待ちに待った、空々くんが主人公をはる伝説シリーズ第5弾!
というか、四国シリーズ?第4弾!
あははー、いやー、参りましたー。
なんだよ、これ―!!! ってな感じで、
しかし、あー、やっぱりそうきますよねーw
ホント、面白いな!西尾維新! でした!
ということで、いくつか重大なネタ?にも触れそうなので、とりあえず、いつもどおりスペース空けておきます。
いやー、まいったな~。
100頁くらい読んだところで、あー、これ、今回、空々くん登場しないんじゃない?と思ったら、ホントに出なかったよ!
というか、最後の最後で登場なんて、何マジで「英雄」してんだよ!、おい!と思ったよ。
ていうかさ、「心なき少年の、非業の死」って、完全に嘘っぱちだったね!w
だまされたー!
・・・なのだけど、いやー、ところが、この、空々くんたちが全然出なかった今回は、正直なところ、『悲報伝』や『悲惨伝』よりも面白かったと感じたのが、読後の最初の印象。
左室長と氷上さんが魔法少女の衣装をパッツンパッツンに着込んでの、全編羞恥プレイが繰り広げられる中、まさかここで、手袋ちゃんが本編にここまで絡んでくるとは、という感じで。参りました。
というか、左+氷上の羞恥プレイがデフォルトなので、それだけで常に笑いがとれてしまうあたり、西尾維新、スゲー、と思った。参ったよw
で、今回は、『悲惨伝』、『悲報伝』の裏で、地撲を脱走し四国に上陸した左+氷上ペアの話だったわけだけど、結果的に、いままで四冊分の物語を設定情報的に補完しつつ、既に死去したあの人たちも回顧シーン、というか、時系列を遡った場面で登場するという、なかなかにファンサービスにも徹した展開で、素晴らしかった。
というか、この『非業伝』で、半ば後付の理屈で、今までの謎、というか、伏線もどきを一旦畳んで、それで、次作『悲録伝』で、一応は、この「死の四国ゲーム」をクリアする方向みたい。
多分、一つ一つちゃんと拾っていったら、あー、なるほど、あそこのネタはこのためのものだったのね、とか、いろいろと符合するのだろうな、と思いながら途中を読んでいた。
あと、過去2冊ほどの間、実はほとんど忘れ去られていたように思えるけど、「敵は地球」ということもきちんと確認されてよかったな~、と。
実際、四国編になってから、もう何やってるんだか、わからなくなってたからね。
単なる人類同士の内ゲバじゃないか!と。
まぁ、そのあたりの不満の代弁もちゃんと氷上さんがしてくれていたので、大分、ガス抜きにもなったエピソードであったかな。
にしてもねー、この先、手袋ちゃんがどう「悪堕ち?」するかは気になるな。彼女、どう考えても、空々くんの鏡のような存在にされてきているように思うのだけど、果たして、元祖空々くんとの違いがどう描かれるか、だよね。
彼女が手にするであろう?「究極魔法」も気になるし。
というか、魔法がロストテクノロジーというのは何ぞ?と思うし、左室長が、魔法と科学のコラボにマジ感動したという場面は、伏線として生きていくのだろうね、きっと。
で、空々くんの鏡、という意味ではロボの悲恋もそうだけど、彼女?は彼女で実は、やっぱり「最終兵器」でした!ということが明らかになってきたようなので、となると、四国ゲームのラスボス?たるキャメルスピン(これもどうやら人間ではないらしい)とマッチアップする際に生きてくるのかな。
いや、もしかしたら悲恋のプロトタイプたる恋風号がなんか化けるのかもしれないがw
ということで、空々くんは全然出てこないけど、四国ゲームの仕掛けや魔法や魔女、魔法少女の位置づけがよくわかって、物語が大分整理されてきた気がする。
きっと、これはまだ続くね~。
だけど、次作が『悲録伝』というのはどうにも数合わせのダジャレが厳しくなってきた感は否めないのでw、どこまで続けるのか。
単純に考えて十までは続けそうだけどね。
化物語が完結するから、西尾維新的にはちょうどいいのかもしれないけど。
しかし、今回の話の肝は何気に「進化」や「環境適応」、「適者生存」というところだよね。最初に、進化は実は単なる「変化」でしかなくて、進むも退くもないということが書いてあったのは、なんというか、西尾維新の世界観が表されているようで、へぇ、と思ったし、その後の、手袋ちゃんエピソードを通じて、なるほどね、と思った。
というか、この「進化」の観点は、今後の「地球との対決」の上ではものすごいキーワードだよね、きっと。
もともと、世間一般に「環境保護」とか「地球に優しく」なんてエコな考え方が通念になっているところで、いかにも西尾維新らしいちゃぶ台返しとして「地球撲滅」をうたっているわけだから、その地球との争いを「進化」や「淘汰」という言葉を通じて表すのは面白い。
そのあたり、何気に、チーム白夜の魔法が「風・水・土・木・火」という具合に、四元素や五行と微妙に被らせているところもあるのだろうな。
あるいは、最後にスクラップが「化石にしてやる」と土石を流してきたところも、地球の力の反転利用のようで興味深い。
なんていうか、この世界の魔法は、そうやって古代の錬金思想っぽいところに落ち着かせるのかもね。
意外と、悲恋が、賢者の石っぽいもので、人間化してしまうのかもしれないw
ともあれ、四国ゲームが、ゲーマスの登場など、ホントに見た目「ゲーム」っぽくなっていく一方で、これがロストテクノロジーとしての魔法、それも究極魔法を呼び覚ますための儀式だった、というところが、仕掛けとしては気になる。
西尾維新はあまり背景設定で物語を動かす人ではないけど、どうもこの伝説シリーズは、というか、四国シリーズwは、彼なりの「ゲーム」を前提にした小説のつくり方、に挑戦しているようにも思える。どことなく『ハンター×ハンター』にも似ているように感じるのは、そのせいなのかもしれない。
ということで、思ってた以上に面白かった。
『悲報伝』よりもはるかに面白いと思ったのは、きっと、最後の場面で、氷上さんが、それまでのクールビューティとかわだかまりとかすっ飛ばして、空々くんとは違った正統派の「ヒーロー」を演じたからなんだろうな。
カッコ良かった。
ていうか、ワンピのエースもそうだけど、火vs炎、とか、火どうしの対決ってなんか胸熱だよね、それだけでw
いや~、次作が楽しみだ~。
四国ゲームの決着だけでなく、地球との最終決戦?をどうするのか、つまり第二の「大いなる悲鳴」をいかに回避するのか、あるいは、対処するのか。大元の話にどう引き戻すのか。その辺りの、西尾維新の手腕に期待したい。
ホント、楽しみだな―。
年内には『悲録伝』、出るかなー。
というか、四国シリーズ?第4弾!
あははー、いやー、参りましたー。
なんだよ、これ―!!! ってな感じで、
しかし、あー、やっぱりそうきますよねーw
ホント、面白いな!西尾維新! でした!
ということで、いくつか重大なネタ?にも触れそうなので、とりあえず、いつもどおりスペース空けておきます。
いやー、まいったな~。
100頁くらい読んだところで、あー、これ、今回、空々くん登場しないんじゃない?と思ったら、ホントに出なかったよ!
というか、最後の最後で登場なんて、何マジで「英雄」してんだよ!、おい!と思ったよ。
ていうかさ、「心なき少年の、非業の死」って、完全に嘘っぱちだったね!w
だまされたー!
・・・なのだけど、いやー、ところが、この、空々くんたちが全然出なかった今回は、正直なところ、『悲報伝』や『悲惨伝』よりも面白かったと感じたのが、読後の最初の印象。
左室長と氷上さんが魔法少女の衣装をパッツンパッツンに着込んでの、全編羞恥プレイが繰り広げられる中、まさかここで、手袋ちゃんが本編にここまで絡んでくるとは、という感じで。参りました。
というか、左+氷上の羞恥プレイがデフォルトなので、それだけで常に笑いがとれてしまうあたり、西尾維新、スゲー、と思った。参ったよw
で、今回は、『悲惨伝』、『悲報伝』の裏で、地撲を脱走し四国に上陸した左+氷上ペアの話だったわけだけど、結果的に、いままで四冊分の物語を設定情報的に補完しつつ、既に死去したあの人たちも回顧シーン、というか、時系列を遡った場面で登場するという、なかなかにファンサービスにも徹した展開で、素晴らしかった。
というか、この『非業伝』で、半ば後付の理屈で、今までの謎、というか、伏線もどきを一旦畳んで、それで、次作『悲録伝』で、一応は、この「死の四国ゲーム」をクリアする方向みたい。
多分、一つ一つちゃんと拾っていったら、あー、なるほど、あそこのネタはこのためのものだったのね、とか、いろいろと符合するのだろうな、と思いながら途中を読んでいた。
あと、過去2冊ほどの間、実はほとんど忘れ去られていたように思えるけど、「敵は地球」ということもきちんと確認されてよかったな~、と。
実際、四国編になってから、もう何やってるんだか、わからなくなってたからね。
単なる人類同士の内ゲバじゃないか!と。
まぁ、そのあたりの不満の代弁もちゃんと氷上さんがしてくれていたので、大分、ガス抜きにもなったエピソードであったかな。
にしてもねー、この先、手袋ちゃんがどう「悪堕ち?」するかは気になるな。彼女、どう考えても、空々くんの鏡のような存在にされてきているように思うのだけど、果たして、元祖空々くんとの違いがどう描かれるか、だよね。
彼女が手にするであろう?「究極魔法」も気になるし。
というか、魔法がロストテクノロジーというのは何ぞ?と思うし、左室長が、魔法と科学のコラボにマジ感動したという場面は、伏線として生きていくのだろうね、きっと。
で、空々くんの鏡、という意味ではロボの悲恋もそうだけど、彼女?は彼女で実は、やっぱり「最終兵器」でした!ということが明らかになってきたようなので、となると、四国ゲームのラスボス?たるキャメルスピン(これもどうやら人間ではないらしい)とマッチアップする際に生きてくるのかな。
いや、もしかしたら悲恋のプロトタイプたる恋風号がなんか化けるのかもしれないがw
ということで、空々くんは全然出てこないけど、四国ゲームの仕掛けや魔法や魔女、魔法少女の位置づけがよくわかって、物語が大分整理されてきた気がする。
きっと、これはまだ続くね~。
だけど、次作が『悲録伝』というのはどうにも数合わせのダジャレが厳しくなってきた感は否めないのでw、どこまで続けるのか。
単純に考えて十までは続けそうだけどね。
化物語が完結するから、西尾維新的にはちょうどいいのかもしれないけど。
しかし、今回の話の肝は何気に「進化」や「環境適応」、「適者生存」というところだよね。最初に、進化は実は単なる「変化」でしかなくて、進むも退くもないということが書いてあったのは、なんというか、西尾維新の世界観が表されているようで、へぇ、と思ったし、その後の、手袋ちゃんエピソードを通じて、なるほどね、と思った。
というか、この「進化」の観点は、今後の「地球との対決」の上ではものすごいキーワードだよね、きっと。
もともと、世間一般に「環境保護」とか「地球に優しく」なんてエコな考え方が通念になっているところで、いかにも西尾維新らしいちゃぶ台返しとして「地球撲滅」をうたっているわけだから、その地球との争いを「進化」や「淘汰」という言葉を通じて表すのは面白い。
そのあたり、何気に、チーム白夜の魔法が「風・水・土・木・火」という具合に、四元素や五行と微妙に被らせているところもあるのだろうな。
あるいは、最後にスクラップが「化石にしてやる」と土石を流してきたところも、地球の力の反転利用のようで興味深い。
なんていうか、この世界の魔法は、そうやって古代の錬金思想っぽいところに落ち着かせるのかもね。
意外と、悲恋が、賢者の石っぽいもので、人間化してしまうのかもしれないw
ともあれ、四国ゲームが、ゲーマスの登場など、ホントに見た目「ゲーム」っぽくなっていく一方で、これがロストテクノロジーとしての魔法、それも究極魔法を呼び覚ますための儀式だった、というところが、仕掛けとしては気になる。
西尾維新はあまり背景設定で物語を動かす人ではないけど、どうもこの伝説シリーズは、というか、四国シリーズwは、彼なりの「ゲーム」を前提にした小説のつくり方、に挑戦しているようにも思える。どことなく『ハンター×ハンター』にも似ているように感じるのは、そのせいなのかもしれない。
ということで、思ってた以上に面白かった。
『悲報伝』よりもはるかに面白いと思ったのは、きっと、最後の場面で、氷上さんが、それまでのクールビューティとかわだかまりとかすっ飛ばして、空々くんとは違った正統派の「ヒーロー」を演じたからなんだろうな。
カッコ良かった。
ていうか、ワンピのエースもそうだけど、火vs炎、とか、火どうしの対決ってなんか胸熱だよね、それだけでw
いや~、次作が楽しみだ~。
四国ゲームの決着だけでなく、地球との最終決戦?をどうするのか、つまり第二の「大いなる悲鳴」をいかに回避するのか、あるいは、対処するのか。大元の話にどう引き戻すのか。その辺りの、西尾維新の手腕に期待したい。
ホント、楽しみだな―。
年内には『悲録伝』、出るかなー。