最前線の育児論byはやし浩司(Biglobe-Blog)

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●金権教

2008-12-05 12:22:30 | Weblog
●権威主義(家意識、金権教)

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実は、私も、若いころは権威主義者だった。
「男は上、女は下」「夫は上、妻は下」と。
しかしこうした権威主義は、オーストラリア
では通用しない。
留学時代を通して、粉々に粉砕されてしまった。

で、今、郷里へ帰るたびに、いまだに権威主義が、
のさばっているのを知る。
たった数歳年上というだけで、年長風を吹かす。
そこでふと、こんなことを考える。

もし私があのままこの郷里に残っていたら、
私は今でも権威主義者のまま、愚かな行為を
繰り返しているだろう、と。

それは私にとっては、ぞっとするほど、
恐ろしいことでもある。

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●大きな家

親戚が集まった席で、こんな話が出た。
その人の消息を聞くと、「あの人は、○○市で、大きな家を建てなさった」とか、
「今は、郊外に立派な家を建てて、そこに住んでおられる」とか、など。

郷里では、家の大きさが、その人のステータスになっているらしい。
(家の大きさ)が、何かにつけて、話題になる。

……といっても、その感覚が理解できないわけではない。
私の体のどこかにも、そういう感覚が染みついている。
遠い遠い昔の(シミ)かもしれないが、たしかに、それは残っている。
私も子どものころ、大きな家にあこがれた。

しかし家の大きさで、その人の価値が決まるわけではない。
実に愚かでバカげた発想だが、そういう世界にどっぷりとつかっている人には、
それがわからない。
「あの人は偉い」と、「偉い」という言葉を平気でそれに添える。

(たとえば土地区画整理か何かの対象になって、莫大な補償金を手にして大きな家を
建てる人も、少なくない。
私が住んでいるこのあたりにも、そういう人は、多い。
そういう人も、はたして「偉い」というのか。)

(家意識)というのは、それをいう。
(家父長意識)も、そこから生まれる。
まさに権威主義の始まりである。

で、そういうとき、私の頭の中で、バチバチと火花が飛ぶのがわかる。
脳みそがショートする。

●金権教

金権教も似たようなもの。
私のばあい、幸か不幸か、学生時代、世界中から集まった皇族、王族の連中と
寝起きを共にした。
ふつうの金持ちではない。
その国の大使館の館員が、常時護衛につくような金持ちである。
そういう金持ちたちを見ているから、今、多少の金持ちを見ても、驚かない。

友人のP君にしても、今は、レーシングカー・チームをもち、世界中を
飛び回っている。
先日、彼のBLOGを見たら、イギリスで、一台1億1000万円もする、
ロータスEを、10台まとめて購入したとある。
そういう人を、金持ちという。

どうせ金権教を信奉するなら、その程度の金持ちになったらよい。
が、もしそれが無理というのなら、金権教など、早めに捨てたほうがよい。
多少の小銭を集めたくらいで威張っている人を見ると、笑えてくる。

(家意識)も似たようなもの。

話をつづけるが、私の隣の部屋にいた、ディヨン君(偽名だった。本名は
ソルマルディ君)は、現在、ジャカルタの1の1で、王様をしている。
当時は王子だったが、そういう人が(家意識)をもつなら、話はわかる。
そこらの人が、自意識過剰のまま、家意識にこだわるから、おかしい。

が、私の郷里では、いまだにその(家意識)が、残っている。
そしてそれが時折、顔を出す。
私はそういう人たちの話に、どう反応したらよいのか。

一方、恩師の田丸謙二先生の家は、鎌倉市の郊外にある。
今度娘さん夫婦が、隣に家を新築して同居することになったという。
が、少なくとも今現在は、古い、ペンキがはげたような家である。

世界国際触媒学会の会長なども歴任し、天皇陛下とテニスをするような
先生でも、そんな家である。
もし私の郷里の人たちが見たら、「みすぼらしい家」と思うにちがいない。
しかしそう思う方が、バカ。
本物の世間を知らない。
少しは自分に恥じたらよい。

(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て はやし浩司
家意識、金権教)



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