。
下記がそうですが相当経っているので数値は目安程度だと思います。


こちらは本機とは関係の無い「SRW200」と言うPOWER&SWR計の「周波数別校正表」です。
52オームの校正表と75オームの校正表です。
何十年も前からこの表だけが手元に有ります。
   
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SANWA(三和)のテスター SP-6(ロッキーの節電大作戦 番外編)

2018-01-04 16:08:22 | アマチュア無線
2015年2月18日 記
今回は最初に購入した三和のテスターで、50年近く前に2,000円位だったと思います。
月給が1万円位でしたので随分と奮発したものです。
盤面に目盛りが沢山有る方が高級に見えて購入したような気がします。
実際は電圧と電流くらいしか計っていません。
無線機器の製作に活躍し現在も精度はともかくとして健在です。
コンセントの電圧を測ってみましたが100ボルトに少し足りませんでした。

鉄製の裏蓋を明けると、L形抵抗や巻き線抵抗とそれにロータリースイッチ、ゼロ点合わせのボリュームが見えます。
      
ところで最近のテスターはデジタル一色になっているかと思い調べましたが、結構アナログ式も色んな種類が発売されていました。
アナログ式は針の動きで直感的に読めるのが良いのだろうと思います。
冊子になった取り扱い説明書です。


2018年1月4日 記
もう使用することも無いと思っていましたこのテスターですが必要に成り出して来ました。
電池ケースが30年位前に乾電池の液漏れを起こしその影響でひどいサビです。
      
少しサビ落としを実施、多少きれいに…

ロータリーSWを清掃していたらハンダが不完全で抵抗が外れたので再ハンダ…

このテスター、他のアナログテスターに比べ、針の振れが素早く使い勝手が良いことに気がついた。



※節電が進み 2014年度 電気使用量 1983年以来の過去最低に!
 暑さ寒さを我慢しない!
 必要な電気は使用!
 ムダな電気は使用しない!
http://blog.goo.ne.jp/byq2hj/e/2243349229d9fc8e371751222217d1aa
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