最前線の育児論byはやし浩司(Biglobe-Blog)

最前線で活躍するお父さん、お母さんのためのBLOG
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●やる気

2009-01-12 09:09:29 | Weblog
【1】(子育てのこと)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●子どもの気力

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最近の研究によれば、生命の根源、つまり(生きる
力)の根源は、どうやら脳の中枢部にある、視床下部
というところにあることがわかってきた(アメリカ・
サイエンス誌)。

そこから脳みそ全体に、強力なシグナルが発せられ、
それが脳みそ全体の活動の根源、しいては人間の
生命活動の根源になっている(?)。

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「強力なシグナル」と書いたが、当然、個人差がある。
シグナルの強い人もいれば、弱い人もいる。
そう考えてよいことは、特別養護老人ホームにいる
老人たちを見ればわかる。

先日も久しぶりに、母がいたホームを訪れてみたが、
その中に1人、こんな女性がいる。
年齢は今年95歳になるという。
母が1年半前に入居したときもそうだったが、そのときも、
大きな声で、看護士や介護士さんたちに向かって、こう言って
叫んでいた。
「飯(めし)は、まだかア!」
「わっち(私)は、何も食べておらんぞ!」と。

大半の女性たちは、(そこは女性専用のフロアなので)、
ぼんやりとした表情のまま、時間をつぶしている。
何割かの女性は、大きな車椅子に横になったまま、鼻からチューブを
通して、一日中、眠っている。
そういう中なので、よけいにその女性が目立つ。

恐らく視床下部からの指令を受けて、ドーパミンが大量に分泌され、
それが線条体という組織を刺激しているのだろう。
性欲、食欲など、人間の欲望は、こうして生まれる。

おなじ高齢者なのに、たとえば私の母もそうだったが、
自分の意思をはっきりと持っている人もいれば、そうでない人もいる。
このちがいこそが、シグナルの強弱ということになる。

私という素人が考えた仮説なので、あまりあてにはならないが、
しかしそう考えると、子どもの世界がよく理解できる。

たとえば親の過干渉、あるいは過関心などで精神活動そのものが、
萎縮してしまった子どもがいる。
「萎縮児」とも呼ばれる。
覇気(はき)がなく、おとなしく、静か。
自我の核形成も遅れ、つかみどころがない。
何を考え、何をしたいのかも、よくわからない。
一見、従順で、人なつっこい。
好奇心も弱く、遊びといっても、ごく限られた範囲で、
同じことしかしない。
一部が萎縮しているというよりは、人格全体が萎縮している。

あるいは何らかの原因で燃え尽きてしまった子どもや、
荷をおろしたように無気力になってしまった子どもでもよい。

そういった子どもを見ていると、脳の中枢部、つまり視床下部
あたりから出るシグナルが、弱いのではないかと考えてしまう。
このばあいは、親の過干渉、過関心などで、脳の機能そのものが、
変調したと考えられる。
(本当にそうであるかどうかは、わからないが……。)

つまり私たちが俗に言う、「気力」というのは、そういうものでは
ないか。
「やる気」と言い換えてもよい。

先の女性でいえば、95歳という高齢にもかかわらず、食欲だけは、
異常に旺盛。
それが好ましいことかどうかという判断は別にするとして、視床下部
あたりから出るシグナルが、人一倍強いことだけは、確か。
それがその女性の(生きる力)の根源になっている。
だからまわりの看護士や介護士さんたちは、みな、こう言う。
「こういう人は、100歳まで生きますよ」と。

実は私の母も、今年(08年)の2月ごろまでは、その女性に、
勝るとも劣らないほどの生命力をもっていた。
一個の茶菓子を取り合って、テーブルの向かい側に座っている
別の女性と、ものを投げ合って喧嘩までしていた。
が、2月ごろ、脳梗塞を起こした。
そのあと、別人のように、静かで穏やかになってしまった。
私が見たところ、生命力そのものが、その日を境に、しぼんで
しまったかのように感ずる。

こうしたことから、私たちがいうところの(気力)というのは、
脳の奥深くにある根源的な部分から生まれると考えてよい。
視床下部から発せられるシグナルならシグナルでもよい。
そのシグナルが、やがて(気力)につながっていく(?)。
(そうでないかもしれないが、ここでは、そうであるという
仮定の上で、話を進める。)
そのシグナルが強い人は、あらゆる面で旺盛な気力を示し、そうでない
人は、そうでない。

では、どうすればよいのか。

こと子どもに関していえば、子どもというのは、あるべき環境の
中で、あるべきように育てれば、自然とそういう力を発揮する。
DNAのレベルで、そのようにプログラムされている。

が、ここでいう気力にしても、それをつぶすのは、簡単。
ガミガミ、ガンガンと、子どもを叱りつづければよい。
ついでに親の気分で、罵声を浴びせたり、暴力を振るったりすればよい。
無視、冷淡、育児拒否などがあれば、さらに効果的。
子どもは、確実に萎縮する。
動作そのものが、緩慢になることもある。
(あるいは同じような家庭環境であるにもかかわらず、反対に粗放化する子どももいる。
親の過干渉、過関心に抑えられてしまった子どもが萎縮児、
それに反発し、やり返した子どもが粗放児と考えるとわかりやすい。
同じような環境であるにもかかわらず、兄が萎縮し、弟が粗放化する
というケースは、多い。)

わかりやすく言えば、(気力)を奪うのは、環境ということになる。
とくに親の接し方ということになる。
だから英語では、「教育」を、「education<educe(引き出す)」という。
つまり能力は、すべての子どもが平等にもっている。
あとはそれを(引き出すか、つぶすか)、そのちがいによって、
子どもは伸びたり、反対に萎縮したりする。
それが教育ということになる。

なおここで「脳の機能が変調した」という言葉を使った。
これは私が使い始めた言葉だが、ひとつの例として、夜尿症(おねしょ)
がある。
本来なら睡眠中は、脳の命令によって腎臓での尿の生産が抑制される。
が、脳の機能が変調すると、その抑制に乱れが生ずる。
最近では、それが夜尿症の原因と考えられている。
だから夜尿症にしても、ここに書いた子どもの気力にしても、
(しつけ)によって、どうこうなるような問題ではない。
いわんや叱ったり、説教したりして、なおるような問題ではない。
(心の問題)というより、(大脳生理学の問題)。
そういう前提で、こうした問題を考える。

ずいぶんと荒っぽい書き方をしてしまったが、大筋ではそれほど
まちがっていないと思う。
大切なことは、無理や強制などで、子どものやる気を奪ってしまわないこと。
一度幼児期に萎縮させてしまうと、その後遺症は一生つづくと言っても
過言ではない。

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【3】(近ごろ、あれこれ)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

【生きる皮肉】

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他人の不幸を笑うものは、
かならずその仕返しを受ける。
仮にあなたが受けなくても、
あなたの子どもが受ける。
仮にあなたの子どもが受けなくても、
あなたの孫が受ける。
かならず受ける。
だから他人の不幸を笑ってはいけない。
笑えば笑った分だけ、
あるいはそれ以上に、
あなたが今度は、自分の言葉で苦しむ
ことになる。

それにはちゃんとした理由がある。

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●人間のクズ?

少し前、自分の姪に、(姪に、だぞ!)、「工員は人間のクズ。そういう人と
結婚してはいけない」と諭(さと)した(?)、女性がいた。
(こうした話は、フィクションとして書くことが多いが、これは実話である。)
その話を、ワイフがどこかで聞いて、私に話してくれた。

何という、偏見!
何という、職業観!
私はそれを聞いて、しばらく怒りが収まらなかった。
私の長男も、その工員である。
そこで私なりに、その女性の夫の職業を調べてみた。
どうにもこうにも、怒りが収まらなかった。
そういう言葉を使うのは、どこのだれか、それを知りたかった。
どんなアホか、それを知りたかった。
で、夫の職業は、O市に住む、元役人ということがわかった。
退職前は、国の出先機関の副局長をしていたという。
(ここまでの話は、以前にも書いた。)

が、同じような話を、別の知人からも聞いた。
こんな話である。

その家の長女が選んだ相手は、隣の町の小さな工場で働いていた工員。
が、親はその結婚に、猛反対。
理由など改めてここに書かなくてもよい。
で、その長女は、駆け落ち。
そのあと現在に至るまで、20年間、音信がないという。
その過程でも、いろいろあったらしい。

が、20年たってみると、事情は一変した。
その下に2人の息子がいたが、2人とも、暴力団の事務所に
出入りするようになった。
現在、2人とも刑務所で服役しているという。
しかし親は、そのことを必死で隠そうとしている。

刑務所にいることが問題と書いているのではない。
善人も悪人も紙一重。
悪人といっても、ほんの少し歯車が狂っただけ。
自分の意思とは無関係に、ズルズルとそうなってしまう。
大きくちがうようで、どこもちがわない。

私が書きたいのは、「必死で隠そうとしている」という部分。
たとえば近所で葬儀があったりすると、息子たちの名前で花輪を出していた。
そして近所の人たちには、「仕事で来られない」とか、「中国に出張で出かけている」
などと言っていた。

正直に言えばよいとは書かない。
しかしウソまでつく必要はない。
近くにいなければいないで、よいではないか。
というのも、娘が家出したことも、2人の息子が刑務所で服役しているということも、
近所の人たちは、みな、知っていた。
知らないと思っているのは、当の両親だけ。

しかし(隠す)といっても、ものすごいエネルギーを消耗する。
悶々とした毎日。
いつ晴れるともわからない、心の霧。
つまりその両親を苦しめていたのは、娘でも息子たちでもない。
その両親のものの考え方、ということになる。
その両親は、自分自身がもっている偏見で、苦しんだ。

……というような例は多い。
だからこういうふうにも言える。
未来を作っていくのは、私たち自身であるということ。
しかも知らず知らずのうちに作っていく。

たとえば冒頭に書いた、「人間のクズ」と表現した女性にしても、
たまたま今は、よい(?)かもしれないが、先のことはわからない。
自分の息子や娘が、その工員になるかもしれない。
そうなったとき、その女性は、自分の言った言葉、つまりは
自分自身の偏見と職業観で苦しむことになる。
だれでもない、自分自身の偏見と職業観で、である。

私はその女性の夫の職業を知ったとき、「ナルホド!」と合点した。
同時に、「何を偉そうに!」と思った。
ほんの少し、人生の入り口がよかったというだけで、エリート意識を
もってしまう。
自分たちだけが、特別の人間と思ってしまう。
江戸時代の士農工商の亡霊をいまだに引きずっている。
どこまでも愚かで、哀れな女性である。
笑われるべきは、その女性自身ということになる。

(付記)
「江戸時代は終わった」
「封建時代は関係ない」
「私は近代的な人間」と思っている人も、一度は、立ち止まって、自分を
見つめなおしてみてほしい。
本当に、そうか、と。

今でも封建時代のあの時代を、賛美する人は多い。
武士道こそ日本が誇るべき、精神的バックボーンであると説く人もいる。
しかし、本当に、そうか、と。

私たちは過去の、負の遺産にこそ、目を向けるべきである。
そのひとつが、ここでいう職業観ということになる。
ほかに男尊女卑観、さらには上下意識、権威主義などなど。
いろいろある。


Hiroshi Hayashi++++++++Dec 08++++++++++はやし浩司

●6万3000誌の中で、「マガジン・オブ・ザ・イヤー」(メルマガ)に選ばれる!

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昨夜、メルマガ社から連絡が届き、
私が発行する電子マガジンが、
2008年度の、「マガジン・オブ・
ザ・イヤー」に選ばれた!

電子マガジンの発行元は、日本には、
10数社あるが、その中でも最大級
なのが、メルマガ。
発行マガジン数は、6万~6万3000誌
もあるという。

うれしいというより、その実感がない。
もともと無私無益で発行しているから、
よい意味でも、悪い意味でも、「どうでも
よい」と言った感じがしないでもない。
しかし読者あっての電子マガジン。
読者の方たちには、感謝している。
読者の方たちが励ましてくれなかったら、
こうまで長くつづけることはできなかった
だろう。
実際、何度か、途中で、やめようと
思ったことがある。
が、そのたびに、少しずつだが読者の方の
数がふえ、それが大きな励みになった。

選考は、投票によって決まったという。
詳しくはわからないが、ともかくも、
めでたいことにはちがいない。

みなさん、ありがとうございました!

++++++++++++++++++

●新しいデザイン

……ということで、ますます「がんばろう!」という意欲がわいてきた。
メルマガの受賞が、強化の原理として働いている!
で、何をしようかと考えて、まっさきに思い浮かんだのが、ヘッドの
改変!
「ヘッド」、つまり本でいうなら、表紙の部分。
P社製のパソコンには、おまけとして(絵文字)の反対の(文字絵)がついている。
それを少し改変してみる。


 彡彡人ミミ      彡彡彡彡彡
| ⌒ ⌒ |   彡| ⌒ ⌒ |ミ
q ∩ ∩ XXXXX  ∂ ∂ p m
(″ ▽ | ⌒ ⌒ |″ v ゛)/ ̄)
凸/Σ▽乃q ・ ・ p ̄Σ▽乃 ̄` /
\   /(″ 0 ゛)\    厂 ̄
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 ┃最前線の育児論byはやし浩司┃
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そこでこれを参考にして、自分なりに、いろいろ工夫してみる。

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目を細めれば、「H.HAYASHI」と読める?
これを基本に、飾りを入れてみる。

最前線の子育て論byはやし浩司*********************
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          2009年   月   日号
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しかしどこかつまらない?
どうしたらよいものか?
こういうことは、寝る前、もしくは寝起きに、ふとんの中で考えるのがよい。


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