最前線の育児論byはやし浩司(Biglobe-Blog)

最前線で活躍するお父さん、お母さんのためのBLOG
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●マガジン(12-28)

2011-12-28 12:12:11 | Weblog
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 子育て最前線の育児論byはやし浩司   12月 28日号
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【1】(子育てのこと)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

休みます。

【2】(特集)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●11月23日(勤労感謝の日)

++++++++++++++++

朝から、あちこちへ電話をかける。
が、どこへかけても、応答なし。
それもそのはず。
今日は祭日。
会社は休み。
忘れていた!

++++++++++++++++

●仕事

 ギリギリまでたまっていた仕事を、午前中に片づける。
ほっとする。
今どき「郵送?」と思う人もいるかもしれない。
しかし重要な原稿や書類類は、郵送。
あとで届いたかどうかの確認を入れる。
が、それでも郵送。

 せっかく早めに仕事をすましたが、今日は郵便局も休み。
が、その分だけ、すっきりした。
午後からは、フリータイム!

●フリータイム

 ということで、昼風呂。
午後12時ごろ、入浴。
そのあと昼ごはん。
ワイフがチャーハンを作ると言っていた。
私はそれを待ちながら、柿とキーウィを食べる。
柿は、もらいもの。
キーウィは、自家製。
今年は豊作。
今のところまだ野鳥の餌になっていない。

●寒い

 現在、居間のヒーターは故障中。
先日修理に来てもらったが、「寿命です」と。
それで新しいヒーターを注文したが、今のところ連絡なし。
もう4日もたつ。

 だから現在、居間の暖房は、こたつだけ。
寒い。
身の置き場がない。

●山荘へ

 こういう祭日は、どこへ行っても、混雑している。
……ワイフはチャーハンを作ると言っていたが、その気配なし。
で、あれこれ無意味な会話がつづいたあと、午後は、山荘へ行くことにした。
その途中で何かを食べることにした。

 ワイフは「ドーナツはどう?」と言った。
私は「NO!」と答えた。
しかし山荘も、寒い。
冬場だと、浜松市内より、気温もいつも、2~3度低い。

●キャラバン隊

 昨夜、浜松市内で、大きなボンネットバスを見かけた。
ボディに、大きな文字で、「福島」「キャラバン隊」と書いてあった。
あとの文字は読めなかった。

 たぶん、福島県から、何かの運動のためにやってきたのだろう。
色は赤だったと思う。
大きなバスだったが、だれも乗っていなかったように思う。

 で、それを見たとき、「みんな必死にがんばっているのだなあ」と思った。
はるばる福島から、浜松へ。
こんにちは!

●ホームレスの男

 そう言えば、昨夜、ホームレスの男と並んで、パンを食べた。
たまたま並んだ。
私が菓子パンとミルク、ワイフがサンドイッチとコーヒーを食べていた。
そこへその男が、横に並んだ。
カウンター形式のパン屋だった。

 男の横顔が、死んだ父そっくりだった。
懐かしさの混ざった親しみを覚えた。
まじまじと横顔をながめた。
が、声をかけようとしたその瞬間、その男が、何やら独り言を口にし始めた。
かなり大きな声だった。
意味はわからなかったが、別のだれかに話しかけているような言い方だった。

 ????
話しかけるのをやめた。
その男は小さな菓子パンを、大切そうに、時間をかけ、ゆっくりと食べていた。

●組織レス

 私は若いころからホームレスのような生活をしてきた。
ホームレスというよりは、「組織レス」。
頼れる人は、だれもいなかった。
頼れる組織も、なかった。
だからというわけでもないが、ホームレスの人たちの心情がよく理解できる。
……というか、強い共感を覚える。

私たちが感ずる孤立感には、相当なものがある。
「孤独」ではない。
「孤立感」。

反対に、組織の中にどっぷりとつかりながら、安穏としている人たちを見ると、腹が立
つ。
地位だの肩書だの、そんなことで、あくせくしている人を見ると、バカに見える(失礼!)。
(反対に、彼らから見ると、私がバカに見えるにちがいない。
世に中には、地位や肩書でしか、人を判断しない人は多い。)

●勲章

 これも負け惜しみか。
何もできず、社会の隅で細々と生きてきた。
しかし同時に今、地位や肩書の無意味さも、よくわかる。
言うなれば軍人の勲章のようなもの。
戦争がなければ、(もちろんないほうがよいにきまっているが)、ただの飾り。
そんなものをぶらさげ、「俺は価値のある人間」といくら声だかに叫んでも、だれも耳を貸
さない。
「あら、そう?」で終わってしまう。

 が、その渦の中にいる人には、それがわからない。
ただひたすら貪欲に生きながら、それが人生と思い込んでいる。

●裸

 今でも、私を笑う人は多い。
笑わなければ、自分の立場がない。
口では、「子ども相手に、いい仕事ですね」と言う。
しかしバカにしている。
以心伝心というか、それがよくわかる。

 が、残念ながら、私自身は、自分をバカとは思っていない。
ラ・マンチャの男(=ドン・キ・ホーテ)とは思うことはあるが、バカとは思っていない。
価値判断の基準そのものが、ちがう。
もしそれでも私をバカと思うなら、ひとりで裸で生きてみたらよい。
社会のきびしさが、少しはわかるだろう。
その上で、私のことをバカと思えばよい。

●リチャード・マクドナルド

 そう言えば、昨日も1人の中学生がこう言った。
「先生は、どうしてこんな仕事をしているの?」と。
中学生くらいになると、急速に世俗的な価値観を見つけるようになる。
よほど私のしている仕事が、バカに見えるらしい。
それがわかったから、あのマクドナルドの話をしてやった。

 パソコンを開き、「はやし浩司 マクドナルド」で検索をかけてみた。
いくつかの原稿をヒットすることができた。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

マクドナルドの生き様を書いた。
それを読み聞かせてやると、その中学生は何を勘違いしたのか、こう言った。
「それも先生の自慢話?」と。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

●リチャード・マクドナルド

 投資に失敗し、自殺するのはバカげていると、私は書いた。
が、同時に、巨億の財産を築いたジョブズ氏を、私はうらやましいとは思わない。
世界のマスコミは、「世界の偉人」を失ったかのように書き立てている。
が、私はそうは思わない。
時流に乗っただけ。
もっとはっきり言えば、運がよかっただけ。

 あの程度の苦労をしている人なら、いくらでもいる。
私もそうかもしれないし、あなたもそうかもしれない。
たとえばその一方で、こんな人がいたことを、あなたは知っているか。
リチャード・マクドナルドという人である。

 13年ほど前に(1998年)、89歳でなくなったが、あのハンバーガーチェーンの「マ
クドナルド」の創始者と言えば、だれでも知っている※。
が、当のマクドナルド氏自身は、早い時期にレストランの権利を別の人物(レイ・クロッ
ク氏)に売り渡している。

それについて生前、テレビのレポーターが、「損をしたと思いませんか」と聞いたときのこ
と。
マクドナルド氏はこう答えている。

「もしあのまま会社に残っていたら、今ごろはニューヨークのオフィスで、弁護士や会計
士に囲まれてつまらない生活をしていることでしょう。
(こういう農場でのんびり暮らしている)今のほうが、ずっと幸せです」と。 

(注※)リチャード・ディック・ジェイ・マクドナルド(Richard "Dick" J. McDonald、

909年生まれ、1998年死去)

●金権教団

 要するに私たちは、意識的であるにせよ、無意識的であるにせよ、「金権」に毒されすぎ
ている。
そういうこと。
皮肉な言い方をすれば、全人類、オール「金権教団」というカルト教団の信者。
自由貿易体制(資本主義体制)の中ではしかたのないことかもしれない。
が、大切なことは、そういう世界にあっても、自分を見失わないこと。
見失ったとたん、たとえば「自殺」という道を選んでしまうかもしれない。

 で、再び、ジョブズ氏の話。

 たまたま彼は病気で死んだ(失礼!)。
巨億の富の蓄財にも成功した。
言うなれば、この世界では大成功者ということになる。
が、もし彼が、その事業で失敗していたとしたら、どうだろうか。
こんな仮定をするのは許されないことだということは、よく知っている。
が、もしその事業で失敗し、無一文になっていたとしたら……。
彼はどうなっていただろうか。
自殺していなかったと言えるだろうか。
現在の今、どう評価されていただろうか。

●結び

 ずいぶんと回りくどい言い方をした。
が、私は最近、現在の自由貿易体制(資本主義体制)に、疑問を感じ始めている。
もちろんだからといって、共産主義がよいというのではない。
(どこかのBLOGに、「はやし浩司は共産主義者」と書いてあったが、それはウソ。
マルクス経済学など、見たことも読んだこともない。)

が、今の自由貿易体制(資本主義体制)は、個人的にみても、また国家的にみても、不公
平。
矛盾だらけ。

 その人が老後を安楽に暮らせるのに、2億円の費用がかかるとする。
しかしこの世の中、60歳で貯金ゼロの人が50%もいる半面、何十億円もの蓄財に成功
した人もいる。

 国にしても、そうだ。
そうたいして働きもしないアメリカ人が、世界の富をかき集めている。
何かが、おかしい。
狂っている。

 私は経済学者ではないから、これ以上のことはわからない。
またどうあったらよいのかもわからない。
が、モヤモヤとしたものだけは、心の底に滞留している。

 現代という世界では、ジョブズ氏のような人物を、「大成功者」と呼ぶのだが……。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

●Uターン

 山荘に向かったが、急にラーメンが食べたくなった。
ショッピングセンターから、Uターン。
その近くにあった、「幸楽苑」(ラーメン店)に入った。

 こういう日は、熱いラーメンが恋しい。
「混んでないかしら?」とワイフが言った。
時計を見ると、午後2時50分だった。
「今なら、だいじょうぶだよ」と。

●ジョッブズ氏

 先の原稿は、その前段部分と、後段部分を省略した。
だから誤解されるかもしれないので、補足しておく。

 現在でいうパソコンにも、黎明期というのがあった。
1978~80年ごろのことである。
そのころ日本も、いろいろなパソコンを世に送り出していた。
が、結果的にみると、日本は出遅れた。
当時の首相が、あの田中角栄氏。
土建部門は得意だったが、それだけの知的能力がなかった。
だからあれよあれよと思う間もなく、日本の電子産業は遅れていった。
すでにそのころから、オーストラリアでは、小学校レベルでコンピューターの授業を始め
ていた。

 その結果が今であり、ジョッブズ氏ということになる。
アメリカにとっては偉人だが、どうして私たち日本人が、彼を賞賛しなければならないの
か。
私は右翼でも国粋主義者でもない。
しかし今の若い人たちをみていると、いったい何人かと言いたくなる。

 ……ということで、先の原稿を書いた。
その中で、リチャード・マクドナルド氏に触れた。

●昼寝

 家に帰り、こたつに入ると、猛烈な睡魔に襲われた。
そのまま、居眠り。
気がつくと、1時間半も眠ってしまった。

 いろいろな夢を見たが、今は、覚えていない。
何だったのか?

 ワイフが言うには、私は寝言で歌を歌っていたという。
プレスリーの「♪I can't help loving you」だったという。
が、私は覚えていない。

●N先生

 起きてから、N先生に電話をする。
久しぶり。
で、今度12月にネパールへ行くという。
8泊の旅行という。
今度の日曜日に会うことにした。

●世界経済

 日本は今日は、休日。
しかし世界経済は、さらに大きく動き始めた。
毎日Bloombergと、ロイターNEWSに目を通す。

 EUの金融危機について言えば、こうだ。

 ユーロを増刷して危機を乗り切れと主張するフランス。
「そんなことをしたら、モラルハザードが起きてしまう」と反対するドイツ。
最終的には、ユーロを大増刷するしかないだろう。
もしそれがだめなら、EUの解体……というところまで進む。

 どうであるにせよ、早く結論を出さないと、周辺国や新興国に被害が及ぶ。
数か月ならまだしも、こんな状態が半年とか1年もつづいたら、それこそ世界がめちゃめ
ちゃになってしまう。

 社会不安から政情不安。
その先にあるのは、戦争!

●N證券

 そう言えばN證券が、証券部門以外を、売却し始めたというニュースも伝わってきてい
る(11月23日、ロイターNEWS)。
20年以上つきあったN證券だが、今月(11月)のはじめ、すべての縁を切った。
その少し前のこと。
私はおそるおそる、しかしていねいに、こう聞いた。
「あのう、もし……、これはあくまでも仮定の話ですが、もしN證券が倒産ということに
でもなったら、私のもっている債権はどうなりますか?」と。

 たいへん聞きにくい質問だった。
が、若い女子店員は、何を思ったか、その電話をそのまま上司の男性に回してしまった。
私もそこまで深刻に考えてはいなかった。
あくまでも「仮定」の話だった。

 ところがその男性は、電話口に出るやいなや、神経質な声でこう言った。
「N證券はつぶれません。それでいいですか!」と。

 その声を聞いて、「これはかなり、あぶないな!」と直感した。
それで縁を切ることにした。

●日本再生

 日本政府は、当然、それを考えているにちがいない。
「それ」というのは、「大恐慌後の日本」。
しかしだいじょうぶか?
昨日は、国会議員のパソコン(サーバー)が、ウィルスに侵されていたというニュースも
伝わっている。
しかも全員。
「IDとパスワードが盗まれていた」と。

 こんな状態で、国家機密が保持できるのか。
今ごろ、「それ」を考えて、いろいろな策が練られているはず。
その策が、どこかの国に筒抜けになっていた可能性が、きわめて高い。
ことの深刻さが、まるでわかっていない。

 バカというか、アホというか……!
昔から日本はスパイ天国と言われている。
スパイを取り締まる法律さえない。
世界中のスパイが、日本国内で、したい放題のことをしている。
が、ここまでくると、もう言葉はない。

 重要なことは、おかしな大国意識を捨て、お人好しをやめること。
みなが1人1人、緊張感をもつこと。
世界は、そんなに甘くないぞ。

今回も野田首相は、東南アジアでの何かの会議に出て、2兆円をばらまいてきた。
2兆円だぞ!
そんなお金があったら、東北の復興費用に回せ。

●11月23日夜

 今日も終わった。
たいした成果もなく。
これといって、した仕事もない。

 こうして1日、1日が過ぎていく。
ア~アと思って、今日の日記はおしまい。

 みなさん、明日からもがんばりましょう。
2011/11/23夜記


【3】(近ごろ、あれこれ)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●ドン・キ・ホーテ(2011年11月24日)【日本亡国論vs豆腐系人種】

++++++++++++++++

今朝は、ウォーキングから始まった。
30分間、時速6キロで歩いた。
全身にジワーッと汗をかいたところで、おしまい。
ウォーキングマシンから、降りた。

居間のヒーターは、目下故障中。
こういうときは自家発電しかない。
運動で体を温めるしかない。
称して「貧者の暖房法」。

++++++++++++++++

●ラ・マンチャの男(ドン・キ・ホーテ)

 昨日、ラ・マンチャの男について少し書いた。
セルバンテスの『ラ・マンチャの男』である。
その原稿を探してみる。

 2008年の1月に、BLOGにその原稿を
書いている。

++++++++++++++++++はやし浩司

●2月29日号(Magazine for Feb. 29th edition)

I will issue nr. 1011st magazine on Feb. 29th, which is this. I issued nr. 1000th
on the last Feb. 4th but it is funny that I dont feel anything special in my mind
that I have done something. Why not? I am stepping forward again to another goal of
nr. 2000th, but I shall follow my nose. I just keep writing, which is everything for
me.

+++++++++++++++++

この原稿は、2月29日号ということ
になる(2008年)。

去る2008年2月4日(月)に、電子マガジンは、
1000号になった。

だからこの2月29日号は、1011号という
ことになる。

つぎの1000号をめざして、また、
長い戦いが始まった。

しかし2000号は、目ざさない。
成り行きに任せる。

あとは行けるとこまで行く。
ただとても残念なことに、1000号
を超えたというのに、「何かをなし遂げた」という
実感は、ほとんど、ない。

どうしてだろう?

++++++++++++++++++

●雑感・あれこれ

今日は、2008年1月30日。
このところ、何かにつけて、忙しい。
たとえば、こうだ。

私のしたいことと、ワイフのしたいことが
同時にあったとする。

そういうときは、両方とも、する。

あるいは、1時間でもヒマができたら、
その1時間で、したいことをする。

けっして、あと回しにしない。

もちろん私の仕事もある。

+++++++++++++++++

●まじめに生きる

ときどき、まじめに生きるのが、バカらしくなる。
ほんとうは、そうであってはいけない。
それはわかっている。
しかしそのバカらしさと戦うのも、たいへん。
言うなれば、これは(内なる敵)との戦いということか。

ワイフも、ときどき、こう言う。
「あなたは、ラマンチャの男(=ドンキホーテ)みたい」と。


++++++++++++++++++

原稿をさがしてみた。
何と、6年前にも同じことを考えていた。

++++++++++++++++++

●私はドンキホーテ

 セルバンテス(ミゲル・デーサーアベドラ・セルバンテス・1547~1616・スペ
インの小説家)の書いた本に、『ドンキホーテ』がある。
『ラマンチャの男』とも呼ばれている。夢想家というか、妄想家というか、ドンキホーテ
という男が、自らを騎士と思いこみ、数々の冒険をするという物語である。

 この物語のおもしろいところは、ひとえにドンキホーテのおめでたさにある。
自らを騎士と思いこみ、自分ひとりだけが正義の使者であり、それこそ世界をしょって立
っていると思いこんでしまう。
そして少し頭のにぶい、農夫のサンチョを従者にし、老いぼれたロバのロシナンテに乗っ
て、旅に出る……。

 こうした「おめでたさ」は、ひょっとしたら、だれにでもある。
実のところ、この私にもある。
よくワイフは私にこう言う。
「あんたは、日本の教育を、すべてひとりで背負っているみたいなことを言うね」と。
最近では、「あなたは日本の外務大臣みたい」とも。
私があれこれ国際情勢を心配するからだ。

 が、考えてみれば、私一人くらいが、教育論を説いたところで、また国際問題を心配し
たところで、日本や世界は、ビクともしない。
もともと、だれも私など、相手にしていない。
それはいやというほどわかっているが、しかし、私はそうではない。
「そうではない」というのは、相手にされていると誤解しているというのではない。
私は、だれにも相手にされなくても、自分の心にブレーキをかけることができない。
そういう意味で、ドンキホーテと私は、どこも違わない。
あるいはどこがどう違うのか。

 よく、私塾を経営している人たちと、教育論を戦わすことがある。
私塾の経営者といっても、経営だけを考えている経営者もいるが、中には、高邁(こうま
い)な思想をもっている経営者も、少ないが、いる。
私が議論を交わすのは、後者のタイプの経営者だが、ときどき、そういう経営者と議論し
ながら、ふと、こう思う。「こんな議論をしたところで、何になるのか?」と。

 私たちはよく、「日本の教育は……」と話し始める。
しかし、いくら議論しても、まったく無意味。
それはちょうど、街中の店のオヤジが、「日本の経済は……」と論じるのに、よく似ている。
あるいはそれ以下かもしれない。
論じたところで、マスターベーションにもならない。

しかしそれでも、私たちは議論をつづける。
まあ、そうなると、趣味のようなものかもしれない。
あるいは頭の体操? 自己満足? いや、やはりマスターベーションだ。
だれにも相手にされず、ただひたすら、自分で自分をなぐさめる……。

 その姿が、いつか、私は、ドンキホーテに似ていることを知った。
ジプシーたちの芝居を、現実の世界と思い込んで大暴れするドンキホーテ。
風車を怪物と思い込み、ヤリで突っ込んでいくドンキホーテ。
それはまさに、「小さな教室」を、「教育」と思い込んでいる私たちの姿、そのものと言っ
てもよい。

 さて私は、今、こうしてパソコンに向かい、教育論や子育て論を書いている。
「役にたっている」と言ってくれる人もいるが、しかし本当のところは、わからない。
読んでもらっているかどうかさえ、わからない。
しかしそれでも、私は書いている。
考えてみれば小さな世界だが、しかし私の頭の中にある相手は、日本であり、世界だ。
心意気だけは、日本の総理大臣より高い? 国連の事務総長より高い?

 ……勝手にそう思い込んでいるだけだが、それゆえに、私はこう思う。「私は、まさに、
おめでたいドンキホーテ」と。

 これからも私というドンキホーテは、ものを書きつづける。
だれにも相手にされなくても、書きつづける。
おめでたい男は、いつまでもおめでたい。しかしこのおめでたさこそが、まさに私なのだ。
だから書きつづける。
(02-12-21)

● 毎日ものを書いていると、こんなことに気づく。
それは頭の回転というのは、そのときのコンディションによって違うということ。
毎日、微妙に変化する。
で、調子のよいときは、それでよいのだが、悪いときは、「ああ、私はこのままダメになっ
てしまうのでは……」という恐怖心にかられる。
そういう意味では、毎日、こうして書いていないと、回転を維持できない。
こわいのは、アルツハイマーなどの脳の病気だが、こうして毎日、ものを書いていれば、
それを予防できるのでは……という期待もある。

● ただ脳の老化は、脳のCPU(中央演算装置)そのものの老化を意味するから、仮に老
化したとしても、自分でそれに気づくことはないと思う。
「自分ではふつうだ」と思い込んでいる間に、どんどんとボケていく……。
そういう変化がわかるのは、私の文を連続して読んでくれる読者しかいないのでは。
あるいはすでに、それに気づいている読者もいるかもしれない。
「林の書いている文は、このところ駄作ばかり」と。
……実は、私自身もこのところそう思うようになってきた。ああ、どうしよう!!

●太陽が照っている間に、干草をつくれ。(セルバンテス「ドン・キホーテ」)

● 命のあるかぎり、希望はある。(セルバンテス「ドン・キホーテ」)

● 自由のためなら、名誉のためと同じように、生命を賭けることもできるし、また賭けね
ばならない。(セルバンテス「ドン・キホーテ」)

● パンさえあれば、たいていの悲しみは堪えられる。(セルバンテス「ドン・キホーテ」)

● 裸で私はこの世にきた。だから私は裸でこの世から出て行かねばならない。(セルバン
テス「ドン・キホーテ」

● 真の勇気とは、極端な臆病と、向こう見ずの中間にいる。(セルバンテス「ドン・キホ
ーテ」)


Hiroshi Hayashi++++++Nov. 2011++++++はやし浩司・林浩司

●2011年11月24日へタイムスリップ(日本亡国論)

 9年前に書いた原稿を、こうして読みなおす。
ほぼ10年前。
当時の私は、認知症になるのが、何よりも恐(こわ)かった。
今も恐い。
しかし今のところ、何とかもちこたえている。

 認知症だけは、頭のよしあしでは決まらない。
東大の薬学部長をしていたMZ先生だって、認知症になってしまった。

●日本の命運

 この10月(2011)に始まった世界大恐慌。
今はまだ、その前哨戦に過ぎない。
あるいは「最後の悪あがき」?

 今朝のニュース(Bloomberやロイター)を読むと、あのドイツまでおかしくな
ってきた。
中国も、つい先日までは「ソフト・ランディング」と言われていたが、ここにきて急に「ハ
ードランディング」という言葉が使われるようになった。
もしそうなると、日本経済に与える影響は、計り知れない。

 最後に残された道は、ただひとつ。
EU中央銀行による、ユーロ(札)の大増刷(ユーロ共同債の発行)。
ユーロ(札)をばらまいて、急場をしのぐ。
ドイツのメルケル首相は、つい数日前までそれに反対していた。
が、昨日(24日)、10年物国債の入札で、応札額が募集額を35%も下回ったという。
つまり売れ残った。
わかりやすく言えば、ドイツ政府が「金を貸してくれ」と、世界に申し出た。
が、手にしたのは、そのうちの35%。

 ……この先、この日本は、どうなるのか?
ここまで考えて、思考停止。
日本の命運は、アメリカと中国の動向によって決まる。

●仕事がなかったら、屋台でも引け

 ちょうど1か月ほど前、市内で弁当屋を経営しているFD氏(社長)と話した。
そのFD氏がこう言った。
「林さん、今に失業者が街にあふれるようになりますよ」と。

 その弁当屋も現在、不況のドン底であえいでいる。
いくら値段を下げても、客の数は減っていくばかり。
「バブルのころは、1店舗だけで、1日、数百万も売り上げがあったのですがねエ」と。
が、今は、1店舗、店員を1人態勢にしても、経営が厳しいという。

 ……しかし『命のあるかぎり、希望はある』(セルバンテス)。
これをもじるとこうなる。
『希望がなくても、命があるかぎり、生きていくしかない』と。

私たちが考えるべきことは、「そのあとどうするか?」ということ。
大不況のあと、どう日本を立て直していくかということ。
その第一が、教育ということになるが、最近の子どもたちをみていると、絶望的と言わざ
るをえない。
草食系と言えば、まだよい。
豆腐系?
中身は、「ヤワ」。
国を支えていくという、気概すら感じられない。
「仕事がなかったら、屋台でも引け」と言いたいが、そんなことを言えば、かえって私の
方が奇人に思われる。

 (私はしたぞ!
浜松に来たころ、画家の卵をしていたSJ君と2人で、SJ君の父親の描いた絵をリヤカ
ーに積み、団地で売って歩いたぞ。)

 この先この日本が立ちなおるためには、あの野生臭をもう一度、取り戻すしかない。
そうでなくても、日本を一歩、外に出れば、そこは海千山千の世界。
猛獣が住む、野蛮世界。
そんな世界を相手に、これからこの日本は、どうやって戦っていくというのか。

 何をするにも、資格、認可、許可、免許、登録……。
官僚制度によって、体中ががんじがらめに縛られている。
狭い世界でこぢんまりと生きていくには、よい。
しかしこんな日本を、どうして「自由な国」と言えるのか。

●曲がった信号

 話を変える。

 10月に、この浜松市を巨大な台風が直撃した。
それ以来、あちこちの四つ角の信号が、風で向きを変えた。
信号といっても、歩行者用の小さな信号。
ひどいところで、20~30度、横を向いた。

 そういう信号が、自宅から4キロほど離れたところにある西郵便局(このあたりの主要
郵便局)までに、3~4か所もある。
が、すでに2か月近くもたつのに、手つかずのまま。

 それに対して浜松市は、今度、補正予算を組んだ。
額は忘れたが、億単位。
名目は、「台風被害による……信号の……」とか何とか。

 しかし、である。
そんな信号なら、脚立とペンチ一個で、直せるはず。
金槌で叩いても直せる。
どうして自分でそれをしないのか?

 警察官でもよい。
市役所の役人でもよい。
つまりその(しないところ)が、(野生臭の欠落)ということになる。
豆腐系ということになる。

●よい子論

 今、教育現場では、こんな珍事が続発している。
世の母親たちは、静かでおとなしい子どもほど、「できのいい子」と評価する。
反対に、腕白で、元気があり、自己主張のはげしい子どもを、「できの悪い子」と評価する。
そういう子どもをもつ母親は、きまってこう言う。
「みなさんに、迷惑をかけてすみません」と。

 さらに私の教室でも、そういう腕白で、元気があり、自己主張のはげしい子どもがいた
りすると、母親のほうが「この教室はよくない」というレッテルを張ってしまう。
「うちの子がかえって萎縮してしまいます」などと言って、去っていく母親すらいる。

 が、これはとんでもない誤解である。
もし誤解でないというのなら、では、いったい、どういう子どもを「よい子」と言うのか。
たぶんこの日本では、柔和で、やさしく、ハキがなく、おとなしく、追従的で、キバのな
い子どもを、「よい子」と言うのだろう。
しかしそんな子どもは、私のような団塊の世代から見ても、不気味。
世界の基準から見れば、さらに不気味。
映画に出てくる、平安時代の公家のようでもある。
顔中に「白粉(おしろい)」を塗りたくって、オホホホと口を押えて笑う。
女ではない。
男が、だぞ!

 その結果、小学1年生で、いじめられて泣くのは男児。
いじめて泣かすのは女児。
そういう構図ができあがって、もう20年になる。

●異常な完ぺき主義

 だからといって、私の生き様が正しいというのではない。
しかし今の日本人に求められているのは、まさに「ラ・マンチャの男」ではないのか。

 この違和感。
この孤立感。
私がおかしいというよりは、世の中がおかしくなってしまった。
完ぺき主義も、ここまでくると異常。
繰り返すが、この日本では何をするにも、資格、認可、許可、免許、登録……!
この完ぺき主義が、やがてこの日本を滅ぼす。
官僚主義にもよい点はある。
しかしそれにも限度がある。

 最後に7、8年ほど前、アメリカでタクシーに乗ったときの話を書く。

++++++++++++++++++はやし浩司

●日本は超管理型社会(2010年9月記)

 最近の中学生たちは、尾崎豊をもうすでに知らない。
そこで私はこの歌(「♪卒業」)を説明したあと、中学生たちに「夢」を語ってもらった。
私が「君たちの夢は何か」と聞くと、まず1人の中学生(中2女子)がこう言った。
「ない」と。「おとなになってからしたいことはないのか」と聞くと、「それもない」と。
「どうして?」と聞くと、「どうせ実現しないから」と。

もう1人の中学生(中2男子)は、「それよりもお金がほしい」と言った。
そこで私が、「では、今ここに1億円があったとする。それが君のお金になったらどうす
る?」と聞くと、こう言った。
「毎日、机の上に置いてながめている」と。
ほかに5人の中学生がいたが、皆、ほぼ同じ意見だった。
今の子どもたちは、自分の将来について、明るい展望をもてなくなっているとみてよい。
このことは内閣府の「青少年の生活と意識に関する基本調査」(2001年)でもわかる。

 15~17歳の若者でみたとき、「日本の将来の見とおしが、よくなっている」と答えた
のが、41・8%、「悪くなっている」と答えたのが、46・6%だそうだ。

●超の上に「超」がつく管理社会

 日本の社会は、アメリカと比べても、超の上に「超」がつく超管理社会。
アメリカのリトルロック(アーカンソー州の州都)という町の近くでタクシーに乗ったと
きのこと(2001年4月)。
タクシーにはメーターはついていなかった。
料金は乗る前に、運転手と話しあって決める。
しかも運転してくれたのは、いつも運転手をしている女性の夫だった。「今日は妻は、ほか
の予約で来られないから……」と。

 社会は管理されればされるほど、それを管理する側にとっては便利な世界かもしれない
が、一方ですき間をつぶす。
そのすき間がなくなった分だけ、息苦しい社会になる。
息苦しいだけならまだしも、社会から生きる活力そのものを奪う。
尾崎豊の「卒業」は、そういう超管理社会に対する、若者の抗議の歌と考えてよい。(20
10年9月記)

●今日も始まった

 ……ということで今日も始まった。
株価は、予想通り、3・11大震災直後のそれを下回った。
今になって、東京証券取引所と大阪証券取引所を統合するという。

 バカめ!

 今さら、それをしてどうなる?
上場している外資企業など、10社もない。
みんなシンガポールへ逃げていってしまった。
理由は言わずとしれた、翻訳料。
資格、認可、許可、免許、登録に加えて、規則、規制。
それがふえればふえるほど、天下り先がふえる。

 官僚たちは決まってこう言う。
「日本の公務員数は、欧米並みです」と。
が、文科省だけでも、天下り先機関は2000近くもある。
もしそういう機関の職員も含めたら、日本はギリシャ以上の公務員王国。
そういう現実が、まったくわかっていない!

(はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 
BW はやし浩司 幼児教室 育児 教育論 Japan はやし浩司 日本亡国論 野生臭さ
の欠落 豆腐系人間 恐慌後の日本)


Hiroshi Hayashi++++++Nov. 2011++++++はやし浩司・林浩司

●11月24日(夜)

++++++++++++++++++++++++

今日、居間にガスストーブがついた。
工事に1時間半ほど、かかった。
そのあと試運転。
暖かい空気を手であおりながら、ワイフがうれしそうに言った。
「これで暖かいわね」と。

書斎は、私の「城」。
台所と居間は、ワイフの「城」。
……というのは、少しおおげさ。
しかし私はいつも、そう考えている。

++++++++++++++++++++++++

●薬害頭痛

 「薬害頭痛」という言葉がある。
同じ頭痛薬を、慢性的に服用していると、頭痛薬そのものが頭痛を引き起こす。
それを「薬害頭痛」という。
肝臓が抗体を作るためではないか。
「薬」というのは、基本的には、毒物。
肝臓は、薬を毒物と判断する。

 頭痛薬をのんで、頭痛になる。
が、こういう例は多い。
子どもの世界でよく経験するのが、ワークブック。
能力を超えたワークブック(問題集)を買ったために、勉強がそこでストップしてしまう
というようなケースは少なくない。
かえって成績がさがってしまう。
塾にしても、家庭教師にしても、そうだ。
家庭教育では、とくにこの点を注意する。

 親というのは、どこの親でもそうだが、難しいワークブックを買い与えれば、それで子
どもの学力は伸びると考える。
しかも字数が多く、問題数が多ければ多いほど、「得」と考える。
が、問題集は、スーパーのバーゲン品とはちがう。
安ければ、それでよいというものではない。

大切なのは、達成感。
「やった」「できた」「やり終えた」という達成感。
その達成感が、子どもを前向きに伸ばす。
そのためワークブックは、簡単なものを選ぶ。
子どもの能力で、楽にできるものを選ぶ。

●失われた10年?

 いまだに「失われた10年」という言葉を使う人がいる。
驚く。
実際には、「失われた20年」。
10年ではなく、20年。
この20年で、日本は、1980年代に戻ってしまった。
時計の針は、20年前で止まったまま。

 ドイツのメルケル首相が、EU債の発行にひとり抵抗している。
「そんなことをすれば、モラル・ハザードが起きてしまう」と。
つまり安易に債務国を助ければ、そういった国々は、自らの努力をやめてしまう、と。

 どこまでがんばれるかは、わからない。
しかしこういう根性のある政治家がいるドイツは、すばらしい。
少なくとも、この日本にはいない。
あちらでいい顔、こちらでいい顔……。
八方美人。
一本のスジ(筋)が通っていない。

 なぜ今、この日本が韓国との間で、スワップ協定を結ばなければならないのか。
そのひとつ取りあげても、日本政府のふがいなさが、なさけない。
政府が言うように、「日本の進出企業が被害を受ける」というのであれば、その後、つまり
韓国がデフォルト(債務超過)した後、そうした企業を救済すればよい。
またそのほうが、安くつく。
どうしてそれくらいの危機意識を、日本はもたないのか。

 日本よ、おかしな大国意識は、もう捨てろ!
お人好し外交は、もうやめろ!
日本は日本第一に考え、行動する。

 ロイターですら「日本の凋落ぶり」をつぎのように書いている(2011/11/24)。

『……東京株式市場の値動きは、香港や上海などアジア市場の値動きにさえ振りまわされ
る従属的な状況。
もはやアジアのメイン市場との見方はされていない」(外資系投信)という』と。

++++++++++++++++++はやし浩司

●11月25日

 日は替わって、今日は11月25日。

 昨夜遅く、従弟(いとこ)と電話で話す。
柿を送ってくれた。
その礼の電話が、長くなった。
1時間ほど、話した。

 しめくくりのエッセーを書くつもりだったが、そのまま就寝。

●仕事

 EUの金融危機がどういう形で決着するにせよ、つぎは日本。
すでにこの3月、あの3・11大震災が起こる直前まで、日本の経済破綻は時間の問題と
ささやかれていた。
「可能性の問題ではない。時間の問題」と。

 が、そこへあの3・11大震災。
とたん、「経済破綻」は、どこかへ消えてしまった。
が、それで問題が解決したわけではない。
今の今も、この問題はくすぶりつづけている。
あるいはいつなんどき、この日本へ飛び火してくるか、わからない。

 だから従弟には、こう言った。
「どんなことがあっても、仕事を手放してはいけないよ。
一度手放したら、つぎの仕事はないよ」と。

●危機感

 この浜松市を見ただけでも、危機感のなさには、これまた驚く。
あのバブル経済がはじけたあと、浜松市は「音楽の町」として、名乗り出た。
「楽器の町」が「音楽の町」になった。
豪華な楽器博物館もできた。
結構な話である。

 が、そのあとがまずい。

 浜松市からは、どんどんと工場が消えていった。
HONDA、SUZUKI、YAMAHA……。
名前だけは残っているが、工場はすべて、郊外の他の町へ。

 そこで浜松市がつぎに打った手は、「花木の町」。
フルーツパークができた。
花博も開いた。
これまた結構な話である。

 が、音楽や花木で、いくら稼げる?
外貨はいくら入ってくる?
この浜松市は、金持ちの道楽のようなことばかりしている。
で、最近は、市中心部の活性化。
が、笛吹けど、踊らず。

 もしここに私が書いていることが「?」と思うなら、あのザザ・シティの中央館を見た
らよい。
エスカレーターに乗り、2~5階を見たらよい。
西館にしても、ガラガラ。
地下にスーパーがあるが、ついでにその奥ものぞいてみたらよい。
広い空き部屋があって、中高校生たちが、テーブルを囲んでカードゲームをしている。

 いったいどれだけの税金が無駄に使われたことやら!
……使われていることやら!
楽器博物館にしても、今では閑古鳥すら鳴いていない。
言うなれば楽器のガラクタ倉庫。
危機感のなさ、ここに極まれり!

 書き忘れたが、建物だけは、超豪華。
どう豪華かは、皆さんの地域にある官製建物を見ればわかるはず。
エスカレーター付きの、大理石でできたラセン階段を下りたら、そこはスーパーだった!
以前は、100円ショップもあった(ザザ・シティ・西館)。

 ……笑うに笑えない話だが、それにしても不思議なのは、こうした失政を繰り返しなが
ら、だれも責任を追及しないこと。
だれも責任を取らないこと。
民主主義というのは、そういう意味では便利な制度だ。
民主主義を隠れ蓑に、いくらでも失敗をごまかせる。

●精神状態

 ……ということで、今朝の私の精神状態は、あまりよくない。
何を考えても、イラつく。
(見た目には、穏やかでやさしいが……。)

 話題を変えよう。

 冬になったので、庭に鳥の餌をまき始めた。
数日前からである。
ところが、である。
イヌのハナが、それを食べてしまう。

 で、昨日、ハナの目を盗んで、こっそりと庭に餌をまいた。
ハナが食べにくいように、広く、まばらにまいた。
が、ふと気がつくと、ハナが右うしろに!
私が餌をまく手を、じっと見ていた。

●失敗

 これはおとといの話。

 中学生クラスで教えているときのこと。
ふと立ったとき、腸内ガスがブリブリと出てしまった。
本当にブリブリという音だった。

 「しまった!」と思ったが、中3のS君が、それを聞いてしまった。
見ると、笑いを必死でこらえていた。
それがよくわかった。
で、私はS君にこう言った。
「何も言うな!」と。

 が、その反対側にいる、Nさんも、同じように笑いを必死でこらえていた。
私がNさんの顔をのぞくと、そこで視線が合ってしまった。
私が気まずそうに顔をゆがめると、どういうわけか、Nさんも気まずそうに顔をゆがめた。
「あのなあ、君も、何も言うな!」と。

 が、その直後、教室中の生徒が、どっと笑った。
前の席に座っていた生徒たちまで、こう言った。
「聞こえたよオ!」と。

 ……で、そのあと、私は教室の隅で、ずっと小さくなっていた。
何も言わず、黙っていた。
だれと目が合っても、その生徒は笑った。

 教室が終わり、あとでワイフに聞くと、ワイフはこう言った。
「あんな大きな音だったから、みなに聞こえたにきまっているわよ。
ああいうときはね、だまって知らんぷりしているのがいちばんいいのよ」と。

 それにしてもドジな話。


Hiroshi Hayashi++++++Nov. 2011++++++はやし浩司・林浩司

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