最前線の育児論byはやし浩司(Biglobe-Blog)

最前線で活躍するお父さん、お母さんのためのBLOG
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●マガジン(6-18)(1)

2010-06-18 08:55:52 | Weblog


 【場面恐怖症】その場面になると、極度の緊張状態になることをいう。エレベーターに
乗れない(閉所恐怖症)、鉄棒に登れない(高所恐怖症)などがある。私も子どものころ、
暗いトイレがこわくて、用を足すことができなかった。そのせいかどうかは知らないが、
今でもトンネルなどに入ったりすると、ぞっとするような恐怖感を覚える。

 【そのほかの恐怖症】動物や虫をこわがる(動物恐怖症)、手の汚れやにおいを嫌う(疑
惑症)、先のとがったものをこわがる(先端恐怖症)などもある。ペットの死をきっかけに
死を極端にこわがるようになった子ども(年長男児)もいた。

 子ども自身の力でコントロールできないから、恐怖症という。そのため説教したり、し
かっても意味がない。一般に「心」の問題は、1年単位、2年単位で考える。子どもの立
場で、子どもの視点で、子どもの心を考える。無理な誘動や強引な押し付けは、タブー。
無理をすればするほど、逆効果。ますます子どもは物事をこわがるようになる。

いわば心が風邪をひいたと思い、できるだけそのことを忘れさせるような環境を用意する。
症状だけをみると、神経症と区別がつきにくい。私の場合も、その事故から数日間は、車
の速度が五十キロ前後を超えると、目が回るような状態になってしまった。「気のせいだ」
とは分かっていても、あとで見ると、手のひらがびっしょりと汗をかいていた。が、少し
ずつ自分をスピードに慣れさせ、何度も何度も自分に、「こわくない」と言いきかせること
で、克服することができた。

いや、今でも時々、あのときの模様を思い出すと、夜中でも興奮状態になってしまう。恐
怖症というのはそういうもので、自分の理性や道理ではどうにもならない。そういう前提
で、子どもの恐怖症に対処する。

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●分離不安について

子どもの情緒不安

 子どもの発達をみるときは、次の四分野をみる。(1)情緒の安定度、(2)精神の完成
度、(3)知能の発達度、それに(4)運動能力。

そのうちの情緒の安定度は、体力的に疲れたと思われるときに観察して、判断する。たと
えば運動会や遠足から帰ってきたようなとき。そういうときでも、不安定症状(ぐずる、
ふさぎ込む、ピリピリする、イライラするなどの精神的動揺)がなければ、情緒の安定し
た子どもとみる。

あるいは子どもは寝起きをみる。毎朝、不機嫌なら不機嫌でもよい。寝起きの様子が安定
していれば、情緒の安定した子どもとみる。子どもは2~4歳の第一反抗期、思春期の第
二反抗期に、特に動揺しやすいということがわかっている。経験的には、乳幼児期から少
年少女期への移行期(4~5歳)、および小学2年から4年ぐらいにかけても、不安定にな
ることがわかっている。この時期を中間反抗期と呼ぶ人もいる。

 情緒が不安定な子どもは、心が絶えず緊張状態にあるのが知られている。外見にだまさ
れてはいけない。柔和な笑みを浮かべながら、心はまったく別の方向を向いているという
ことは、よくある。このタイプの子どもは、気を許さない、気を抜かない、周囲に気をつ
かう、他人の目を気にする。よい子ぶることもある。

そういう状態の中に、不安や心配が入り込むと、それを解消しようと一挙に緊張感が高ま
り、情緒が不安定になる。症状としては、攻撃的、暴力的になるプラス型。周囲に溶け込
めず、引きこもったり、怠学、不登校を繰り返したりするマイナス型に分けて考える。プ
ラス型は、ささいなことでカッとなることが多い。

さらに症状が進むと、集団的な非行行動をとったり、慢性的な下痢、腹痛、体の不調を訴
えるようになったりする。原因としては、乳幼児期の何らかの異常な体験が引き金になる
ことが多い。たとえば親の放任的態度、無教養で無責任な子育て、神経質な子育て、家庭
騒動、家庭不和、恐怖体験など。

ある子ども(5歳男児)は、たった一度だが、祖父にはげしく叱られたのが原因で、自閉
傾向(親と心が通い合わない状態)を示すようになった。また別の子ども(3歳男児)は、
母親が入院している間、祖母に預けられたことが原因で、分離不安(親の姿が見えないと
混乱状態になる)になってしまった。

 子どもの情緒が不安定になると、親はその原因を外の世界に求めようとする。しかし原
因の第一は、家庭環境にあると考え、反省する。子どもの側から見て、息が抜けないよう
な環境など。子どもの心に負担になっているもの、心を束縛しているようなものがあれば、
取り除く。

いちばんよい方法は、家庭の中に、誰にも干渉されないような場所と時間を用意すること。
あれこれ親が気をつかうこと(過関心)は、かえって逆効果。子どもが情緒不安症状を示
したら、スキンシップを大切にし、温かい語りかけを大切にする。叱ったり、冷たく突き
放すのは、かえって子どもの情緒を不安定にする。

なお一般的には、情緒不安は、神経症の原因となることが多い。たとえば、夜驚(やきょ
う)、夢中遊行、かん黙、自閉、吃音(どもり)、髪いじり、指しゃぶり、チック症、爪か
み、物かみ、疑惑症(臭いかぎ、手洗いぐせ)、かみつき、歯ぎしり、強迫傾向、潔癖症、
嫌悪症、対人恐怖症、虚言、収集癖、無関心、無感動、緩慢行動、夜尿症、頻尿症など。
症状は千差万別で、定型がない。
(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て はやし浩司 
分離不安 恐怖症 子供の心理 情緒不安)

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●子どもの分離不安

 ある女性週刊誌の子育てコラム欄に、こんな手記が載っていた。日本でもよく知られた
コラムニストのものだが、いわく、「うちの娘(むすめ)(3歳児)をはじめて幼稚園へ連
れていったときのこと。娘ははげしく泣きじゃくり、私との別れに抵抗した。私はそれを
見て、親子の絆の深さに感動した」と。

とんでもない! 

ほかにも詳しくあれこれ症状が書かれていたが、それを読むと、それは、「別れをつらがっ
て泣く子どもの姿」ではない。分離不安の症状そのものだった。

 分離不安症。親の姿が見えなくなると、混乱して泣き叫んだり暴れたりする。大声をあ
げて泣き叫ぶタイプ(プラス型)と、思考そのものが混乱状態になり、オドオドするタイ
プ(マイナス型)に分けて考える。

私はこのほかに、ひとりで行動ができなくなってしまうタイプ(孤立恐怖)にも分けて考
えているが、それはともかくも、このタイプの子どもは多い。4~6歳児についていうな
ら、15~20人に1人くらいの割合で経験する。親がそばにいるうちは、静かに落ち着
いているが、親の姿が見えなくなったとたん、ギャーッとものすごい声をはりあげて、そ
のあとを追いかけたりする。

 原因は……、というより、分離不安の子どもをみていくと、必ずといってよいほど、そ
のきっかけとなった事件が、過去にあるのがわかる。はげしい家庭内騒動、離婚騒動など。
母親が病気で入院したことや、置き去りや迷子を経験して、分離不安になった子どももい
た。

さらには育児拒否、虐待、下の子どもが生まれたことが引き金となった例もある。子ども
の側からみて、「捨てられるのではないか」という被害妄想が、分離不安の原因と考えると
わかりやすい。

無意識下で起こる現象であるため、叱ったりしても意味がない。表面的な症状だけを見て、
「集団生活になれていないため」とか、「わがまま」とか考える人もいる。無理をすればか
えって症状をこじらせてしまう。いや、実際には無理に引き離せば、しばらくは混乱状態
になるものの、やがて静かに収まることが多い。

しかしそれで症状が消えるのではない。「もぐる」のである。一度キズついた心は、そんな
に簡単になおらない。この分離不安についても、そのつど繰り返し繰り返し症状が現われ
る。

 こうした症状が出てきたら、鉄則はただ一つ。無理をしない。その場ではやさしくてい
ねいに説得を繰り返す。まさに根気との勝負ということになるが、これが難しい。現場で、
そういう親子を観察すると、たいてい親のほうが短気で、顔をしかめて子どもを叱ったり
しているのがわかる。「いいかげんにしなさい!」とか、「私はもう行きますからね」とか。
こういう親子のリズムの乱れが、症状を悪化させる。子どもはますます被害妄想をもつよ
うになる。

 分離不安は4~5歳をピークとして、症状は急速に収まっていく。しかしここにも書い
たように、一度キズついた心は、簡単にはなおらない。

ある母親はこう言った。「今でも、夫の帰宅が予定より遅くなっただけで、言いようのない
不安感に襲われます」と。姿や形を変えて、おとなになってからも症状が現われることが
ある。
(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て はやし浩司 
分離不安 子供の分離不安 後追い人見知り 人見知り)


【2】(特集)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●退職後の夫婦生活

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「みんな今ごろ、どうしているんだろう?」と、
そんなことをよく考える。
健康問題、経済問題、そして家族問題などなど。
60歳を過ぎてから、こうした問題が、質的に
変化したのを、私は直接、肌で感じている。

それまでは、かなり楽天的だった。
「どうにかなる」という思いが強かった。
しかし今は、ちがう。
どのひとつをとっても、深刻さがましている。
あるいは考えれば考えるほど、袋小路に入って
しまう。

夫婦関係についても、そうだ。
たとえば私たち夫婦は、よく喧嘩する。
喧嘩といっても、私の側からの一方的なもの。
が、たいへん幸いなことに、私のワイフは、精神的に、
きわめて安定している。
だからふつうだったら、喧嘩にならないはず。
ワイフは、いつも私を軽くあしらう。
私を無視する。
だから喧嘩する(?)。

が、喧嘩が悪いというのではない。
たいてい1~2日で、仲直りする。
私のほうがあやまれば、それですむ。
つまりは、いつも私のひとり芝居?

が、その喧嘩も、このところ(さみしさ)を帯びてきた。
若いときのような「お祭り」では、すまなくなってきた。
あれほど気丈夫だったワイフも、60歳。
気弱になった。
「私には、あなたしかいない……」と、そんな弱音を
吐くこともある。

が、この年齢で、マンネリほど、恐ろしいものはない。
「そこにあなたがいて、ここに私がいる」というような
状態では、たがいに息が詰まってしまう。
そこで私たちは、この危機(?)を乗り越えるため、
2010年に入って、こんなことをするようになった。
「一泊旅行」である。

講演に招かれるたびに、それを利用して、2人で旅行をする。
何かネットでよい情報が飛び込んできたら、すかさず、それを
利用する。
たがいの倦怠感を吹き飛ばすには、旅行がいちばん。

……ということで、今夜は、細江町にある国民宿舎にやってきた。
キャンペーン中ということで、一泊9000円弱で泊まれた。
新装、増改築したばかりで、星はもちろん5つの★★★★★。
(星の数は、(料金の満足度)x(サービスの満足度)で計算。)

【注:国民宿舎奥浜名湖、電話、053-522-1115。
〒431-1305 静岡県浜松市北区細江町気賀1023-1
JR浜松駅からは、車で40分ほど。
東名西インターからは、15分ほど。
この国民宿舎の売り物は、何と言っても、窓からの景色。
小高い丘の山頂にあって、見晴らしがすばらしい。】

何といっても、風呂が清潔なのがよい。
食事も、料金が料金だから、ぜいたくは言えない。
満足+大満足。

またこういう旅館でワイフを見ると、別人(愛人かな?)のように
新鮮に見えるから不思議。
遠くへ行くのもよいが、こうして近くにある温泉をめぐるのも、
また楽しい。

60歳を過ぎて、夫婦関係に悩んでいる人は、ぜひ一度、
旅行を試してみてほしい。
行くまでは何かと迷うが、こうして来てしまうと、いつも
「よかったね」となる。

そう、今夜も食事が終わった後、ワイフに「来てよかったね」と
声をかけると、ワイフもうれしそうに笑った。
これでしばらくは(?)、我が家も平穏な日々がつづきそう。
……と言いながら、すでに来週の行動計画を立て始めている。

そうそう、6月は、あちこちへ講演で呼ばれる。
その前後にどこかの旅館に、一泊する。
忙しくなりそう!

(はやし浩司 国民宿舎 奥浜名湖 夫婦の倦怠期 老後の夫婦 夫婦問題)


Hiroshi Hayashi+++++++May. 2010++++++はやし浩司

【感情論】(感情と感動、そして教育とは)

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人は悲しいから、泣くのか。
泣くから、悲しいのか。

「悲しいから、泣く」という説を、
中枢神経起源説という。
「泣くから、悲しい」という説を、
末梢神経起源説という。
(以上、齋藤勇著「心理学の基本が
すべてわかる本」より)。

ほかにも、
(1)ジェームス・ランゲの末梢神経説
(2)キャノン・バードの中枢神経説
(3)アーノルドの情緒評価説
(4)プルチックの心理進化説
(5)シャクターの認知―生理説
があるという(同書、P53)。

 どれも一長一短というか、納得できる部分もあれば、
そうでない部分もある。
人がもつ「感情」というのは、それぞれの
ばあいにおいて、複雑なメカニズムを通して
生まれるものらしい。

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