私達のあゆみ 第104話
ドックランにボルドと一緒に行くようになりましたが、
まだまだ、
他のWANが少ない時に行っていた時期です。
ボルドを中心に生活していたので、
マロンは「二の次」になっていたと思います。
それでも、
ボルドを気遣うマロンが可哀想で
マロンだけでもドッグランで
走らせて、泳がせて
日頃のストレスを発散して欲しくて
マロンだけを連れて出かけていました。
ドッグランでは
他のお友達WANと走って、
ガウったりして、
プールでは
あまり泳げないとは言え
一生懸命に泳いでいました。
楽しそう・・・
でも、
表情はいつも何かを気にしているようでした。
ボルドが陣取っていたドッグランのテラス
幾たびか
マロンの顔が
その方角を見ていたことに気が付いたのは
その日も帰ろうとした頃でした。
(ボルドと一緒で嬉しそうなマロン)
「やっぱり、寂しくて、気にしているんだ」
パパ猫と心苦しく、嬉しくもあった瞬間でした。
そして、帰宅すると
ボルドの元で匂いを盛んに嗅いで
ボルドもマロンの体を
入念に嗅いで・・。
あたかも
「きょう何をしてきたか」を回想するかのように
ボルドは寄り添い
一心不乱に嗅ぎ続けていました。
短い時間ですが
私たちとは時間の感覚が違うであろう
WAN達には長い時間だったかもしれません。
この頃から
発作のときにボルドの傍に
心配そうな表情を浮かべて
マロンが立っているようになったのです。
あんなに
怖がって距離をおいて見つめていた子が・・・
大人になったんだ!
私達は嬉しくなっちゃいました。
(ドッグランから戻り、シャワーも浴びて、幸せ顔)
でも、
視点を変えて考えると、
マロンにとって
ボルドが自分の一部になった瞬間だったのかも
そう考えると
マロンが頼もしく見えてきたのです。
(第105話に続く)
ランキング参加中です、
この写真を「応援クリック」お願いにゃ~!