最前線の育児論byはやし浩司(Biglobe-Blog)

最前線で活躍するお父さん、お母さんのためのBLOG
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/

●親の過関心

2007-11-21 09:39:17 | Weblog

●過関心は心をつぶす

+++++++++++++++

親の4悪に、過保護、溺愛、
過干渉、それに過関心がある。

+++++++++++++++

 親が自分の子どもに関心をもつのは当然のことだが、それが度を超すと、過関心になる。その過関心、とくに神経質な過関心は、子どもの心をつぶす。

 私は私の授業を例外なく、公開している。そういう中でも、ときに親の視線が強すぎて授業そのものがやりにくく感ずることがある。「強い」というより、「刺すような」視線である。それがピリピリと伝わってくる。

そこでそれとなくその親の方をみるのだが、表情を見る限り、とくに緊張している様子はない。柔和な笑顔を浮かべていることさえある。しかし視線だけが、異常に強い……!

 親の過関心が日常的につづくと、子どもの心は内閉したり、さらにそれが進むと萎縮したりする。(反対に粗放化する子どももいる。このタイプの子どもは、親の過関心をはね返した子どもとみる。)子どもらしいハツラツとした表情が消え、顔もどんよりと曇ってくる。また自分で考えて行動することができなくなるため、外の世界では、常識ハズレな行動をしやすい。

バスの窓から体を乗り出してみせた子ども(小4男児)や、先生のコップに、殺虫剤を入れた子ども(中1男子)がいた。が、そういう事件を起こしても、親にはその自覚がない。ないばかりか、かえって子どもを激しく叱ったりする。この悪循環が、子どもをますます悪い方向に追い込む。

 実際、神経質な親は多い。子どもの持ち物は言うにおよばず、机の中や携帯電話の中まで、こっそり調べたりする。子ども部屋に監視カメラをつけている親だっている。こうした親は、口では「私は子どもを愛しています」と言うが、その実、子どもを愛していない。自分の心のすき間を埋めるために、子どもを利用しているだけ(失礼!)。

さらにその原因は何かと言えば、子どもを信じられないという不信感がある。「うちの子は何をしても心配だ」という思いが転じて、過関心になる。もちろん親自身の情緒的欠陥が原因となることもある。このタイプの親は、うつ型タイプの人が多く、一度こまかいことを気にし始めると、そのことばかり気にするようになる。そしてささいなことを問題にしては、おおげさに騒ぐ……。

 子どものことで、こまかいことが気になり始めたら、過関心を疑ってみる。そしてもしそうなら、一度思い切って、子どものことは忘れ、子育てそのものから離れてみる。方法はいくらでもある。サークルでも、ボランティアでも何でもすればよい。自分のまわりに、子育てとは関係のない世界をもつ。そしてその結果として、子育てそのものから遠ざかる。
(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て はやし浩司 親の過関心 過関心)

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。