政治資金規正法改正案 参院で政治学者などから意見聴取 改正案に残る「検討」に疑問の声|TBS NEWS DIG
6月14日参議院政治改革特別委員会に参考人として招致された駒澤大学名誉教授の大山礼子氏が、政治改革についての意見を述べた動画が公開されていました。政治資金規正法が制定,改正されてきた経緯を述べた上で、今回の改正法案に関しての提言を理路整然かつ堂々と述べておられました。その提言内容にも感動したのですが、世界租税支出透明性指数(Global Tax Expenditures Transparency Index:GTETI)に言及され、日本が世界の94位であることに対し改善努力をすべきであると指摘されたのを聞いた驚きました。世界租税支出透明性指数なる言葉は初めて聞いただけでなく、日本が大変低い位置にランクされているというのもショックでしたので、さっそく調べてみました。
この指数は租税支出研究所(Tax Expenditures Lab.)という機関が発表しているものであり、この租税支出研究所は、2023 年 10 月に経済政策評議会 (CEP) とドイツ開発持続可能性研究所 (IDOS) によって設立されたものと説明されています。
経済政策評議会(CEP)は、チューリッヒに本拠を置く財政、金融、貿易政策に焦点を当てた、持続可能性のための国際的な非営利・超党派の経済政策シンクタンクと説明されています。一方のドイツ開発・持続可
能性研究所(German Institute of Development and Sustainability:IDOS)は、ボンに拠点を置きグローバルな開発と協力のための主要な研究機関およびシンクタンクと説明されています。スイスとドイツのクタンクが設立した研究機関ということになります。
今回話題に上がった世界租税支出透明性指数(GTETI)ですが、調査対象国は104か国しかありません。少ない理由は租税支出を公開していない国がまだ多く存在しているからのようです。主要国では中国が対象となっていません。日本は世界104か国の中の94位であるから大問題ではないかと思います。
租税支出研究所のサイトを開けると下のような地図が出てきます。これが世界各国の租税支出の透明性を表す地図であり、色が濃いほど透明性が高くなっています。