智徳の轍 wisdom and mercy

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57の罪過(ラトナーヴァリー)

2004-10-03 | ☆【経典や聖者の言葉】


1 怒り 
心が乱れ騒ぐこと
2 恨み 
怒りに結びついている
3 覆い 
自己の欠点を覆うこと
4 張り合い 
自己の欠点に執着すること
5 たぶらかし 
他人を欺くこと
6 へつらい 
心の性行をゆがめること
7 そねみ 
他人の長所をねたむこと
8 物惜しみ 
施しを怖れること
9 無ざん 
自己に恥じないこと
10 無き 
他人に恥じないこと
11 傲慢 
他人を敬わないこと
12 動乱 
怒りがかき立てられること
13 おごり 
高ぶること
14 怠惰 
諸々の善を行わないこと
15 七つの慢 1 慢 
慢心を起こして、我は劣る者より劣る、同等の者と等しい、劣る者より優れている、または等しいと誇ること
     2 高慢 
自己より優れている人と等しい、あるいは更に優れていると誇ること
     3 思い上がり 
最高の者よりも更に優れていると誇ること
     4 我執心 
五つのとらわれの集積に「我あり」と我執を起こすこと
     5 うぬぼれ 
修行の報いを得ていないのに得た、と考えること
     6 邪慢 
悪業をなすことを称えること
     7 卑下慢 
自己を必要なし、と自己を軽蔑すること
五邪生活
16 偽善 
利得や名聞のために感官を制すること
17 冗言 
利得や名聞のために優しい言葉を人前で並べ立てること
18 そそのかし 
他人の財を得るために、それに賛辞をなすこと
19 呵責 
利得のために、あからさまに他人を責め立てること
20 利得によって更に利得を求めること 
先に得たものに賛辞をすることで、他からより以上の利得を得ようとすること

21 罪過の陳述 
他人の誤りを一つ一つ述べ立てること
22 驚怖 
理解がないために生じた惑乱
23 悪貪 
自己の良くない資具に対して生じる
24 自他区別の思い 
愛著,邪悪心,迷妄によって思いが汚されていること
25 不作意
 心で現に観察していないこと
26 尊敬の欠如 
27 不恭敬 
師に対して偽りのあること
28 染着 
愛欲愛著から生じる小さな煩悩
29 偏執 
欲望から生じる極めて大きな束縛
30 貪
自己の事物に対する貪りであり、そこから貪着を持った心が生じる
31 不当な貪り
他人の事物に対して執着すること
32 貪着すべからざるものへの貪欲
捨てるべき女人に貪着すること
33 悪欲
徳がないのにも関わらず、徳があると偽ること
34 大欲
はげしい渇望で、満足の喜びが欠けていること
35 得欲
自己に得が具備している、と何とかして知らそうと欲すること
36 不忍
他人が加える害や自己に生じる苦しみを忍ばないこと
37 無作法
師や指導者のされることに尊敬を払わないこと
38 忠告を聞き入れないこと
法則にかなった言葉が述べられても、それを尊重しないこと
39 親しい人との結合を考えること
親しい人への愛着
40 土地への愛着
41 不死分別
死の恐怖を恐れないこと
42 随順を求める思い
功徳を備えているふりをして、他の人々が我を何とかして師とするように、と考えること
43 他人に貪着する思い
他の人々に愛着すること
44 憎しみの心を抱くこと
損得を考えること
45 不快
落ち着くところのない心
46 うらやみ
欲に濁っている心
47 疲倦
努力がなくなった身体が怠惰であるがための過失
48 改変
煩悩によって身体と色つやが変化すること
49 食酔
不節食によって身体が安らかでないこと
50 心の卑弱
心がきわめて卑俗である
51 愛欲の衝動
五つの愛欲の構成要素を貪り求めること
52 害心
三時に渡って、自己と味方と敵方のいずれにもある無意味な疑念から、他人を害しようとする心
53 頑固
身体が鈍重となり、そのために活動を離れていること
54 愚鈍
眠っていること
55 興奮
心身の浮つき
56 後悔
悪事をなして悔やむことであり、後に身をさいなむことから生じる。
57 疑念
絶対の真理、三宝などに対して猶予すること


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