最前線の育児論byはやし浩司(Biglobe-Blog)

最前線で活躍するお父さん、お母さんのためのBLOG
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●6-21

2010-06-21 05:36:22 | Weblog

これほど大きな皮肉はない。

●ふつうの論理

 つまり私たち日本人が考える「ふつうの論理」というのは、あくまでも日本人の論理。
それも現在の日本人の論理。
一見、まともに見えるが、けっしてまともではない。
たまたま日本人が今、現在のような豊かな(?)生活ができるのも、簡単に言えば、資本
主義がもつ矛盾に支えられているから。
その上に、日本の繁栄が乗っている。
「強い通貨」と「弱い通貨」。
「強い軍隊」と「弱い軍隊」。
それが「強い国」と「弱い国」をつくり、さまざまな矛盾を生み出している。

 アメリカドルといえば、世界中で通用する。
日本の円も通用する。
北朝鮮ウォンといえば、北朝鮮国内においてですら、ただの紙くず。
そこでだれしもこう思うだろう。

「北朝鮮よ、豊かになりたかったら、自ら努力しなさい」と。
しかしそれこそまさにアメリカの論理、日本の論理ということになる。
もちろんこの論理は、北朝鮮には通用しない。
通用しないから、そうした論理を北朝鮮にぶつけても意味はない。

●保護と依存

 で、これはあくまでも補足だが、「保護と依存」について、少し書いておきたい。

 保護と依存……。
2者の間に一度、この関係ができると、保護する側は、いつも保護する側に置かれるよう
になる。
依存する側は、最初こそ感謝するが、やがて依存することを当然と思うようになる。
「私たちは、助けてもらって、当然」と。

が、ここで止まるわけではない。
さらにその関係が進むと、今度は、依存する側の立場の者が、保護を請求するようになる。
「オレたちを、助けろ!」と。
現在の韓国と北朝鮮の関係が、それである。

 戦後、一貫して北朝鮮を保護しているのは、韓国のほう。
北朝鮮のほうが、韓国に対して、何かの施(ほどこ)しをしたという話は、まったく聞い
ていない。
そういう事実もない。
が、それがさらに進んだ。
それが、今の状況。

 韓国政府は、「援助を停止する」と発表した。
それについて北朝鮮は、「敵対行為だ」と。
わかるかな?
「助けてくれないから、敵」と。
「保護と依存」の関係というのは、そういうもの。

●もうひとつ補足

 ついでに、もうひとつ補足……。

 独裁色が濃い国家ほど、独裁者の心理状態が、そのまま強く繁栄される。
そういう意味では、現在の北朝鮮は、独裁者である金xxの心理状態を、そのまま反映し
ているとみてよい。

 そこで問題。

 金xxは、さまざまな病気にかかっている。
糖尿病もそのひとつだが、人工透析を受けなければならないほど、病状は重いという。
そこでこんなことも考えられる。

 私も過去、この種の病気の人たちを、何人か見てきた。
最近、その病気で亡くなった男性(58歳)もいる。

 で、共通しているのは、どの人も、晩年、精神的にまともではなかったということ。
かなりおかしかった。
夜中に突然暴れ出した人もいる。
大声で、息子の嫁の名を呼びつづけた人もいる。
怒りっぽくなり、ささいなことで錯乱状態になった人もいる。
そういう人たちを順に頭の中に思い浮かべみると、では金xxは、だいじょうぶか?……
ということになる。
そんな疑惑の念がわいてくる。

 『……精神科医で透析療法も行っているHK医師(松江青葉クリニック)によれば、病
気の予後、肉体能力・体力、経済面、仕事などに対する「現実的な不安」、人間関係、孤立
感、自尊心の低下、同病者の死、将来計画の挫折などの「実存的な不安を抱えている人が
多く、睡眠障害、食欲不振、意欲の減退、自殺願望、自殺企画といったうつ状態を示す人
もいるという……』(岩波新書の椎貝達夫著「腎臓病の話」)と。

 金xxは、はたして、だいじょうぶか?
もっと端的に言えば、今回の攻撃にからんで、北朝鮮の意図について多くの論者が、自分
の意見を書いている。
しかしそういうことを論じても意味は、ない。
「頭のまともでない人が、突発的な思いつきで、韓国の哨戒艦を攻撃した」。
それでじゅうぶん。

●一触即発?

 ……というわけで、にわかに朝鮮半島がきな臭くなってきた。
一触即発……とまではいかないにしても、何が起きてもおかしくない状態になってきた。
アメリカと韓国は、東シナ海の双方で、大規模な軍事演習をするという。
ひとつまちがえば、演習は、そのまま戦争になる。
その可能性は、きわめて高い。

しかし私たちは、ここで冷静にならなければならない。
独裁制の矛盾だけを一方的にとりあげて、北朝鮮を攻撃しても意味はない。
またそんなことをしてはいけない。

 もし朝鮮半島で有事ということにでもなれば、この日本だって、ただですまない。
そうでなくても日本経済は今、薄い氷の上を歩いているようなもの。
日本……というより日本経済は、そのまま奈落の底に叩き落される。
株価は大暴落。
債権も円も大暴落。
赤字国債(=国の借金)にしても、だれが日本の国債など買ってくれるだろうか。
仮に戦争ということになったら、その被害は計り知れない。
戦後、朝鮮半島で起きたあの「朝鮮動乱」のときとはわけがちがう。
日本は韓国とはもちろん、ほかの国々と、網の目のように細かいネットワークでつながれ
ている。
日本だけが無事ということは、ありえない。
仮にたった一発でも、東京にミサイルが撃ち込まれたら……。
想像するだけでも、ゾッとする。

●では、どうするか

 結論を先に言えば、日本は、北朝鮮と心中してはいけない。
あんな国と心中してはいけない。
その価値もない。
その必要もない。

 韓国にしてもそうだ。
あんな国と心中してはいけない。
その価値もない。
その必要もない。

ただひとつ追加したいことは、こういう状況になってはじめてわかるのだろうが、このア
ジアで、韓国の真の友人はだれであるか、それを知ってほしい。
肝に銘じておいてほしい。
過去はともあれ、今の今は、韓国にとって真の友人は、この日本をおいてほかにない。

 その上で、あとは国連という場で、粛々と、国際法にのっとり、事務的に北朝鮮を追い
つめていけばよい。
それ以外のことは、無視。
ただひたすら、無視。

 で、ひとつ忘れていけないのは、同じように2つの論理で動いている中国。
その中国が動かないかぎり、北朝鮮問題は解決しない。
その中国は、北朝鮮という「利権」を手放すことを、何よりも恐れている。
アメリカ軍が38度線を越えて、現在の中朝国境までのびてくるのを、何よりも恐れてい
る。
さらに言えば、朝鮮半島の混乱を何よりも恐れている。

 つまり北朝鮮の問題は、対中国問題と考えてよい。
そう考えた上で、中国を追い詰める。
「さあ、お前の血友ではないか。何とかしろ!」と。
多くのマスコミが書いているように、「中国に責任を取ってもらう」。

●6か国協議

 6か国協議など、最初から失敗するに決まっていた。
同じ2つの論理をかかえる中国と北朝鮮。
あのおバカ・ヒル(前国務次官補)が北朝鮮に与えたのは、時間と金と音楽(ニューヨー
ク・フィル)。
それに「テロ支援国家解除」という、おまけつき。
が、何よりも(時間)が痛い!
その間に、北朝鮮は核兵器を完成させてしまった!
 
 で、具体的には、北朝鮮のもつ独裁制という矛盾を、しっかりとついていく。
人権問題で攻めるのもよい。
韓国も日本も、けっして武力を使ってはいけない。
武力を使ったら最後、今度は収拾がつかなくなる。
いつの時代も、「戦争」というのは、そういうプロセスを経て、一気に拡大する。
「勝つ」とか「敗れる」という話ではない。
仮に勝った(?)としても、その収拾には、その何十倍ものエネルギーとマネーが必要に
なる。

 日本にその覚悟があるなら、よし。
そうでないなら、ただひたすら無視。
無視して、北朝鮮を、(自然死)に追い込む。
北朝鮮といおうより、金xx体制を、崩壊に導く。
それが北朝鮮の人たちにとっても、もっともよいシナリオということになる。

もちろん中国は、それでは困るだろう。
だったら、38度線以北は、中国に任せればよい。
任せて、核兵器のない、親中政権を樹立させればよい。

 あとは時間が解決してくれる。
10年とか20年はかかるかもしれない。
しかしやがて韓国からはアメリカ軍が撤退し、北朝鮮からは中国が撤退する。
もともとはひとつの民族。
やがて合流する。

 最後に、もう一度。
日本よ、韓国よ、あんなつまらない国を本気で相手にしてはいけない。
それとも日本よ、韓国よ、あんなつまらない国と、本気で心中でもするつもりなのか。

●最後に……

 ふつうの論理とは何か?
さらに言えば、「ふつう」とは何か?
北朝鮮をテーマに、それを考えてみた。

たとえば現在の北朝鮮を見て、「あの国はふつうではない」と言うのは簡単なこと。
(実際、ふつうではないが……。)
しかし同時に、では私たちのもつ論理がふつうかどうか、それを疑ってみる。

日本だって、無数の矛盾をかかえている。
矛盾だらけと言ってもよい。
そういう矛盾を棚にあげ、「私たち日本人の論理は、ふつう」と、果たして私たちは胸を張
って言えるだろうか。
それを北朝鮮に押しつけることができるだろうか。

 いくら日本人の私たちが、「私たちは戦前の日本とはちがう」と叫んでみたところで、世
界の人たちから見れば、「戦前の日本も、戦後の日本も同じ」。
「北朝鮮も日本も同じ」。
そういうことになる。

つまり私が言いたいのは、「日本よ、日本人よ、もっと謙虚になれ」ということ。
さらに言えば、「日本よ、日本人よ、もう一度、原点に立ち返ってものを考え直してみよう」
ということ。
「私たちの論理は、はたしてふつうなのか?」と。

 北朝鮮問題は、そういう点で、私たち日本人にとっては、すばらしい反面教師というこ
とになる。
2010年5月23日記

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以下、翻訳




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