智徳の轍 wisdom and mercy

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この岸から

2004-11-21 | ☆【経典や聖者の言葉】
二 「向煩悩滅尽多学男たちよ、修習され、真面目に行なわれたこれら四つの如意の基礎は、この岸からかの岸に至ることに至らしめるのである。何が四つであろうか。
三 向煩悩滅尽多学男たちよ、ここに向煩悩滅尽多学男は、努力の経験の構成によって賦与される決意サマディの如意の基礎を修習する。
 努力の経験の構成によって賦与される精進サマディの如意の基礎を修習する。
 努力の経験の構成によって賦与される思念サマディの如意の基礎を修習する。
 努力の経験の構成によって賦与される観慧サマディの如意の基礎を修習する。
 向煩悩滅尽多学男たちよ、実に、修習され、真面目に行なわれたこれら四つの如意の基礎は、この岸からかの岸に至ることに至らしめるのである」と。

2004-11-05 | ☆【経典や聖者の言葉】

二 「向煩悩滅尽多学男たちよ、龍たちは山の王・雪山によって、身を発達させて力を持つ。そこで、彼らは身を発達させて力を持って、小さな池に降りる。小さな池に降りて、大きな池に降りる。大きな池に降りて、小さな河に降りる。小さな河に降りて、大きな河に降りる。大きな河に降りて、大海や大洋に降りる。そこで、彼らは身が大きくなり、充実するようになる。
三 向煩悩滅尽多学男たちよ、全く同様に、向煩悩滅尽多学男は、戒によって戒を確立して、四つの静慮を修習し、四つの静慮を真面目に行なうことによって、種々の法則において大きくなり、充実するのを得るのである。向煩悩滅尽多学男たちよ、そして、どんな向煩悩滅尽多学男が、戒によって戒を確立して、四つの静慮を修習し、四つの静慮を真面目に行なうことによって、種々の法則において大きくなり、充実するのを得るのであろうか。
四 向煩悩滅尽多学男たちよ、ここに向煩悩滅尽多学男は、種々の愛欲からまさに遠離して、種々の不善の法則から遠離して、有熟考有吟味で、遠離から生じる喜と楽がある、第一の静慮を達成してとどまる。
五 種々の熟考と吟味の静止により、心の中に落ち着きがあり、心の集中状態があり、無熟考無吟味で、サマディから生じる喜と楽がある、第二の静慮を達成してとどまる。
六 そして喜の離愛著により、そして無頓着でとどまり、そして記憶修習し正智して、そして身によって楽を覚え、ちょうど聖人方が『無頓着で記憶修習を持つ楽の時を過ごす』と明かす、第三の静慮を達成してとどまる。
七 そして楽の捨断により、そして苦しみの捨断により、まさに以前の種々の幸福と落胆の全滅により、不苦不楽で、無頓着による記憶修習の純粋がある、第四の静慮を達成してとどまる。
 向煩悩滅尽多学男たちよ、このように実に、向煩悩滅尽多学男は、戒によって戒を確立して、四つの静慮を修習し、四つの静慮を真面目に行なうことによって、種々の法則において大きくなり、充実するのを得るのである」と。