●今夜・あれこれ
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昨夜は、母を、ショートステイ
(一泊介護)に預けて、ワイフと
2人で、山荘に泊まってきた。
山荘に泊まるのは、今年、はじめて。
で、今日の天気に、点数をつけると
したら、100点満点。
快晴、さわやか、申し分なし。
木々の新緑が、本当に美しかった。
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●山荘
やむをえぬ事情ができたときには、母を、ショートステイ(一泊介護)に預けることにしている。約4500円前後の自己負担で、それができる。
が、今日は、母をそのショートステイに預けて、私とワイフは、山荘に一泊してきた。山荘に泊まるのは、母を介護するようになって、はじめて。このところ、何かとストレスがたまることがつづいた。
山荘に着いて、まず、山荘全体をおおっている、甘い香りにうっとり。ジャスミンの香りに、バニラを少し混ぜたような匂い。野生のジャスミンが、山荘をすっぽりと包むように咲いていた。その香りを楽しむことができるのは、5月の第3週目前後の、ほんの3~4日だけ。
天気は快晴。さわやかな五月(さつき)晴れ。森の木々が、いっせいに新緑を輝かせていた。1年を通して、ベストシーズンは、この5月の3週目~4週目。この2週間をのがしたら、何のための山荘か、……ということになる。
おかげで、今日は、気分そう快。心も軽い。明日は、たまたま休みなので、義理の兄夫婦を、山荘に招待する。みんなで食事を楽しむつもり。
●桜の木
その山荘には、1本の桜の木がある。山荘を建てたとき、もう1人の義理の姉が、記念にと、植えてくれた。
その桜の木が、結構な大木になった。今年で13年目になる。が、一本の枝が、道路にかぶさるように垂れてきた。トラックのような車だと、天井をこすってしまいそう。
そこでその枝を切ることにした。が、昔から、「桜、切る馬鹿」という。「桜、伐(き)る馬鹿」と書くときもある。桜の木を切ると、その切り口から細菌が侵入して、桜の木を枯らしてしまう。だから、「桜、切る馬鹿」という。
義理の姉が、せっかくくれた桜の木だから、枯らすわけにはいかない。そこで、インターネットを使っていろいろ調べてみた。が、「細菌の侵入を防ぐため、薬剤を塗ればいい」というようなところまでは書いてあるが、肝心の薬剤の名前がわからない。
どうしたらいいのか? 農作物用の殺菌剤があるので、明日、それを山荘にもっていくつもり。切り口に、それを塗り、その切り口をサランラップか何かでおおってみる。私は、タールのようなものを切り口に塗ればよいのではないかと思っているが、よくわからない。
明日の朝いちばんに、浜松市のフラワーパークの事務所に電話を入れて、問い合わせてみる。
●カラスの子ども
数日前、庭の中に、カラスの子どもが落ちてきた。ハナ(=犬)が、けたたましく吠えた。それで、それに気がついた。
さっそく、保護。抱きあげて、手の中でやさしく体をさすってやっていると、そのままおとなしくなった。
カラスという鳥は、たいへん頭のよい鳥である。それはそのとおりで、そんなばあいでも、即座に、自分の置かれた状況を判断できるらしい。30分もそうしていると、私という人間に、なれてしまった。名前は、「カラ公」。そういう名前にした。
若いころから、一度はカラスを飼ってみたいと思っていた。じょうずに飼うと、人間の言葉まで話すようになるという。しかし……。
どこかでワイフの冷たい視線を感じて、断念。今は、母もいる。その介護だけで、たいへん。……ということで、カラ公を再び、空に放すことにした。
言い忘れたが、その間に、水をやったり、ソーセージやリンゴを与えたりした。
庭に出て、手につかまらせると、しばらくは、そのままにしていた。「いつまでもこうしていたい」という気持ちと、「どこかへ飛んで行け」という気持ちが、交互に私の心の中に浮かんでは消えた。私は鳥が大好き。高校生のときから、ずっと、手乗り文鳥を飼っていた。
が、何かの動きにおびえたのか、突然、カラ公は、大きく羽をバタつかせると、そのままキーウィの棚を飛び越えて、空へ。しばらく大屋根に止まっていたが、さらに大きく羽ばたいて、どこかへ飛んでいってしまった。
「ぼくが30歳くらいだったら、あのまま飼っていたかもしれない」とワイフに言うと、「やはり、今は無理ね」とワイフ。
時間にすれば、2時間足らずのできごとだったが、カラ公のあのぬくもりを、今でも、忘れない。
それにしても、カラスというのは、本当に頭のよい鳥である。改めて、それを再確認した。たとえば透明のガラス戸の前までくると、カラ公は、歩く足を止めて、じっとガラス戸をにらんでいた。ほかの種類の鳥なら、ガラス戸に体をぶつけて、バタバタと暴れただろう。
●畑
畑といっても、家庭菜園だが、今年は、去年の2倍ほどの広さにした。庭の南端に、それがある。
ピーマン、シシトウ、トマト、ネギ、サヤエンドウ、キュウリ、ウリ、枝豆、二十日大根、パセリなどなど。店で売っているような野菜の苗は、一応、全種類を植えた。
朝、起きると、それを見るのが、このところの日課になっている。それがどういうわけだか、楽しい。本当に楽しい。少しずつだが、収穫も始まっている。