紅殻を塗られし柱堂々と 往時しのばすクノソス宮殿
(in Knossos, Kriti, Greece) まさとし
ギリシャ神話によれば、クレタ島の王ミノスは、迷宮
(labyrinth)を建て、牛頭人身の怪獣ミノタウロス
(ミノスの牡牛)を閉じ込めた。
これは長い間、単なる物語として伝えられてきたが、
英国考古学者が1900年から始めた発掘によって、
実存した宮殿であることが明らかにされた。
いま、北側入り口に残るこの写真の宮殿一部は、
鮮やかな紅殻色の柱と、立派な角を生やした牡牛
のフレスコ壁画とによって、クノッソス宮殿を
代表するモニュメントとなっている。
紅殻(弁柄とも表記)は、酸化第二鉄を主成分とする
微粉末で、染料よりも耐候性のある顔料である。
風雨と強烈な日差しに耐え、鮮烈な発色を保っている。
こういう歴史の舞台に立ってみると、はるか3千年も
4千年も昔に生きていた人々の息吹が、とても身近な
ものに感じられてくる。
(in Knossos, Kriti, Greece) まさとし
ギリシャ神話によれば、クレタ島の王ミノスは、迷宮
(labyrinth)を建て、牛頭人身の怪獣ミノタウロス
(ミノスの牡牛)を閉じ込めた。
これは長い間、単なる物語として伝えられてきたが、
英国考古学者が1900年から始めた発掘によって、
実存した宮殿であることが明らかにされた。
いま、北側入り口に残るこの写真の宮殿一部は、
鮮やかな紅殻色の柱と、立派な角を生やした牡牛
のフレスコ壁画とによって、クノッソス宮殿を
代表するモニュメントとなっている。
紅殻(弁柄とも表記)は、酸化第二鉄を主成分とする
微粉末で、染料よりも耐候性のある顔料である。
風雨と強烈な日差しに耐え、鮮烈な発色を保っている。
こういう歴史の舞台に立ってみると、はるか3千年も
4千年も昔に生きていた人々の息吹が、とても身近な
ものに感じられてくる。