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モルヒネ最近使っていませんが… 奥深く、難しい薬です

2017年09月29日 | 最近のニュースから

<医療ミス>10倍のモルヒネ投与、女性死亡 水戸の病院

まずは亡くなられた患者さん及びご遺族の方に哀悼の意を表します。

 

「医療ミス」

全てこの一言で片づけられてしまう傾向にある昨今、私なりに知ってもらいたいことがあります。

 

今回のモルヒネ(正確には塩酸モルヒネ 麻薬です)は投与法によって、また個人差によって(症状など、ステージなど)

投与量のレンジはかなり広い、使いこなす(処方ですよ)には、それなりの知識と経験を要します。

 

2.5㎎投与するところを25㎎投与したと報道されていることから

ちょうど10倍違うので、一般の方は(10倍も違うのだから普通に気が付く)「ミス」と捉えるかもしれません。

 

しかしながら、塩酸モルヒネは(添付文書的には)200㎎まで(体格や症状によってはそれ以上)

投与することがあります。

もしガン末期で痛みに苦しんでいる高齢者にモルヒネを投与するとしたら

呼吸抑制を考慮して、25㎎投与することもあるでしょう。

(添付文書的には、成人には50から200㎎ながらも、高齢者や体格の小さな方には通常量よりも少なめに投与します。)

(何故、添付文書と連呼するのか… 医学的に間違いでなくても裁判で負けてしまうからなのです。世の中の矛盾の一つです!)

 

亡くなられた患者さんは拡張型心筋症の術後だったようなので

10㎎(1ml)も投与することは一般的ではありませんが。

 

私が皆さんに知ってもらいたいことは

塩酸モルヒネを25㎎投与したことに関して(投与法はわかりませんが)

即「プロフェッショナルであれば、おかしいと思わなければならない数字」ではないということです。

 

まだはっきりとしたことはわかっていない段階で

なんでも<医療ミス>と一括りにするのはいかがなものでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

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