「眠り」のゲネが終わって楽屋に戻ったら、友人からぬいぐるみ電報が
届いていた。改めて、これから自分にとっての本番である事を自覚したら
怖くなってきたのだけれど、贈られてきたモーリー君をなでなでして
いたら、なんとも気持ちが安定してきた。
実は私はタオルフェチでして、未だに中学生の頃から使っている
お気に入りのタオルケットをハンカチサイズになっているのに、握り締めて
寝ているヤツである
そのタオルフェチの私にとって、とても安心できる気持ちの良いモーリー君の
ぬいぐるみを友人が贈ってくれた。モーリー君を抱きしめている私を見て、
先輩が「未だに貴女はそういうものが好きなの?」と尋ねてくる。
・・好きとか、そういう問題じゃなく、安心できる存在が傍に居てくれる。
いつも応援してくれる友人達が私の傍に居て安心させてくれる。
これって大きいよ。
「友人の踊り」の頭に戻して、お化粧直しをして衣装に着替える。
開演のベルが鳴っている。
一部のバレエコンサートではすぐに出番になる。
舞台の袖に控えて、
其々に衣装チェックをしていたら、友人から「頭・・付いていないよ!!」と
言われる。
・・・あ、頭飾りを忘れていた
「大丈夫、まだ間に合うから取ってきて!!」と皆に言われて、楽屋に取りに戻る。
楽屋で頭飾りを付けて、モーリー君を触って、楽屋を出た。
「焦らない、焦らない」
袖で頭飾りをチェックして貰い、一緒に踊るクラスの皆さんとM先生と
円陣を組む。
「がんばろうね~~~オ~~~~っ」
暗転で板付き。
後ろに並ぶ先輩が何かを言っている。
出番前に「おかしかったら言うからね」と言われていたので、立ち位置が
おかしいのだろう・・と、ちょっと位置を替える。
ライトが付いて始まった。
・・・最初にあるパッセが落ちたら緊張が解けた感じがした。
笑って踊っている自分が分った。
途中、待ちのポーズで軸足を間違えた事に気が付いて、落ち着いて変えている
自分が居た。
コーダでは私の前で踊っている先輩の音取りがなんだか変で、どうしたら
良いのか迷ったけれど、何時も通りに踊った。
そう言えば、ゲネの時に「音が聞こえない」と先輩が言っていたような
気がする。私は自分の事で手一杯だったから気にもしていなかったの
だけれど・・・・後で聞いたら皆さんはしっかりと「何時も通りの
音取りをする。迷わない」と、打ち合わせをしていたそうだ
最後のソッテで袖にいる先生の顔が見えた。
アンデオールしないといけない・・・。自分では精一杯のアンデオール。
レベランスをして、袖に入る。一番奥にあるセットまで走り切った。
楽しく踊る事が出来た。
笑いながら踊る事が出来た。
自分の中では十分に踊った・・・。嬉しかった。
今、思い出しても涙出てくるね。
さっきテレビ東京でみた「豪腕コーチング」で頑張った二人を引きずっている
みたいです
届いていた。改めて、これから自分にとっての本番である事を自覚したら
怖くなってきたのだけれど、贈られてきたモーリー君をなでなでして
いたら、なんとも気持ちが安定してきた。
実は私はタオルフェチでして、未だに中学生の頃から使っている
お気に入りのタオルケットをハンカチサイズになっているのに、握り締めて
寝ているヤツである
そのタオルフェチの私にとって、とても安心できる気持ちの良いモーリー君の
ぬいぐるみを友人が贈ってくれた。モーリー君を抱きしめている私を見て、
先輩が「未だに貴女はそういうものが好きなの?」と尋ねてくる。
・・好きとか、そういう問題じゃなく、安心できる存在が傍に居てくれる。
いつも応援してくれる友人達が私の傍に居て安心させてくれる。
これって大きいよ。
「友人の踊り」の頭に戻して、お化粧直しをして衣装に着替える。
開演のベルが鳴っている。
一部のバレエコンサートではすぐに出番になる。
舞台の袖に控えて、
其々に衣装チェックをしていたら、友人から「頭・・付いていないよ!!」と
言われる。
・・・あ、頭飾りを忘れていた
「大丈夫、まだ間に合うから取ってきて!!」と皆に言われて、楽屋に取りに戻る。
楽屋で頭飾りを付けて、モーリー君を触って、楽屋を出た。
「焦らない、焦らない」
袖で頭飾りをチェックして貰い、一緒に踊るクラスの皆さんとM先生と
円陣を組む。
「がんばろうね~~~オ~~~~っ」
暗転で板付き。
後ろに並ぶ先輩が何かを言っている。
出番前に「おかしかったら言うからね」と言われていたので、立ち位置が
おかしいのだろう・・と、ちょっと位置を替える。
ライトが付いて始まった。
・・・最初にあるパッセが落ちたら緊張が解けた感じがした。
笑って踊っている自分が分った。
途中、待ちのポーズで軸足を間違えた事に気が付いて、落ち着いて変えている
自分が居た。
コーダでは私の前で踊っている先輩の音取りがなんだか変で、どうしたら
良いのか迷ったけれど、何時も通りに踊った。
そう言えば、ゲネの時に「音が聞こえない」と先輩が言っていたような
気がする。私は自分の事で手一杯だったから気にもしていなかったの
だけれど・・・・後で聞いたら皆さんはしっかりと「何時も通りの
音取りをする。迷わない」と、打ち合わせをしていたそうだ
最後のソッテで袖にいる先生の顔が見えた。
アンデオールしないといけない・・・。自分では精一杯のアンデオール。
レベランスをして、袖に入る。一番奥にあるセットまで走り切った。
楽しく踊る事が出来た。
笑いながら踊る事が出来た。
自分の中では十分に踊った・・・。嬉しかった。
今、思い出しても涙出てくるね。
さっきテレビ東京でみた「豪腕コーチング」で頑張った二人を引きずっている
みたいです
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