BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

魔法少女まどか☆マギカ 第9話 補足: エントロピーと時間

2011-03-07 17:22:14 | まどマギ
第9話でQBから開陳された魔法少女システムを支えるエントロピーの話、
ネットではマクスウェルの悪魔まで参照されて盛り上がっているみたいだけど、
昨日のSTAR DRIVERでも登場してしまったのでw
これはネタとわかっていても、ちょっと考えてみたい。

で、いきなり結論めいたことを言うと、
やっぱり、まどマギの文脈で、QBが言う、
エントロピーの(増大の)法則に逆らう方向で考えると、
大なり小なり、時間に関わることになると思ったりする。

通常、エントロピーの話は、増大の一途をたどるものと想定される。
つまり、秩序→無秩序、の拡散、もしくは散逸と言われる方向。

で、QBによると、この法則に逆らうのが、魔法少女システムを通じた
希望→絶望のギャップから生じる心的エネルギーの取り出し、ということ。

だから、QBからすると、魔法少女は、一種の「発電機=ダイナモ」にあたる。

で、魔法少女→魔女、のいわば相転移によって起こることは、
ソウルジェムがグリーフシードに転じることが対応する。
つまり、ソウルジェムに凝縮された魔法少女の「魂」が、
絶望という過程を経て、「嘆き」の種=グリーフシードに変わる。
そして、魔女は、基本的には(劇団イヌカレーが描くw)異空間に巣食うことになる。

で、魔女が、その異空間に潜んでいて出てこない、ということであると、
これは、魔法少女→魔女、の過程で、いわば空間転移をすることになる。

しかも、魔法少女=希望/願い、魔女=絶望/呪い、という仕分けでいくと、
これは、個人にとっての、両極端な「主観」の純度を高めたことに当たる。

つまり、魔法少女の「目」からみると全ては希望に満ちた楽観的な世界、
一方、魔女の「目」からみると全ては絶望からなる悲観的な世界、ということ。

この楽観「空間」と悲観「空間」を移動する際にエネルギーが放出される。

ただ、この時に起こってることは、さやかの成れの果ての魔女に、
まどかたちが遭遇することができたことを踏まえると、
空間移動はしても、時間軸は変わらない、ということになる。

つまり、二つの両極端な主観世界を移動するが、時間は変わらない。

ただ、エントロピーの法則に逆らうというのであれば、やはり、
この時間軸は変わらない、というところに抵抗しないと意味をなさない。

ここで、時間といえば、ほむらの「時間停止」の魔法。

で、先に入っておくと、QBは「魔法」と入ってるけれど、
例の「複雑な科学は魔法のようにみえる理論」を引用すれば、
QBいうところの「魔法」は実質「科学」といっていいだろう。

となると、ほむらの「時間停止」の科学、となる。

おそらくは、これがQBが「イレギュラー」といったところなのだと思う。

そして、QBの発言で興味深いのは、その「時間停止」の魔法を思いついた時点で、
ほむらは、別の時間軸の存在だ、と言い放ったところ。

つまり、QBの科学で、は、時間は絶対の基準としてあって、
時間停止が出来る存在は、もともとの時間軸から遊離した存在であることが要件となる、ということ。
すなわち、外部の存在でないといけない。

で、そのことは、きっと、希望空間から絶望空間へ転じることに見られる、
絶対的な主観性を排除しなくちゃいけないことになる。

ということで、ほむらが冷徹無比な、いわばマシンのように感情を表に出さないのは、
感情に飲み込まれた瞬間に、彼女自身も、時間転移の魔法を失って、
ただの武闘派魔法少女になるか、もしくは、魔女になるかするしかない。

つまり、ほむらは、希望と絶望の相転移の「ヘリ」にいるからこそ、
空間を超越して時間停止を利用出来る。

とはいえ、彼女といえでも、時間を「停止」するのがせいぜいで、
停止しても、結局、時間は流れていく。
エントロピーが増大することは変わらない。

そして、これだけでは、ほむらはおそらく時間軸の間の転移は自身だけでは出来ない。

で、そうなると、時間を遡る魔法=科学を発動させる人が必要で、
それが、まどか、ということになるのではないか。

・・・ってあれ、エントロピーの話がどこかに行っちゃったね。

エントロピーに関わることで、気になるのは、
第一にネゲントロピー(否定のエントロピー)で、
それが生物だといわれていたけど、今ではちがうことはわかってる。

もう一つは、エントロピーは情報量と関わるということ。

で、多分、QB理論は、むりくりで、この情報量理論と感情の爆発を
強引にくっつけて、かつ、人間=ネゲントロピーの塊=魂、という
等式を作って、まどマギ世界を考えているのではないかな、と。

うーん、やっぱり、ちょっとよくわからないな(苦笑
書き始めたらなんとかなるかと思ったけど、あまり上手くいってないな、どうも。
もう一度、考えてみるか。

でも、理屈はどうあれ(笑)、多分、まどかが時間遡行と関わって、
それが、QBの想像を超えるもの、ってことになるのだと思う。
なんたって、理論上ありえない、といっているわけだから。

もっとも、エントロピーはネタだろうからね、きっとw

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STAR DRIVER 輝きのタクト 第22話 補足: エントロピー繋がりについて

2011-03-06 23:15:20 | Weblog
ふと気がついたのだけど、

まどマギもタクトも、制作の幹事局はMBS。

だから、まさか!、とか、偶然!、とかと思ったのは、
もしかしたら、計算してのことかなぁ、なんて思ってきた。

そう思うと、宇宙人の襲来やファーストコンタクト、という点では、
例のダブルオーとも同じ構図に見えてきて。

これ、きっと、MBSの中の人が、核による世界的対立とか描くのも難しくなってきたから、
これからは、宇宙で行こう、宇宙でw

とか言って、決めたんじゃないのかなぁ。

少なくとも、モチーフの部分で、条件としてだしていたのかもしれない。

じゃないと、この偶然はおかしい!ってことになる。

むしろ、ちょっとした遊び心というか、
ネットでバズを生み出す、ってこととか、ちょっとは考えて、
仕込んでる気もするなぁ。

ネタが被るだけなら、偶然の一致ってこともあるだろうけど、
そのネタがタイミングをあわせて出てくる、というのは
やっぱり、仕込みがあるような気がするな。

いや、だからなんなんだ、ってことでもあるがw

しかし、そう思うと、

まどマギとタクトが、ともに、魔法少女モノの変奏、としてあるのもわかる。

発想としては、同じところからスタートしながら、
深夜枠か夕方枠か、というような枠の特性も考えながら、
微妙にアレンジをしてきて、あぁなった、という風に言えなくもない。

そう思うと、違う意味で面白いな。

要するに、同じリソースを使いながらも、全く異なる物語が生まれる、ということで。

いわば、料理の鉄人w みたいなもので。

今日の食材は・・・「エントロピー対決!」w とかね。

そういう感じに見えてきた。

一方は徹底的に、魔法少女モノの常識を裏切り、喰い破ることを目指し(まどマギ)

もう一方は、魔法少女モノを男子バージョンのロボにしたらどうなるか実験する(タクト)

って感じ。

もちろん、製作スタッフが全く異なるから、徹底的に料理のされ方は異なるわけだけど。

でも、そういうアレンジの仕方から比較するのも面白いかもしれないと思えてきた。


しかし、適当に言ってみたものの、舞台裏の話がホントにこんな感じだったらどうしよう www

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STAR DRIVER 輝きのタクト 第22話 『神話前夜』

2011-03-06 22:06:31 | Weblog
いやー、まさかのエントロピープル!!!

で、部長、副部長、ともに宇宙人。
というか、だから、マジで「副」部長だったんだ。
ちゃんとしゃべってるしw

宇宙人、魔女、エントロピー、話す小動物、・・・

それにしても、これほどまで、まどマギと被るとは思わなかった! 驚いた。

いくら、この物語が魔法少女のオトコの子版とはいえ、
ここまでネタが被るとは・・・

しかも、魔力を使わなくなった種族、って。
どれだけ、キーワード、被ってるのか!

もしかして、これ、量子情報理論とかが、みんなネタになってるのかなぁ。
うーん、これはエントロピー系の話、真面目に観直した方がよいのかな。

というか、セカイ系の次は、宇宙系=エントロピー系wなのかw?
・・・、スゴイ話だ。

で、肝心の物語の方は、劇中劇で太古の起源の話=神話を語り、
しかも語り手の部長+副部長が宇宙人であることを示すことで、
それらが本編の起源の物語であることを確定させる演出って、
いやー、それこそ、演劇的ではないですか。
ブラボー!w
素晴らしい。

残り数話でお話が終結する感じは全くないけどw
しかし、今までズルズル引っ張ってきた、この物語の核心を
劇中劇でストレートに、しかし、暗示的に示してきたところで、
今回の話は、鳥肌がたった。
やられたー、と思うほど、いい出来の回だった。

あと、ハナちゃんの登場は、いささか唐突ではあったけど、
タクト、ワコ、スガタ、の三人の物語に集約させるためにも、
むしろ、タクトの過去を、作中の「今」にきちんと接続させた点でよかったと思う。

なんたって、ハナちゃんの存在は、作中ではゼロ時間内でミズノが知っただけだから。
その事実が、ちゃんと作中の今で示されたのは、よかった。
あと、この島が、ちゃんと外部と接続していることもわかったわけだから。

それにしても、部長と副部長は宇宙人か・・・。
しかも、太古に地球にサイバディと共に飛来した宇宙人、もしくはその末裔。
で、タウバーンの超絶な強さも、それが地球人用に作られたものだから。

いわばゼロ時間のゲームマスターである部長+副部長がお墨付きを与えたわけだから。

それで、宇宙だから「銀河」美少年!、だったわけねw
上手いなー、全く。

シルシもきっと、エントロピープルが「封印」したんだろうな。
そういう意味では、ワコやスガタは、エントロピープルの末裔なのかもしれない。

で、タクトだけが、純粋な「地球人」として、シルシを刻まれた一族で、
だから、この島に、外部からやってくることができた。

そんな話じゃないのかなぁ。

とにかく、今回は、この物語が、演劇を範にしていることが
分かり過ぎるくらいよくわかる演出、構成で、脱帽!

次回以降は、今回の劇中劇で暗示されたようなシナリオどおりになるのか、
つまり、スガタが皇帝になるのか・・・
そして、ザメク、アインゴッド、はどうなるのか、なんだろうな。

とにかく、劇中劇で、残り話数の方向性を示しているところも上手い。

次回が楽しみだ!

あ、エントロピー、見なおしておくの、忘れないようにしないとw

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とある魔術の禁書目録II 第21話 『学習装置(テスタメント) 』

2011-03-05 09:47:40 | 超電磁砲/禁書目録
うーん、密度が濃い回であることはわかったが、
正直なところ、展開は今ひとつよくわからなかった。
前回もちょっとそのように思ったけど。

原作に忠実な再現、という表現をネットでよく見かけるけれど、
これ、未読者にとっては、ちょっと厳しい展開かなぁ。

いや、全てが解決したところで、腑に落ちるのかもしれないけれど。

原作に忠実、というのもなかなかに厄介なものだ。

前の大覇星祭の時は、映像にするとただ学園都市をマラソンしてるだけの
スカスカの内容になってしまうし、

今回のような展開だと、情報を補わないと、一体何が起こってるのか
よくわからない。

構成としては、原作既読者にとって印象の強い場面を節点にして
いかにして、その間を無理なく繋いでいくのか、というのが中心なのかな。

たとえば、今回であれば、

一通さんがビル動かしたのかとか何なのかよくわからないし、
最後の風斬?の様子や彼女?がしていることとか、
あるいは、冒頭の土御門は何と戦ってるのか、とか
実は、いまだによくわからないw

前回なら、一通さんの殺しのシーンとかね、
誰が誰と何のために何をしているのか、がね。

いや、それくらい、後追いでネットで補えよ、ってことかもしれないし、
ま、そんなことわからなくても、なんかすげぇこと起こってるくらいわかるだろう、とか、
そこまで疑問に思うなら原作、読めよ、ってことなのかもしれないけれどね。

やっぱり、大覇星祭あたりの回と比べるとバランスが悪いように思える。

結局、原作が面白ければ映像も面白いし、原作がイマイチなら映像もイマイチ、って感じなのかな。

本で読んでる時は、映像は補完しちゃうから違和感ないけど、
たとえば、何で美琴はあんなところに一人でいたんだろう、とか、
素朴に疑問に思ったり。

ま、そういうこと、言い出したらキリがないのだが。

なんか、こう、映像にするにあたって、もう少し、未読者も映像だけ見て
その世界に入っていけるような、情報の提示の仕方って、演出的にはあるんじゃないかな、と思う。

いや、だんだん、上条と一通さんが、それぞれ別々の敵と対峙している、
で、その二人の敵は違う形で繋がっている。
大きな構図としては、ローマ正教と学園都市の対立がある、
その最終兵器?が風斬で、
どうやらその起動にラストオーダーやミサカネットワークが必要になる?
くらいは、想像がつくけど、

その幾つかの見込みを、少しずつステップを踏んで確定情報にしていく位の構成上の工夫は、映像にするなら試みて欲しいところかな。

原作の再現、原作に忠実、ってそんなに大事なのかな。
大覇星祭の時は真逆の意味でもったい無い気がする。

もちろん、次回の大団円?に期待しているし、楽しみにしたいと思ってる。

特に一通さんの動きかな、気になるのは。

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魔法少女まどか☆マギカ 第9話 『そんなの、あたしが許さない』

2011-03-05 07:53:07 | まどマギ
そうか、QBさんは

対有機生命体コンタクト用「小動物w」インターフェース

だったわけね。なんだかなぁ~。

もしかしたらそうかなーとは思っていたものの、
しかし、QBがホントに宇宙人という設定に笑った。
あれは、長門みたいなものだとw
対人間接触用インターフェースとしての小動物。 悪意ある設定だ。

で、宇宙が絡むと俄然全体の見え方がハルヒっぽくなる。
実際、まどかは、神にもなれる、とか言ってるし。
ま、今回のQBの説明によれば、
ビッグバン並?のエネルギーを
まどかが、魔法少女→魔女、の転落の時に発するってことだよね。

となると、どこまで狙ってるかわからなくはあるが、このまどマギは、
結構真剣に、先行作品を批評的に捉えてるってことなのかもしれない。
それも、単に、魔法少女もの、だけじゃなくて、
この5年くらいの主流の物語構成に対して。

それにしても、本編は むむむ・・・ 予想的中。

さやかの成れの果ての魔女を杏子が相討ちで倒す。

予想的中過ぎて怖い。
というか、ここから先は王道の、オーソドックスな展開もありえる、ってことだよね。

今回の杏子の動きがそうだけど、前にも書いたように、
この物語には、随所に、不良少女もののモチーフが埋めこまれている。
ヤンキーで裏道に落ちた女子=杏子が一番実は情にもろい。
まどかを仁王立ちになりながら守りつつ、元さやかの魔女と対決するさまは、
彼女の得物が槍だからってこともあるかもしれないけど、
なんだか、弁慶と義経の関係を見てるような気がした。
自分から仕掛けておきながら、相手の気高さの方にほだされてしまって、
つまりは、さやかのために、自らの命をさし出しても構わないと思うあたり。

いや、ホント、不良少女ものの定番的展開じゃないか。

で、まどマギが凄いのは、マミの時もそうだけど、
ほとんどタメがなく、あっさり退場させてしまうところ。
その分、展開が加速する。

しかし、それにしても、QB。
三代目は悪役全開でいくのだろうとは思ったけど、
それも予想を超える勢いで、本音ぶちまけモード。
まどかを言葉攻めで苦しめ、
杏子は、ウソにならない範囲でさやか救済を焚き付け、
それよって首尾よく杏子退場を達成し、
ほむらの計画を頓挫させようとする。

ほら、チェックメイトだよね、明美ほむら、って感じ。

いやー、QB、マジで策士で悪役だ。
QBもほむらを消すために本気モードだね。

ほむらの能力もわかったところで、

ほむら vs QB

が明らかになり、
ポーカーよろしく、レイズとコールを繰り返す、心理戦を行ってる感じ。

で、二人の間で、手札を見せるショーダウンも近い。

それにしても、希望と絶望、祈りと呪い、の間のギャップの大きさが産み出すエネルギーが宇宙の安定に寄与する、とは、また、とんでもない理屈をだしてきたものだ。

杏子は、魔法少女システムを食物連鎖と入っていたけど、
それ自体を飲み込む、さらに大きな食物連鎖=エネルギー/エントロピー連鎖があった
ということか。

現代風にすると、悪魔は宇宙人設定でいいということになる。
で、宇宙人QBだからこそ、人間の感情は観測できるが理解不能、と平然の言いのけられる。

いろいろと考えている。

とはいえ、杏子からは「何不自由なく幸せに暮らしてるあんた」と言われ、
QBからは、魔法少女システムの全貌について聞かされてしまったまどかは、
魔法少女になるための賭金がまた更に釣り上がってしまった。

今回で、さやかと杏子も退場し、この先は、ほむらとまどかとQBしかいない。
前回までにあった伏線や予感は今回すべて回収されてしまったので、
次回は、そもそも、一体どこから話が始まるのか、とても気になる。

今回、杏子の口からまどかは、
ワルプルギスの夜が近々到来することを知ってしまったから、
そのことでほむらに迫ることになるのだろう。
もちろん、ほむらはそのことの説明は最初は拒むだろうけど、

その過程で、
なぜほむらがまどかを救いたいのか、
ほむらとまどかとは別の時空でどのような関係にあったのか
(特に、OPに登場する黒猫との関係・・・)
そのあたりのことが明らかにされていくのだろう。

というか、次回はもう10話だからね。
ほむら回として、ほむらのことに焦点が当たるのは多分間違いない。

そういえば、元さやかの魔女のフィールドには、
上条くんみたいな人物の影があったけど、
あれは、ホントにただの影なのかな。

ここから先、新たな登場人物が現れるのは想像しにくいから、
場合によると、仁美や上条くんも、物語に絡んでくるのかもしれない。

とにかく、今回は物語の中締めとしては、とてもよかった。

最後は、杏子の独白と一人芝居だったけど、
それが逆にグッときた。
カッコよかった。
あれだけ憎まれ役で登場したのがウソのようだ。

とにかく、次回も刮目して待つ!ことにするw  楽しみ!

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夢喰いメリー 第9話 『夢乱れて』

2011-03-04 21:21:55 | Weblog
夢を人質にとるか・・・

夢=希望を主題にするからか、この物語は結構重い。
ただ、その重さがストレートに伝わる作り方は嫌いじゃない。
無駄にハーレム設定が多い最近の物語の中では、
夢路がちゃんと地に足をつけて何かに向かおうとするところは好感が持てる。
それをメリーとちゃんと責任を分けあいながら、というのもね。

物語の舞台が、夢とうつつのあわい、にあるからかもしれないけれど、
自分自身の気持ちがよくわからない、
けれど、何かをしたい、
という感じにとどまっているところがやっぱりいいのだろうな。

だから、無理矢理に恋愛関係=独占欲の発現にならない。
そうではなく、好意というか、友愛、というか、
相手のことを気にかけてあげたい、という微妙なところにとどまっているのが、
不思議な感じ。

いや、夢って、本来、その人の潜在意識を含めて本音が発露されるところでしょ、
で、その本音が発露される場所が主な舞台になるからこそ、
むしろ、曖昧な気持ちが記される。

もちろん、そこが本来の居場所である夢魔は、
そこで、極めて強い感情(殺意を含めて)を発露してしまうわけだけど。

今回面白かったのは、エンギと由衣のパートナーぶり。
現実の世界で、入れ替わりをするさまは、
そこだけ見てれば、一種の多重人格のようにも見えなくもないし、
デイドリームの世界になれば、二人は、それぞれの姿で、分離した個体としてある。
むしろ、エンギが由衣の無意識の結晶のようにも見える。

なんだろう、テーマ的にはどこかで夢分析、精神分析的にも見えてくる。

だから、メリーが、夢と希望を、並列して語るのはうまい。

今ある夢=現実と、遠くに仰ぎ見る夢=希望が、混在している。

だから、この物語は、とても詩的にも感じられてくる。

きっと、夢をこういう曖昧なものに上手くとどめているのが、
情感のある物語になってるのだろうな。

ホント、不思議な物語だ。

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IS<インフィニット・ストラトス> 第9話 『海に着いたら十一時!(オーシャンズ・イレブン)』

2011-03-04 12:03:01 | Weblog
いいね~。 相変わらずのシャル無双!

というか、シャル受難w

そうか、おりむーwは、シスコンで唐変木だったのか。
そりゃ、シャルの気苦労は絶えないねw

このシャルのヤキモキした感じがここからの見所のひとつ、ってことね。

あとは、ラウラはイロモノキャラだったことか。
このギャップにはさすがに呆れるなぁ。黒ウサギ部隊も。。。
なんかアレな感じのイタイ奴だったわけか、要するにw

で、このラウラとも打ち解けてしまってるシャルって一体・・・

というか、要するに、シャルは、このお話のナビゲーター役なんだ、
というのを今回とても強く思った。

作中人物に基本的にはフラットにアクセスして、コミュニケーションもできる。
要するに、委員長キャラ、ってことだよね。
それは、同時に、視聴者の感想や疑問の代弁役としてある、ってことで。

そうなると、シャルの描写が「無双!」なのもわかるし、
それとは別に、シャル自身がヤキモキしてることを素直に吐露しているのもわかる。
なるほどね。

いや、もちろん、シャル、一点買いですけどねw

それとは別に、結局、オリムー姉弟を含めて、
コミュニケーション下手なキャラばっかりが犇めいているところで、
シャルが唯一気遣いができて、水先案内人になってる、ということなのだろうな、と。

で、そのフレームが必然的に、シャルを無双ポジションに押し上げてるんだな、と。

このあたりは、もしかしたら原作とちょっと感じが違うのかもしれない。
未読だからよくわからないけど。

で、次回からは、そのコミュニケーション下手の極北にある箒の回になる、ってことだよね。
よくわからないウサギ耳の姉やおりむー姉を含めて、ちょっとハードな側に話が振れられる。

あれ、そういえば、ウサギ耳と、ラウラの黒ウサギ部隊って、
ウサギ繋がりで、なんか、関係でもあるのだろうか?
それで、おりむー姉はVTのこととか問い合わせていたのかな?

ともあれ、こんな流れだと、

見てて楽しいシャル無双!は今回までなのだろうな、きっと。

ここからのシャルは、
委員長キャラとしておりむーパーティのまとめ役をしながら、
これから起こる災厄に皆で対処していく。
同時に、物語を動かすための役回りをこなしていく。
ホント、前回触れた岬くんポジションだw

で、そういうまとめ役の気苦労と、
同時に、オリムーの唐変木にイライラしつつヤキモキしながら
大団円を迎えていく、って流れなんだろうな。

で、そのシャルのヤキモキっぷりに、見てる側もシンクロしていてく。

うーん、上手くできた構成だなぁ。

で、次回からガチマジ展開だから
、気になるのは、いかに幕間で笑いを取ってくれるか、だけど、
その担当が、鈴と、チョロイw人と、新戦力wのラウラ、ってことで。

配役も、しっかりしてるなぁ。

しかし、シャルになっても、ボクっ娘ってのは、やっぱり狙ってるんだよね?
で、その役を花澤さんが演じる、ってのも狙ってるんだよね?

いやー、面白いくらいあっさり狙い撃たれてますw

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これはゾンビですか? 第8話 『えへ、学園妻です』

2011-03-03 21:42:07 | Weblog
なんだか凄いエピソード名だなぁw

いや、このゾンビ歩の話は、前々からちょっと書きたいなと思っていたので、
実は8話がどうこうという話ではなくて。

いや、トモノリ、いいじゃん、というのはあるんだけどね、もちろん。

でも、この作品は、回が進むうちに、こう、ジワジワと何か来るものがあってw

いや、ゾンビで魔装少女って、どう考えてもイタイ設定なのだが、
だんだん、歩の、結構ガチでマジに正義漢なところがいいなと思ってきた。

ハルナとかセラとかユーとか、いずれもキャラが立ってるし、
大先生とかアレな感じもするわけだけど、
彼女らは結局、ある意味で背景で、
歩が、この手のキャラとしては珍しく積極的に行動することで、
むしろ、背景化しそうなハルナやセラを動かしているのが面白いな、と思って。

いや、これも原作未読だから、全然あさっての方向で感心してるだけかもしれないがw

魔装少女にしても、トンコツスープにしても、セラの燕返しwにしても、
いずれもネタ満載って感じなんだが、

しかし、それをゾンビだから基本体力出し惜しみしません!って感じの歩の動き方が
限界に挑戦していても、半分ギャグになってしまうことを含めて
笑いながら、感動できる、というのかな。

なにかとてもユルーい構成であるにもかかわらず、
柱となる物語は、結構ガチなんだよね。

なんだろう、こうしたギャップがより一層、歩の真摯さや緊迫感を引き出してるのかね。

こう、笑えるけどガチでマジ、というのがなんとも不思議なんだよね。

ペーソスがあるというと、ちょっと違うのかもしれないが。

でも、思っていた以上に、ジワジワと引き込むものを持っている気がしてきている。

で、その理由が実はまだよくわからないでいる。

今のトモノリ編?でいいのかな、をとりあえずは見ながら、考えてみようかな、と。

不思議な佳作になるように思ってきている。

ゾンビって設定が何か過剰なものを呼び込んでいるのかもしれないけれど。

なんか、不思議な雰囲気なんだよねぇ。。。(苦笑

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魔法先生ネギま! 第319時間目 『1000%バトル!!』

2011-03-02 16:40:11 | UQH/ネギま!
先週からの続き。
ネギvsフェイトのバトルシーン。
バトル自体は、ドーン!、バキューン!って感じだから特にいうことはない。

気になったことをいくつか。

まず、これは、フェイト5を倒した時から示されていたけど、
フェイトがやたらとラカンを参照点にしていて、
ネギとは違う形で、一種の心の師匠みたいにしてしまっていること。

それもあって、ネギとフェイトの戦いなのだけど思っていたほどの緊迫感がない。
むしろ、壮大なじゃれあいをしているような感じ。
ネギvsラカン戦をフェイトが見ていたことにネギがニンマリしたりして、
なんか、もう、さっさと君たち、トモダチになってください、って感じw

なんか、兄弟子と弟弟子の戦い、って感じで。
ドラゴンボールというよりは、むしろ、北斗の拳みたいな感じw
トキのことをを思い出しながら拳を繰り出しあうラオウとケンシロウw

とはいえ、こうなると、むしろ、以前の、フェイトがネギに持ちかけた、
本件から手を引け、という交渉の時のほうが面白かったかな。
二人の駆け引きで、事態が収集するほうがね。
ネギもフェイトも見た目はヤサ男だから、
筋肉ムキムキのラカンとかが絡まないと今ひとつバトルっぽく見えない。
フェイトとネギは、心理戦を繰り広げるほうが合ってる気がするんだよね。
屁理屈を応酬させる二人のほうが、らしい感じがするなぁ。

というか、魔法戦闘ってそういうところが入らないと面白くないよね。
知恵を使って魔法を繰り出すというシーンがないと。

(そういう意味では、ジョジョのスタンドって、よく出来てる。
スタンドの奇っ怪なイメージがないと、ただ互いににらみ合ったり、
モゾモゾwしたりするだけの絵になってしまうから。イメージって大事)

まさに今回フェイトが言っていたように、今のネギだと基本魔法でも大魔法になってしまうから。
戦いがどうしても大味になる。

もう一つ気になったのは、そのフェイトがネギとの決戦を最大の快楽にしてしまったこと。
で、魔法世界の救済云々の話は、調にまかせた明日菜の発動で完了させようとしているところかな。
要するに、フェイトからすると、魔法世界の未来がどうこうとか、
どうでもいいとまではいわないけど、
いつの間にか、おそろしく優先順位が下がった、ってことだよね。

で、調が相手となると、とりあえず、クラスメイトの面々=ネギパーティでも
対処可能になるので、ネギvsフェイトの動きのポジ(ネガ?)として
今回の苦やアーニャのような、若干ドタバタ劇ふうではあるが、
彼女らの活躍も出てきそうだ、ということ。

ネギもフェイトももはや能力値が文字通り桁外れだから、
こうなるのはしかたないとして、
のどかや夏美が通せんぼをするような形で、
とにかく、彼女らが明日菜を救う方に結束するのは、
ネギvsフェイト戦の後の展開の上では大事なんだろうな。

で、あと、あの、なんだっけ、デュナミスでいいんだっけ?
あの、オッサンも復活してたんだよね。
だから、多分、彼が、調とともに、明日菜による魔法世界の書き換え?を
行おうことになるのだろうけど、
彼の場合、タカミチとゲーデルへの私怨で動いているようにも見えるから、
彼が魔法世界の書き換えを発動しようとしているところで、
タカミチとゲーデルにボコられて、なんとか発動は回避された、
というオチになりそうな予感がする。

もちろん、書き換え発動を阻止しても、
引き続き、魔法世界の崩壊がやばい事態であることは確かだけど、
そこは、9年余りの残り時間を使ってネギがなんとか解決策を講じる、ってことで。

で、きっと、その段階で麻帆良学園と接続して、とりあえず、魔法世界編は大団円、
ってことになるのかな。

で、ちょうど、そのあたりで、映画が公開されるタイミングになるw

それで、もしネギま!が終了せずに続くとしたら、
その9年間の魔法世界救済策の実施過程で、もしくは、実施の要件として、
魔族の話が絡んでくるような気がする。

というか、魔族編、やってくれ!、って感じw

それにしても、ネギとフェイトによって瞬殺されたフェイトズが倒したネギパーティの面々、
楓や小太郎、ユエ、まきえ、朝倉、・・・、らはどうなったのだろう?
単なる負傷(とはいえ重傷)で済んでるのか、
それとも、魂だけ「完全なる世界」に飛ばされてしまったのか。
どうなのだろう。

というか、ユエ吉のことは心配だぞ。
ラカン戦に続いて、またもやリアルタイムでネギバトルを見れてないではないか!
それに比べ、のどかはアリーナ席での観戦w

どうもこのあたりの待遇の違いが気になる・・・。
魔法世界編に入ってからのユエはホント、別人だからなぁ。。。

ついでに、そろそろ千雨にもまた活躍して欲しいところ。

ということで、次号の展開を待つw

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デュラララ!! 第25話 『天下泰平』

2011-03-01 11:51:47 | Weblog
オールキャストのおまけ回ですね、これは。
いやー、楽しいw

というか、基本、門田たちが視聴者ポジションというのがうまい、
特に、狩沢さんがキャッキャ興奮する様は、
そのまま、このボーナストラックの視聴者の反応そのもので。
テレビに被せられるテロップみたいで面白いなぁ、と思ったのだったw

だって、物語は、ただただ、いつものドタバタをオールキャストでやってるだけで。

というか、臨也と静雄のケンカがあるだけの話だし、
しかも、そのケンカは、臨也が仕込んだもので、
いわば、グルーミングみたいなものじゃない。
それに、登場人物たちがみな、まきこまれるだけ。
しかも、脇役ヤラレ役までちゃんと再登場させていて、
こういうところが、また、デュラララ!!が、演劇的というか、
一座の興行っぽいところで。
だから、安心して見れる、という感じなんだろうなぁ。

これもラノベの原作って未読だからわからないけれど、
デュラララみたいな群像劇っぽい話は、映像にすると映えるのは確か。
今期の禁書目録も今、ようやくそういう感じになってるけど。
向こうの方がより二項対立的だよね。

それに対して、デュラララの方は、もっと同時多発的。
特に、最初の頃の、ダラーズは何か?誰が作ったのか?が謎の時は、
素直に面白かったな。
セルティの話も謎めいていたし。

というか、セルティを先に出してしまってるから、
もう臨也や静雄がよくわからないけど、超人的能力を示してしまっても
あまり気にならない。
つまり、化物はこの世界にはいるのだ、と具体例をひとつ出してしまえば、
そこから先はもう何が起こってもいいことになる。
そのくせ、どこか、リアルっぽいカンジがするのだから、
デュラララってホント変なお話だと思う。

また、続きをやらないかなぁ。。。

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