最前線の育児論byはやし浩司(Biglobe-Blog)

最前線で活躍するお父さん、お母さんのためのBLOG
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1月4日 Jan 4th 2008

2008-01-04 17:31:36 | Weblog
【今朝・あれこれ】(Jan.4th 2008)

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今朝は、何と、午前9時半起き。
8時ごろか……と思って起きたら、午前
9時半だった。

10時間も(?)、眠ったことになる。
ホントかな?

おかげで夢ばかり、見ていた。

今、覚えているのは、こんな夢だ。

どこかの会場で、だれかの講演を聞いている。
会場は、パーティ会場のようにザワザワし
ている。

私はいちばん窓側の席に座って、外を
ながめている。

通りの向こうには、古ぼけた商家があって、
何かを壺に入れて売っている。
私はそれをデジタルカメラを使って、撮る。

講演が終わったらしい。

同じくザワザワとした感じで、皆が部屋を出る。
私もそれにつられて外に出る。

外はゆるい下り坂になっていた。
その先に、バスが止まっていた。

つぎの瞬間、私はバスの中にいた。
息子が、外人となにやら話していた。
私はいちばんうしろの席に座った……。

まったく意味のない夢。
古い商家は、滋賀県の長浜で見た商家に
似ていた。

講演会の会場は、先日あった同窓会の
会場に似ていた。

バスは、子どものころに乗った、ボンネット
バスのような感じのバスだった。

講演会の話の内容は、覚えていない。
息子がどんな会話をしたのかも、
覚えていない。

ずいぶんといいかげんな夢だ。

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【1月4日】

●株価暴落

 ニュース欄に目を通す。まっさきに飛び込んできたのが、「株価、500円安で始まる」(ヤフー)。一方、「金と原油は、最高価格を更新」と。さっそくN証券のウェブサイトをのぞく。

 午前10時半現在、約600円安。株価は急斜面をころげ落ちるかのように、下げつづけている。

 私は、今回の暴落が始まる直前、手持ちの株をうまく売り逃げた(12月23日ごろ)。ワイフが、「どこか、温泉へ行きたい」と言ったので、正月の資金づくりのために、そうした。「よかった」と思いたいが、ここまで下げると、日本の経済のことが心配になる。

 が、同時に、こういうときというのは、買い時でもある。

 底値を打ったところで、少し買いを入れる。今は、じっくりとその(見定め)のとき。
 

●パキスタン

 ブット女史が暗殺されてから、パキスタンは、ますます混迷の度を深めている。軍事政権と宗教政治。この2つが、ゴチャゴチャになっている。

カシミール地方の領有権(水資源確保)の問題で、長い間、インドと対立してきた。軍事政権がつづいているのは、そのため。一方、モスリムの原理主義者たちが、勢力を保っている。タリバンもそのひとつ。この構図は、この30年間、何も変わっていない。

 ただし、一言。日本では「原理主義」と訳すが、わかりやすく言えば、「反英」が、「反米」に転じた、国粋主義のこと。以前、それについて書いた原稿を添付する。日付を見ると、06年の2月となっている。ほぼ2年前に書いた原稿ということになる。

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●イスラム原理主義

What is Islam? Here is what I think about it.

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どうもよくわからないのが、イスラム教
の世界、そしてイラン。

イスラム原理主義って、いったい、
何なのか? イランはどこに向かって
進んでいるのか?

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 このところ、毎日のように書店へ立ち寄っては、イスラム教の本を読む。興味がある。もっと知りたい。私にとっては、決して、無縁の世界ではない。留学時代の友人の何割かは、そのイスラム教徒であった。イランについて言えば、原油との関係において、日本人にとっては、決して、無縁の国ではない。

 イスラム教の世界にも、近代化の波が押し寄せたことがある。その筆頭にあげられるのが、トルコ。

 トルコは、第一次大戦に敗北し、オスマントルコが解体されたあと、近代化の道を歩んだ。それまでの政教一致の国家体制から、政教分離の国家体制へと、大変革した。

 こうしてアラブの世界にも、つぎつぎと、近代国家が生まれていった。アルジェリア、シリア、エジプト、それにイラクもそうだ。

 が、これに対抗する勢力も生まれてきた。それが、ハサン・アル・バンナー(1906~49)率いる、『イスラム同胞団』である。イスラム同胞団は、イスラム教に基づく、国家建設こそが、アラーの教えに従ったものだと、民衆に向かって説いた。

 私たちが今、「イスラム原理主義」と呼んでいるのは、それをいうが、そのイスラム同胞団は、そののち反英闘争と結びつき、さらに最近では、反米闘争へと結びついていった。

 つまり歴史が長い。長いから、ここらあたりで、ちょっと日本がでかけて行って……というようなやり方で、理解できるような問題でもないし、解決できるような問題でもない。今回のイランの核開発問題にしても、そうだ。

 アメリカは、単独でも、イランの核開発施設を攻撃する構えを見せているが、言うなれば、これはアメリカ型合理主義と、イスラム型原理主義の対立と考えてよい。そのイランは、1979年のホメイニ革命によって、政教一致の国家体制を築いている。

 しかしここで注意しなければならないのは、私たちがイスラム教に対してもっている、偏見と誤解である。ものの考え方が、どうも西欧的というか、西欧の立場でしか、イスラム教の世界をみない。たとえばここでいうイスラム同胞団にしても、「原理主義はおかしい」というふうに、すぐ考えてしまう。またそういう前提で、ものを考えてしまう。

 しかしもとを正せば、イスラム同胞団にしても、イギリスの植民地政策への反発から生まれたものである。事実、イギリスは、イスラム同胞団を、徹底的に弾圧したこともある。そういう歴史があることも忘れて、今ここで、「イスラム原理主義は……」と論ずることは、危険なことでもある。

 が、しかし皮肉なことに、こうした原理主義は、国家の近代化の足かせとなるだけではなく、ばあいによっては、国家そのものの近代化を後退させる原因ともなりかねない。イランについて言えば、国家が目ざした工業などの近代化は、ことごとく失敗。原油を売るだけの国になってしまった。わかりやすく言えば、西欧との差をますます広げている。

 そこで今回のイランの核兵器開発問題について言えば、そうした(あせり)が、イランをして、核開発に向かわせたとも考えられなくはない。このままでは、イランは、アラブ社会の中でも、「顔のない国」になってしまう。イランは、それを恐れた(?)。

 ところでイランの核兵器開発問題は、決して日本とは無縁の問題ではない。もし国連の安保理で、経済制裁ということにでもなれば、日本は、この地域から、最大の油田開発の1つを失うことになる。アザデガン油田が、それである。日本に与える影響は、甚大である。

 今日も、これから近くの書店へ行って、あれこれ本をあさってくるつもり。

【補記】

 現実の数字。

 日本の原油、中東依存度は、2002年……85・3%
              2003年……88・5%

 さらにそのうちわけは、

     アラブ首長国連邦 ……22・9%
     サウジ      ……22・4%
     イラン      ……13・8%
     カタール     …… 9・2%
     クウェート    …… 6・9%
   (以上、経済産業省、02年「エネルギー生産・需給統計年表」)

 中東の政治的安定は、日本にとっても、死活問題なのである。こうした現実を無視して、「イラン問題は、日本には関係ない」と、どうして言うことができるのか。

 04年2月、日本とイランが開発に合意した、「アザデガン油田」は、推定埋蔵量260億バレルで、世界第二の大油田ともくされている。

 もし、イランの核疑惑問題がこじれるようなことがあると、日本は、この油田の利権すらも失うことになる。すでに日本は、4年前、アラビア石油のカフジ油田の利権の半分を、失っている。

 悲しいかな、ここは、中東最大の宗主国であるアメリカに、日本は、泣きつくしかないのである。アメリカの機嫌をそこねたら、アザデガン油田はもちろんのこと、日本は、中東から原油を輸入することすら、ままならなくなる。

 さあ、どうする、日本!

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 わかりやすく言えば、まず宗教が政治に口をはさまないこと。つぎに軍事政権から民主政権に移動すること。この2つを成し遂げないうちは、パキスタンには、明日はない。

 ついでに、前回、総裁選挙で敗れたA氏について。

 A氏は、このところさかんに全国行脚をつづけ、次期総理大臣の席をねらっているという。若者たちによる支持もふえているという。

 しかし私は、あえて言う。

 若者たちよ、だまされるな!

 同じころ(2006年2月)に書いた原稿が見つかった。それを添付する。

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●A外務大臣・続報(The rightist, Mr. A)

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アメリカのニューヨーク・タイムズ紙は、
日本のA外務大臣の発言に対して、

「扇動的な発言からは誠実さも賢明さもうか
がえない」と、批判した。

当然である。

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アメリカのニューヨーク・タイムズ紙は、2月13日、日中関係や靖国神社参拝などをめぐるA外相の最近の歴史認識発言を取りあげ、「扇動的な発言からは誠実さも賢明さもうかがえない」と批判する社説を掲載した。

 社説は「日本の攻撃的な外相」と題し、外相が「天皇陛下の(靖国神社)参拝が一番だ」と述べたことや、日本の植民地支配下の台湾で教育水準があがったことを指摘した発言を取りあげ、「一連のがくぜんとする発言により、アジアの人々の反感を買った」と批判。(以上、毎日新聞)

 A外務大臣の発言に対しては、私も、まったく同じ印象をもった。それについて書いた原稿を、そのまま、もう一度、ここに掲載する。

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●A外務大臣

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A外務大臣が、靖国神社参拝問題に関連し、
「天皇陛下による参拝が一番だ」と述べた
という。

「中国が、(靖国参拝を反対と)言えば
言うだけ、行かざるを得なくなる。

『たばこを吸うな、吸うな』と言われ、
吸いたくなるのと同じ。

黙っているのが、一番』と、も。
(中日新聞・06年・1・29)

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 A外務大臣は、こう述べたという。

 「(靖国神社に)まつられている英霊の方からしてみれば、天皇陛下のために『万歳』と言ったのであって、総理大臣万歳と言った人はゼロです。だったら、天皇陛下の参拝、それが一番」「天皇陛下による参拝が一番だ」と。

 この発言には、いくつかの重大な問題が隠されている。それらを順に考えてみたい。

(1)天皇は、外務大臣のあやつり人形なのか?

 この発言を聞いて、一番驚いているのが、天皇自身ではないのか。A外務大臣が、天皇の意思や意向を聞いた上で、こうした発言をしたのなら、まだわかる。しかしそういったプロセスを、何も経ないで、いきなり「天皇陛下による参拝が一番だ」とは!

 もしあなたが天皇なら、何と答えるだろうか。どう考えるだろうか。あるいはもっと卑近な例で考えてみよう。もしだれかがあなたに、「子育ての最中にあるのだから、あなたに、菅原道真(すがわらのみちざね)の神社を参拝してもらいます。それが一番だ」と言ったら、あなたは、どう答えるだろうか。

 天皇の内心のことは、私にもわからない。しかし天皇のほうから、そういった希望でも出されているのなら、まだしも、そういった希望を確認しないまま、外務大臣(ごとき)が、そういう発言をすることは、許されない。少なくともそういった天皇自身の希望は、外の世界の私たちには、届いていない。

(2)天皇の戦争責任を追及した言葉にならないのか?

「天皇陛下のために『万歳』と言ったのであって、総理大臣万歳と言った人はゼロです」という発言は、そのまま、天皇に対する戦争責任を追及した言葉になってしまう。自民党政権としては、絶対に容認できない発言のはず。わかっていても、それを口にしたら、おしまい……というのが、この発言である。それを、A外務大臣は、公(おおやけ)の場で、堂々と口にしてしまった。

 A外務大臣のみならず、K首相は、この発言に対して、どう責任を取るつもりなのだろう? 軽率といえば、軽率。

 私が知るかぎり、戦場の日本兵たちは、多くは、最後は、「お母さん!」とか、「お父さん!」とか言って死んでいったという。「天皇陛下、バンザイ!」と言って死んでいった兵隊は、少なかったという。

 が、それでも「天皇陛下、バンザイ!」と言って死んでいった、日本兵がいなかったわけではないだろうと思う。が、そのことには、歴代の戦後政権は、あえて触れないで、今までやってきた。もしそれが事実と認めてしまうと、その戦争責任は、まっすぐ、天皇に向かってしまう。

(3)『たばこを吸うな、吸うな』と言われ、吸いたくなるのと同じ、とは?

 人格の完成度は、自己管理能力などによって決まる。自己管理能力のある人を、人格の完成度の高い人という。

 が、A外務大臣は、「中国が、(靖国参拝を反対と)言えば言うだけ、行かざるを得なくなる。『たばこを吸うな、吸うな』と言われ、吸いたくなるのと同じ」(中日新聞)と。

 新聞記事なので、不正確かもしれない。しかし「『たばこを吸うな、吸うな』と言われ、吸いたくなるのと同じ」という日本語は、正しくない。正しくは、「『たばこを吸うな、吸うな』と言われると、かえって吸いたくなるのと同じ」である。

 それはともかくも、この自己管理能力のなさこそが、問題である。私やあなたのような凡人ではない。外務大臣という、日本を代表する人物である。そういう人物が、自己管理能力のなさを、やはり堂々と自ら公表している。このおかしさ。この奇怪さ。

 しかも、中国や韓国に対して、「黙っているのが、一番!」とは! わかりやすく言えば、A外務大臣は、中国や韓国に対して、「ごちゃごちゃ言わずに、黙っていろ」と発言したに等しい。このごう慢さ。この高慢さ。

 おかげでこれから先、しばらく、日中関係、日韓関係は、ますます冷えこむことになるだろう。私の知ったことではないが、しかし、外務大臣ともあろう大臣が、率先して、近隣諸国との関係を悪化させるとは! 私も、ここまで日本の政治家たちの知的レベルが低いとは、思ってもみなかった。

(3)靖国神社参拝問題

 「英霊」「英霊」と言うくらいなら、今からでも遅くないから、アメリカ軍に対して、ゲリラ戦でも、何でも、しかけたらよい。それが「英霊」の意思を尊重する、もっともわかりやすい方法である。先の戦争では、300万人以上もの日本人が死んでいる。しかもその大半は、アメリカ軍を中心とする連合軍によって殺されている。

 しかしA外務大臣ですら、ひょっとしたら、英霊意識など、どこにもないのではないか。「英霊」ということにしておかないと、まずいから、そう言っているだけではないのか。もっとわかりやすく言えば、あの戦争は、勝ち目のない、愚かな戦争だった。

 あの戦争では、多くの日本人がだまされ、(だまされたのだぞ!)、戦場に駆り出され、そしてその犠牲者となっていった。つまり「英霊」という言葉は、当時の軍部たちが、自分たちの責任を覆い隠すために使った言葉にすぎない。「英霊」と祭りあげることによって、「戦争を起こしたのは、国民であって、政府ではない」という形をつくった。つまり責任を国民に、押しつけた!

 それを今になってもち出して、あの戦争を肯定することは、許されない。中には、「あのとき戦争をしなかったら、日本は、欧米諸国の植民地になっていた」と説く人もいる。「ソ連の進攻を食い止めるために、日本軍は中国で戦った」と説く人もいる。

 なら、百歩譲って、もしそうなら、戦後の今の日本は、何かということになる。GHQによって、完全に占領され、アメリカの植民地以上の植民地になってしまった。だから私はまた同じことを言う。

 「今からでも遅くないから、アメリカ軍に対して、ゲリラ戦でも、何でも、しかけたらよいのではないか」と。A外務大臣、あなたがまず、その見本を見せてほしい。

 ……と、どうも、この問題を考えていくと、頭の中が混乱してくる。わけがわからなくなってくる。みなが、何かをごまかすために、あるいは何かを隠すために、ものごとを遠巻きに議論している。そんな感じさえする。

 あえて言うなら、今の皇太子妃の例を見てもわかるように、「天皇」「天皇」と、何もかも、その負担を、天皇家に押しつけないことこそ大切ではないのか。「天皇だってふつうの人間」という部分をねじまげて、あれこれと議論するから、話がおかしくなる。これ以上、天皇や天皇家の人々を苦しめて、どうする。今度のA外務大臣の発言の底流には、そんな問題も隠されている。

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