夕霧の烏帽子

クラシックバレエと
仕事と宝塚を生きがいにしている
50代の徒然を書いてます。

野ばら

2007年04月06日 | 読書
先週、セナ王子に殺られてから
「宝塚」の文字を追い求めている日々に読んだ林真理子著「野ばら」。
週刊文春に掲載されていた時に何回か読んでいたのだけれど、
その時の印象は
「宝塚を舐めんなよ」「馬鹿にするのもいい加減にしてくれよ」であった。
その時期・・と、言うか少し前に著者である林真理子さんが宝塚にはまって
いる事は聞いてはいたのだけれど・・・なんつーか、大人のファンである・・
とでも言えばいいのだろうか・・。
\にモノを言わせている感じ

今回、読み始めた「野ばら」も、
最初は「このヤロ~~
憧れであったり、無償の愛が当たり前となっている世界を
揶揄されている気分でいい気がしなかった。
ネット等では色々と書かれている陰の部分を表沙汰にされている・・。
知らなくても良い人達に曝されて馬鹿にされている・・・。

それに、自分の中では当たり前となっている世界・・・と、でも言えば
良いのだろうか?私はその中には入ってはいないけれど、
ファンの人達が頑張っている姿を普通に見ている人間である。
もしかしたら、
それを出来る人達が「羨ましい」と感じている立場であるかもしれない。
それを馬鹿にされた・・・・。

何よりも、子供の頃から憧れて頑張って目指している子達の夢を
壊した・・・・それが腹が立つ。
わざわざ現実みたいな部分を書かなくてもいいじゃないの

そんな事を考えながら読んでいた。

歌舞伎の世界にしても、同じ事。
・・・何と言うか、
「当たり前」の事と感じているから・・わざわざ書かなくても・・
である。
「芸の肥やし」と言うじゃないの・・・ねぇ。





読み終えた今・・・何と言うか、自分では当たり前である世界が
世間では認められていない世界なんだ・・と、改めて感じた次第であります。

・・・子供の頃から当たり前のように観てきた世界を否定された気分で・・
結構暗くなってしまった次第であります。



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