言語、文化のバックグラウンドが違うので
ちょっとした衝突は避けられない。
この教室に子供たちは各々の違いを違いとして認めてうまくやっていく。
その中で、あるアフリカ系の女の子が周囲と摩擦を繰り返していた。
私にはその女の子の心情がよく理解できた(と思っている)。
その女の子は虐待されて育ったらしい。
母国へ戻れば、女子割礼(女性器切除)や暴行が待っている。
そういう環境で育つと、和やかに周囲と付き合うことは中々できません。
何故だか攻撃的になってしまったり、無意識に防衛反応が働いているのかもしれません。
普通の家庭に育った人(というよりも大多数の人)からみれば
「性格の悪い」とか「人格に問題がある」ということになるのですが
映画を見ていると、その女の子に心底同情しました。
娘を持ち、(子供の)性格、人格の基礎の部分は
親や環境によって作られるのではないかと感じています。
児童虐待の話題になると、この映画の趣旨から大きく逸れてしまうので
ここで止めますが
虐待を受けて育った私が、その体験を他人に言えるようになるまで40年以上かかりました。
性格の歪んだところもそこから来ていたのでしょう。笑
決して「バベルの学校」は児童虐待の映画ではないので
安心して観に行ってください。
観終わった時に「良い映画だったな」と思えるドキュメンタリーです。
フランスに来た国籍の違う子供たちのクラスを追う!映画『バベルの学校』予告編