昨日は一日、砂浜を彷徨った。
隣県でハチを研究している人からある場所にこのハチがいるか確かめて欲しいと頼まれたのだ。 ニッポンハナダカバチ・・・・・実はそれまで僕も採ったことがなかった。体長2cmあまり、大きな複眼の間(正確には頭盾という)に鼻のような隆起があるので、この名がある。最も優れた飛行術を持つハエ・アブを特異的に狩るだけあって、ハチの中でも飛翔は最速の部類に入る。砂を掘って巣を作るが、ファーブルが観察したカリバチ類とは異なり、獲物を麻酔せず殺して、幼虫に給餌する特異な習性をもつ。
よく体育館で聞かれる。「yuuさんって何者?」 Blazeのクラッチシューター以外にもいろいろな顔を持つ男と言っておこう(^o^)/!
さて、砂浜という環境も気づかぬうちに変わりつつある。砂浜自体の減少、港湾工事、砂浜への砂の供給減少などなど・・・。
ニッポンハナダカバチはかつて海や川の砂地に普通にいたハチだと思われる。しかし、今では昔ながらの環境が残っていると見られる場所でもなかなかお目にかかれない。そのため、健全な砂浜環境を代表する種と言えるかもしれない。僕が出かけた場所はこの地域で最も砂浜らしい場所の一つであったが、一日歩き回ってこの1頭である。残念ながら、巣は発見できなかった。
このハチが普通に棲んでいた砂浜環境とはどんなものか? 強烈な日差しの下、上から帽子を深くかぶり、サングラス、首にタオル、長袖シャツ、手に捕虫網とカメラ・・・の出で立ちで想いにふける姿は、サーファーでにぎわう渚で恐ろしいほど異彩を放っていたに違いない・・・(^O^)。
しかし、この程度は出来るだろうという人が、期待どおりの働きをしてもインパクトがなく、「おぉ、意外といけるじゃん。」という人の方が印象に残ってしまった結果だという言い訳で、許してください。
さて、砂浜といえばウミガメ。
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