やさしい気持ちでー大腸がんを乗り切ろうー

2012年7月に大腸がん(ステージ3a)を宣告された40代です。3年生に進級しました!子どもはまだ中学生!頑張ります★

がん母(父)をもつ子どもの心のケアについて

2015-03-29 21:44:53 | 大腸がん
私の生きる目的は、娘です。
ということで、ここのところ親心シリーズですみません(^_^;)。
術後2年半が経過し、これまで思っていたことをまとめています。

親ががんになった時、子ども達(ここでは高校生以下)は往々にして、
「いい子」で「頑張って」しまうように思います。

1つ前のママ友の記事に書いた「友達の間で親がガンだと広まってしまった」子
の姿を、私は我が子のことのように心配で見てきました。

彼女は娘と同じ小学6年生でした。
クラス別の合唱コンクールで指揮をやり、
児童会の役員にも立候補していました。笑顔で。

私が中学生の時、同級生に母親がガンの友達がいました。
彼女はいつも笑顔を絶やさず、誰とでも仲良くし、
彼女もまたクラス委員をしていました。
中学2年女子にしては珍しく他人の悪口を言わない子でした。
彼女の母親がガンということは、彼女の母親が
亡くなったことで知りました。
私が体験をした初めての同級生の親御さんのご葬儀でした。

この二人の笑顔と頑張りが私の中で重なります。

頑張ることも笑顔も悪いことではないけれども、
どこか泣いたり苦しさを吐きだす場所があるのかな・・。

私達大人でさえ、辛くて苦しくて、理解してもらえる場所が欲しくて
こうしてブログをしたりしているし、
「なんで私が」という言葉が喉元まででる瞬間も度々。

だから、子ども達も
「なんでママ(パパ)なの?」「なんでうちなの?」
ってぶつけたい時があるんじゃないかな。

そういう言葉が言える子は大丈夫かもしれない。
でも言われた親は正直苦しい・・・。
中にはその言葉が親を苦しめることを察して
言えない子たちも少なくないかもしれない。

子ども達の心のケア。
本来ならば親の仕事なのですが、
親も自分の病状の受け止めと治療に必死だし、
がんではない親のほうも、冷静に子どもの心を受け止めることは
難しいのかもしれません。

そんな時は、やはり親以外の大人に協力してもらってもよいかもしれません。
例えば、学校の担任の先生。
しかし、担任の先生の年齢等もあるでしょうし、
多くの学校の先生は「頑張らせることで自信をもたす」
対応をしてしまうような。→ 指揮や学級委員を勧める・・・。
頑張りで力を得る子もいるでしょうが、潰れてしまう子もいるかもしれません。
(だから、家で頑張っている分、
学校では無理をしないように見守って頂くことも一つかも)。


頑張る場所ではなく、
やはり、弱音を吐ける場所が子どもにも欲しいのです。
子どもには我慢をさせずたくさん泣かせてあげたい。
我儘を言わせてあげたい。

祖父母も冷静には難しいかもしれません。

私は、親の兄弟姉妹はよい居場所になるのではと思っています。
兄弟姉妹の性格やそれまでの関係もあるのでしょうが、
我が家の場合、娘に告知はしていませんが、
夫の弟夫婦、私の弟夫婦が娘を気遣ってくれました。

特に夫の弟(娘にとっての叔父さん)は、
上手に娘のイライラや不満を吐きださせ、
甘えさせてくれました。

がん本人の心のケアの場もまだまだ少ない状況ですが、
がん親をもつ子ども達の心のケアの場もなんとかならないかな~
と思う日々です。


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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (きらめき)
2015-03-30 00:57:20
ミケさん、ブログを読んで私はもう大号泣中です。
私の不安や心配がそのまま文章になってる。

そうなんです。うちの子も、他の保護者に言われるのが
「優しい。いい子。家で怒ることなんてないでしょ。等々」

でもね、うちの子は、本来は反抗しない頑張り屋でいい子じゃないと思うの。
どっしりと受け止められる親がいるからこそ
反抗してわがままを言えるわけでしょ。

親が病気だと、たぶんそれはムリ。
きっと、親を安心させる言動になってしまうのよね。

中学・高校それぞれに、気にかけてくれた先生がいたけど
進学してしまったらどうするかも、今の悩みです。

ただ、ミケさんの言うように、
私も、私と主人の兄弟姉妹に頼って支えてもらっています。

血の繋がりはやはりとても心強いですよね。
主人が病気になってつくづく思います。

もし頼れる人がいなかったら、
その時はきちんとケアして頂ける環境が
もっと整ってほしいと、切実に思ったでしょうね。

泣きながらのコメントで何が言いたいのか・・・
長々とごめんなさい。。。
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Unknown (ミケ)
2015-03-30 10:27:02
きらめきさん

早々のコメントありがとう~(*^_^*)
きらめきさんにコメントを頂いて思いついた
こともあり、続きを「その2」として書きました。

きらめきさんのところは大丈夫だと思いますよ!
「いい子」だから嬉しい、とだけ親が思っていたら
心配ですが、「頑張りすぎていないかな」と
親が気づいているのなら、きっと大丈夫!

お子さん達、もう新たな土地でしょうか?
この先は親から離れて、今までとは違う場で
色々なことに挑戦して、失敗して、
好きなこともたくさんしてほしいですね。
きらめきさんのお子さん達の今後の幸を
心から願っています(*^_^*)

ご主人体調どうですか?
よっしーさんへのコメントを見て、少し心配しています。
きらめきさんとご主人にとっても
よい年度となりますように。
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Unknown (すみきちです。)
2015-03-30 21:04:51
ミケさん、こんにちは。
私の死ねない理由も、子供です。
この子が一人前になるまで絶対死ねない、生き続けたいと思っています。
子供はわかっていないようで、実は敏感にかぎ取っていて、いい子でいなきゃとがんばらせてしまうんでしょうね。
同じように悩むガンに罹患した親も多いようで、病院によっては、そういった親をもつ子供を助ける取り組みをしていたり、実際にそういった子供をメンタル面でサポートするグループやサイトもあります。(リンクは承諾を得ていないので貼れないのですが。。)
本当は、ガンも風邪みたいに簡単に治る病気になればイチバン良いんでしょうけど、なかなかそんなわけにもいかず、そういった悩みをわかちあえる取り組みがドンドン広がっていくとありがたいなって、思っています。
返信する
Unknown (ミケ)
2015-04-01 14:23:56
すみきちさん

本当に身近でサポートが受けられる取り組みが
広がるといいですよね。
別の大学病院での主催は私も見ましたが、
別の病院主催だと参加してよいのかと迷ったり(^_^;)。
気軽に参加できるるようなものが増えるといいなーと
思います。
親自身も自分のことで精一杯、
でも病院では地域や子どものケアまではなかなか
相談できないですしね・・・。
院内の「がん相談室」も行ったことないし・・・。

考えるきっかけになれば、と思い
話題を提示してみました。
返信する
私の場合 (あき)
2015-04-01 22:24:57
初めまして。
私が高校1年の時、母が直腸癌で他界しました。発病してから7年でしたが、当時はまだ私も小学生だったため母の病名は聞かされていませんでした。告知されていなかった母ですが、薄々は気づいていた様で遺言めいた事を言ってました。亡くなった後、暫くして母が危篤状態になったと知らせが入り必死で探しているのに会えない夢を何度も見る様になったのです。心の準備も無いままに別れをしてしまった心残りだったと大人になってそう思えてなりません。想いを伝えておきたかったし、聞いておきたかったんだと思います。なので、3年前私も直腸癌が発覚した時には子供達には隠さずに話ました。大学受験真っ只中の息子と小学生だった娘でしたが、余りに私が淡々と話をしたので、それ程の衝撃では無かった様でした。今でも正直に話してくれた事で返って安心したと言っています。一度隠されると猜疑心で不安になるんですよね。事故や災害でいつ最期の別れが訪れるかも分かりません。だから沢山子供達に伝える様にしています。愛情と願いを。親の立場からすると確かに心配になるものですが、案外子供はたくましいものだと思います。
突然お邪魔してしまい、長々と失礼致しました。
返信する
Unknown (ミケ)
2015-04-02 09:03:27
あきさん
はじめまして!貴重な体験のコメントありがとうございます(*^_^*)。
あきさんは、母親がガンになる体験と、ご自分がガンになることの両方を体験されているのですね。
きっとご自分の体験からよくよく考えられて
お子さん方に対応され、それによりお子さん方に
安心感も与えられたのではと思います。
ガンになった未成年の子をもつ父母の多くは、
我が子のことに心を砕いているにもかかわらず、
日々の治療で一杯一杯・・・・・。
皆さんと少しでも共有できるといいな、と思い
記事にしてみました。
だから、あきさんのご意見も本当に有難いです。

私は、告知はしていませんが、その代わりに
子どもへのメッセージとその当時は半分遺言
代わりに、このブログを始めました。
(自分の辛さからも始めたということもあるのですが)
何かの時には、このブログを見てくれれば、
当時の母の体験や思いが残り伝わるのでは・・と。

あきさん自身、とても強い母のように感じます。
それぞれの母の信念があれば、子ども達は
安心したくましくもなるのかもしれないですね。
このブログも最近はあまり更新をしていませんが、
よろしければまた色々とご意見をお知らせくださいね。

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Unknown (あき)
2015-04-02 22:26:07
突然お邪魔したにも関わらず、ありがとうございます。

母の死後、毎晩泣き疲れて眠りにつく日が7年続きましたが、あの辛い経験から幸せが何かを知ることができたのだと思います。

当たり前の日常なんて無いんですよね。

意識も無く息を引き取る直前に、渾身の力を込めて手を握り返した母の気持ちに想いを寄せると、同じ親として胸が締め付けられるのですが、きっと子供達も私の様に哀しみを負いながらも、自分の幸せを求めて生きてくれるだろうなと信じています。

39才で亡くなった母を超え、50才になった私は出来る事なら娘の育児を手伝える迄は生きていたいと願っていますが、叶わない時には娘が長い間独りで泣かなくても良い様に、一緒にいっぱい泣いてあげようと思っています。
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Unknown (ミケ)
2015-04-03 21:06:47
あきさん
あきさんの体験を綴ってくださり本当にありがとうございます。
母を亡くして泣き疲れて眠りについてきたあきさん自身が、がんとわかった時のあきさんの気持ちを思うと、
言葉がありません。
自分と同じ思いをさせないように、と思い続けている
あきさんの気持ちが伝わってきます。

私も、娘が10歳の時にガンがわかり、
できれば娘が成人するまで、そして、
かなうならば娘の出産を手伝いたいと願っています。
私とあきさんは2歳しか違わないのですね。
あきさんのがんの経過は存じていませんが、
このまま一緒に子ども達のために、
負けない母となりましょう(*^_^*)。

とはいっても、私もこの先のことはわかりません。
やはり、同様に、娘が一人で泣く日が続かぬ様、
一緒に泣いてあげたいです。

ブログ上ですが、あきさんと出会えたことに感謝です。
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