最前線の育児論byはやし浩司(Biglobe-Blog)

最前線で活躍するお父さん、お母さんのためのBLOG
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●育てやすい子、育てにくい子

2009-06-01 11:05:24 | Weblog
●育てやすい子、育てにくい子



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親からみて、育てやすい子と、

育てにくい子がいる。



同じ兄弟なのに、兄は、育てやすいが、

弟は育てにくい……というケースも、

少なくない。



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 親からみて、育てやすい子と、育てにくい子がいる。同じ兄弟なのに、兄は育てやすいが、弟
は、育てにくいというケースも少なくない。



 そして親によっては、こう言う親がいる。「子育てが、こんなに楽なものでいいのかと、ときどき
思う」と。一方、そうでない親もいる。「子育てなんて、もうこりごり。二度と子育てなんか、したく
ない」と。



 一般的に言えば、育てやすい子というのは、つぎのようなタイプの子どもをいう。



(1)性質……温厚で、おだやか。すねたり、ひがんだりしない。

(2)性格……ほがらかで、明るい。いつもニコニコ笑っている。

(3)態度……言いたいことを言い、したいことをしている。YES・NOが明確。

(4)生活……規則正しく、よく眠り、よく遊ぶ。

(5)世話……何でもひとりでやってしまうので、手間がかからない。

(6)能力……平均以上の能力があり、とくに教えなくても、自分で学んでしまう。

(7)反応……楽しいことがあると、それをすなおに喜ぶ。

(8)根気……何かに関心をもつと、それに夢中になる。

(9)食事……好き嫌いがなく、何でもよく食べる。

(10)活動……行動的で、何でもテキパキとやりこなす。

(11)対人……だれとでも、心を開き、うちとける。友だちが多い。

(12)感覚……まわりの変化に敏感で、好奇心が旺盛。清潔好き。



 育てにくい子というのは、つぎのようなタイプの子どもをいう。



(1)性質……ささいなことでキレやすく、感情が不安定。

(2)性格……全体的に暗く、何を考えているか、わからない。いじけやすい。

(3)態度……ぐずぐずすることが多く、いつまでもネチネチと気にしたりする。

(4)生活……生活が不規則で、夜中でも起きて、騒いだりする。

(5)世話……何をするにも、手間がかかる。自分では、何もしようとしない。

(6)能力……能力的には、平均以下で、なにかにつけて、みなより遅れがち。

(7)反応……人の心のウラを見るようなところがある。いじけたり、嫉妬しやすい。

(8)根気……ものごとにあきっぽく、集中力がない。単一の遊びしかしない。

(9)食事……好き嫌いがはげしく、わがままで、自分勝手。

(10)活動……内向的で消極的。めんどくさがり屋。命令しなければ動かない。

(11)対人……好き嫌いがはげしく、人との交際を嫌う、

(12)感覚……まわりの変化に鈍感で、不潔なままでも、気にしない。



 ここでは、親の目から見た子どもについて書いた。同じように、教える側からみた、教えやす
い子と、教えにくい子がいる。



 一般的に言えば、教えやすい子というのは、心の状態が外に表れていて、心がつかみやす
い子どもをいう。一方、教えにくい子というのは、いわゆる(何を考えているかわからない子ど
も)をいう。



 で、ここでは、「どうしたらよいか」という問題はさておき、その先について、考えてみたい。つ
まり、あなた自身は、どうだったかということ。あなた自身は、あなたの親からみて、育てやすい
子だったか。それとも、育てにくい子だったか。



 こういう質問をすると、ほとんどの人は、こう答える。「私は、問題なかった」「私は、親からみ
て、育てやすい子だった」と。しかし考えてみれば、それもそのはず。



 自分を客観的に判断するという、自己認識力が育ってくるのは、小学3~4年生くらいにかけ
てである。それまでは、ない。こんな例がある。



 ひとり、ADHD児と診断された子どもがいた。幼児期から、小学1~4年にかけて、その多動
性のために、周囲の人たちは、それぞれに、たいへんな思いをした。で、その子どもが、中学2
年生くらいになった。そのころは、もちまえのバイタリィティが、よい方に作用して、クラスでも、
リーダー的な存在になっていた。名前を、U君としておく。



 その子どもにある日、私は、こう聞いた。



私「U君は、子どものころ、学校でもみんなに、迷惑をかけたが、覚えているか?」

U「ううん、ぼくはだれにも、迷惑をかけたことはない」

私「でもU君は、学校の先生に、よく叱られただろ?」

U「ううん、ぼくは叱られなかった。ただ先生やみなが、ぼくだけを、目の敵(かたき)にして、い
じめた」

私「目の敵にした?」

U「ぼくが何も悪いことをしていないのに、いつも、ぼくだけを怒った」と。



 だからほとんどの人は、「自分は、問題はなかった」と答える。あのU君ですら、そうだった…
…という言い方は、U君には、失礼かもしれない。しかしあのU君のおかげで、私の教室も、毎
回、メチャメチャにされてしまった。しかしU君には、その意識は、まったくなかった!



 自分の子どもを知るということは、結局は、自分自身を知るということになる。はたしてあなた
は、どういう子どもだったのか。それを知れば、あなたは自分の原点を知ることができる。



 なお、育てやすい子どもは、全体の40%前後、育てにくい子どもも、全体の40%前後とみ
る。もちろん親の許容性、受忍性の問題もからんでくるので、一概に、どうこうとは言えない。

(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て はやし浩司 育て
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