製品が市場でトラブルを起こし、ある電子部品が疑わしいためメーカー解析に
だしたのですが、メーカーからの回答は、その部品は規格範囲内で問題なし、
というものでした。
工場は「設計不良」という判断で、その部品を組み込んだユニットを設計責任で
選別するように要求され、若い後輩たちが工数をさいてユニットの特性を計測し
選別作業をおこなっていました。
ユニットに組み込まれたその電子部品の特性値データをもらってヒストグラムを
作成したところ、とんでもない形のヒストグラムになりました。
その部品の特性のカタログ中央値よりすこし左側(低い値)を最大度数として
左にたなびく典型的な絶壁型でした。
この部品を使っているほかの会社が、たぶん、その特性値より右側(高い値)の
品物を要求して、それからはじかれたものがうちの会社に納入されていたのでしょう。
当然、その部品の特性中央値を基準にその他の部品の諸元をきめるように
設計作業がされているため、このような絶壁型の特性分布の品物をつかっては
それを組み込んだユニットの特性値は低い側(トラブルを起こす側)におおきく
偏ってしまいます。
永続的にこのような選別がおこなわれ、特性が低いものが納入され続けるのなら
ほかの設計諸元をそれに合わせて再設計すればいいのですが、特性の高いほう
を要求する企業が、その部品をつかわなくなると、別の問題が発生する可能性が
あります。
どうしたものか。
今日、いつものように港までウォーキングにいったのですが、すごい強風が
吹いていて、街路樹の枝が折れて飛んで来たり、インターコンチネンタルホテルの
あたりで不気味な音がなっていたりしていたので、山下公園までいくのは
断念し、途中で戻ってきました。
インターコンチネンタルホテルは、あの独特な形の関係で、風の当たり方で
渦が発生し、不気味な音がしていたのでしょう。
画像はみなとみらい橋の神奈川区と西区の境界から撮ったベイブリッジに
のぼる朝日です。
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