写真歳時記≪まさとしの一日一首≫――写真と短歌で綴るコラボ作品

きょうも生きた、泳いだ、自転車漕いだ。
その一日を、フォト短歌に仕立てる。
写真歳時記≪まさとしの一日一首≫。

永遠なる女性像の一つ――Aphrodite of the Syracuse type

2016-05-16 06:20:04 | 日記
古代ギリシャの人の造りしアフロディテ 静謐にして遠く見つむる
(in the National Archaeological Museum, Athens, Greece)
まさとし

アフロディーテは愛と美の女神で「泡から生まれた者」という意味。

キプロスに行くと、パフォスの近くに「ペトラ・トゥ・ロミウ海岸」
があり、そこは際立って海の色が棲んでいる絶好の a view point。

ここが、「アフロディーテ生誕の地」とされている。

ところで、このアフロディーテ像は、シラクサで発掘されたようだ。
シラクサは、イタリアのシチリア島にある。なぜ、シラクサなのか?

かつて、古代ギリシャ時代、シチリアはギリシャの植民地だったから。
大理石は、シチリアでも採れるので、匠が現地で彫ったのだろう。

Aphrodite はギリシャ神話における呼び名ですが、ローマ神話では
Venus となる。

Milos島で発掘された「ミロのヴィーナス」は、英語表記では、
Aphrodite, known as the "Venus de Milo"。

シラクサの Aphrodite は、とてもおとなしげに見えるが、
ミロのヴィーナスには、もっと意志の強さが感じられる。

同じ「愛と美の女神」でも、それを彫った人の感性の相違により、
受ける印象が微妙に変わってきて、おもしろい。