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★★たそがれジョージの些事彩彩★★

時の過ぎゆくままに忘れ去られていく日々の些事を、気の向くままに記しています。

ロックの巨星墜つ

2021年08月26日 13時10分22秒 | 徒然(つれづれ)
 チャーリーが逝った。
 もちろん、チャーリー浜でも、チャーリー石黒でもなく、ローリング・ストーンズのチャーリー・ワッツだ。
 御年80歳の偉大なドラマーだ。

 洋楽に目覚めた頃はビートルズ派で、ストーンズは異端のキワモノとして見ていた。
 それが今や生ける伝説のバンドだ。

 その中にあってチャーリーは、ミックやキースとは一線を画する、紳士然とした、ある意味、浮いた存在だった。
 地味なファッションで、派手なアクションをすることもなく、飄々として正確なリズムを刻んでいた。
 それがミックやキースのアクの強さを適度に中和し、バンドとしての音楽性を昇華させたのだ。

 ロックシーンにおいて、ドラムテクニックでは、彼に優るドラマーは何人もいたが、ジャズの素地から生まれたシンプルでブレのないドラミングは、ちょうどビートルズのリンゴがそうだったように、ストーンズの音楽性になくてはならない味を持っていた。

 そのオリジナルメンバーで、屋台骨を支えてきたチャーリーが逝った。
 ちょうどビートルズのジョン・レノンが逝った時のような喪失感だ。
 ビートルズがビートルズでなくなったように、ストーンズもストーンズでなくなるのだ。
 
 ビートルズを生で聴くことはなかったが、ストーンズは2003年の大阪公演を生で聴いた。
 その時からストーンズは何も変わっていない。
 もっといえば、1970年代から基本的にはその音楽性や演奏スタイルは不変だ。
 その不変の根底には、チャーリーの正確無比なドラミングがあった。
 
 この秋にストーンズはドラムに代役を立てて、アメリカツアーを予定しているが、チャーリーの追悼コンサートになりこそすれ、本来のストーンズのコンサートではなくなるのだ。
 フロントマンのミックやキースがいても、チャーリーのいないストーンズはもはやストーンズではない。

 ここに、生ける伝説のバンドは、その代名詞から"生ける"が外れ、本当の伝説のバンドになった。
 チャーリーよ安らかに。
 

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