ブルックリン横丁

ブルックリン在住17年の音楽ライター/歌詞対訳者=渡辺深雪の駄ブログ。 そろそろきちんと再開しますよ。

029:「お土地柄とは」

2004-09-27 | ブルックリン横丁
最近、「土地柄」とは、と考える機会が何度かあったので適当に殴り書きしてみようかと思う。まず先日行ってきたLAで痛切に感じたのだが、待ち行くヒトの顔がなんだかユルいのだ。つーか観光客しかいないようなところでフラついていただけなのでそう断言するのも乱暴極まりないのだが、ビーチ近くをそぞろ歩くバム(ホームレスですな)からして呑気な感じ。切羽詰まってないっちゅうか、「なーんかああいう生活もいいかも?」なんて自分探ししてる学生とかが幻想を抱いてしまいそうな雰囲気濃厚。もっとゲトーなエリアに行ってりゃそんなコトも無いに決まってるのだが、基本的に気候が良けりゃ労働意欲を失うのであるな、という偏見をさらに強固にしてNYに戻って来た次第。ありきたりすぎるオチですまんね。

それから週末、10/28に発売のBLOW用にストリート・スナップ撮影を敢行。いつもは家からも近いし~、ってことでブルックリンの若人が集うフルトン・モール近辺を選ぶのであるが、何度もやってるとこっちの顔も割れてくるモノで、「こないだ撮った写真はどうなった?」と突っ込まれること多数でこっちの身が危ないのでしばらくBK撮影はやめよう、ってことになりハーレムは125丁目へ。オールド・スクール愛好家ならきっと覚えているであろうBDP「Bridge Is Over」の中のフレーズ、「Manhattan keeps on makin it, Brooklyn keeps on taking it, Bronx keeps creatin it and Queens keeps on faking it(マンハッタン=ハーレムはカネもうけ、ブルックリンはふんだくり、ブロンクスはクリエイトしてるけどクィーンズはそれらしいフリしてるだけ)」ちゅうのがありましたが、まあこの曲は例のブロンクスvsクィーンズのボロー(地区のことね)対決まっ最中にドロップされたってことを加味すると多少クィーンズに対し辛口ではあるのだが、それとは関係ないところで言及されているこの「マンハッタン=カネもうけ」という見方はヒップホップ・カルチャーには根強く浸透している。最近のガキはもう言わないかもしれんが、NYCの地区をヒップホップ的愛称で言うとハーレムは「Money Makin Manhattan」である。ちなみに残り4つは「Boogie Down Bronx」「Crooklyn(Brooklyn)」「Strong Island(Long Island)」「Shaolin(Staten Island)」。レペゼンBKとしてさらに細かく言えば、ブルックリンを「Brooknam」(フォクシーとかシャインがリリックで言ってますね。ブルックリンのゴタゴタ感を戦渦のベトナムに掛け合わせたカンジ。飛躍し過ぎててちょいと理解不能なカップリング。)と呼ぶスラングもある。

で一体ワシが山のような締め切りをブッちぎってまでここで何をウダウダ書いているのかと言うと、つまりハーレムの人々はブルックリンの住人に比べてマネー・メイキン(=商人)ちっくなキャラがしっかり定着していると実感したのである!それは以前ディプロマッツにインタビューした時にも明らかだったのだが、とにかくハーレマイト(ハーレムの住民のことよ)は商売上手で派手好き、見栄っ張り、そして結構フレンドリーなのである。いつもはブルックリンの路上でサグ共にスナップ撮影のモデルを打診しこっぱ微塵に玉砕してることが多いワケであるが、ハーレムの皆様はとても協力的。頼んでもいないのに札束を口にくわえてポーズしてくれたりとか、サービス精神も旺盛なご様子。NGの時もブルックリンの野郎共のようにド無視とかじゃなく、ちゃんと納得のいく理由を提示して丁重にお断りして下さるという細やかな心配りも忘れない。俄然気に入っちゃいました。

しかし取材が終わり、地下鉄に揺られてBKに差し掛かった頃にちょうどワシのiPodではBlack Moon「Buck Em Down」やMOP「Ante Up」、Smooth Da Hustler「Broken Language」等がランダムに流れ始めた。すっかり暗くなった夜空の中それらの曲を聴きながら歩いていると自然と物腰がイカつくなる。足取りも微妙にギャングスタ・リーン(←馬鹿丸出し)。うーむ、これはやっぱりハーレムとかLAとかで聴いててもしっくりこねぇやな、と妙に納得。何なんでしょうねぇ。土地柄って。殴り書きだけにオチ無し。これは今後の研究課題っつーことで。

028:「ジャパニーズ・ギャルズすげぇ。」

2004-09-26 | ブルックリン横丁
ロカフェラで苦節7年(以上?)のR&Bシンガー、レルの叔父さん兼マネージャーから連絡があり、Deepでパフォーマンスをするので見に来てくれとのこと。取材するにはレルだけじゃ地味かなーと思っていたらカップリングが今をときめくヒューストン。これならOK、と早速。平日の夜にしてはかなりの混み具合、レルの叔父さんもといマネージャーが気を利かせてくれてVIPでレルと御対面。するとその隣にはニコール・レイ、そして新人のデニム。大黒柱のジェイ-Zなき後のロカフェラの未来を背負って立つR&Bチーム、やけに仲良しで盛り上がってました。その後勝手にVIPの一角を陣取ってチルっていたら闇の向こうから何かものものしい気配が。あっ、アイス-Tだ!しかも奥方の元プレイメイト=ココも勿論一緒。パイオツでかっ!一緒に行ったカメラマンのHさんがバシバシ写真を撮り、ホクホクで席に戻ろうとしたら後ろから誰かがいきなりくすぐってきた。「誰だよこのチャレンジャーは?」と振り返ったら何とそいつはヒューストン!要するに「俺を撮らずにどうする!」ってことか。さすが今イケイケの新人、注目を浴びるのが三度のメシよりも好きなカンジ。

その後アーティストとその取り巻き連中がフロアからイケイケ系(=露出度高し)のギャルズ達をわんさかVIPに引き上げて来たりするのを横目に、既に現役引退しているワシは「おいおいケツが出てますがな」「あの女はプロだな」とかヘイター丸出しのツッコミでセルフ・エンターテイン。そんなワシらを見かねてレルが酒持って来てくれたりして有り難や。するとそのうち喧噪の中から日本語の嬌声が聴こえてくるではないか。こりゃーオモれぇとガン見。そこには茶髪色黒のレゲエダンサー志望ちっくなジャパニーズ・ギャル2名(+ギャルと呼ぶのははばかられるようなアンパンマン系が1名)がヒューストンを囲んでここぞとばかりにナスティ・ダンスをキメ込んでいたのだった。よー腰動くわ。これには他国のゴールド・ディガー達も多少引き気味。

レルは真面目にパフォーマンスしたものの、ウハウハ(死語だな)が止まらないヒューストン、「モ~たまらん!」てな勢いでパフォーマンスをブッチしてVIPじゅうのキレイどころをそっくりそのままお持ち帰りでバンはパンパン。白黒黄色とバンの中はプチ国連状態。例のジャパニーズ・ギャルズとアンパンマンは高笑いしたまま夜の帳へと消えてゆきました…。




 

全然関係ないけれど…

2004-09-22 | ブルックリン横丁
この駄コラムのコンテンツとはおよそかけ離れてはいるが、自分的にはちょっとしたショックだったので書くことにした。っていうか所詮これは私のブログじゃ。

息子が寝る時にはなるべく一緒に横になって本を読むようにしているのだが、今日は奴が自分で勝手に読む(読めないけど)というので枕元に積んである未読の本を何気なく手にとった。中野考次の「麦熟るる日に」(河出文庫)である。
一般的には彼の著書では「清貧の思想」が一番よく知られているのかもしれないが、中野考次という文学者にはどういう訳か特別な思い入れがあった。私がまだ高校1年生の頃、某私大の付属高校に通っていた2才年上の兄が内部進学の課題としていくつか大学側が選んだ図書の中から一つ選びその読書感想文を書かなければいけないことになった。しかしその時兄はラグビー高校日本代表選手として海外遠征試合に出向くことになり、提出期限に間に合わないので「3千円やるからお前がやれ」と言い残して行ってしまった。今思えばそんなものを提出せんでもどうにかなっていたのだと思う。がしかしこちとら真面目な女子高生。読書は嫌いじゃないし、文章を書くのも割と苦にならないタチである。それで何となく選んだのが中野考次の「自分らしく生きる」という本だった。それを読んでどう思い何を書いたのかはさっぱり思い出せない。しかし結構な規定文字数の原稿用紙が恐ろしいスピードで埋まっていった奇跡のような時間だけはよく覚えている。後に無事内部進学した兄に「あの感想文を教授から返してもらってくれ」と何度かせっついたのだが、何百というアホ私立高校生の書いたテキトーな感想文などをマトモに保管しておく教授なんている訳ないし、多分その課題を出した教授だか入試課だか知らんが、いちいち読んでいるとは到底思えない。しかし自分の中ではとても大事な文章だったのだ。せめてコンビ二とかでコピーくらいしときゃよかったのに、と言われればそれまでなのだが。

それから折に触れ、本屋や新聞などで中野考次の名前を見たりする度に「またいつかあの本を読み直そう」とは思っていた。もしかしたら今読んでも当時のような感動とかセンティメントなんてものは得られないのかもしれない。でもどこかで必ず自分の原点とか根幹に響くものがあるはず、という確信じみた予感はある。今夜冒頭の数章を読んだだけであるが「麦熟るる日に」もきっとそういう本だと思う。

子供が寝た後、この際彼の著書を全て揃えてしまおうと思いつき(オトナ買い、ってヤツですな)ネット検索して知ったのだが、今年の夏に中野考次は他界していた。享年80才。残された著書をこの先ゆっくり読んでいこうと思う。

続報:フージーズ再結成@デイヴ・シャペル’s ブロック・パーティー

2004-09-22 | ブルックリン横丁
英語ですが例の歴史的ブロック・パーティーの模様を伝える文章が回ってきたので載せときます。
フージーズ再結成だけでなく、”元恋人”同士のエリカ・バドゥ&コモンの「The Light」、ザ・ルーツ feat.エリカ&ジル・スコットの「You Got Me」、カニエ・ウェスト、そしてビッグ・ダディ・ケイン&クール・G・ラップ&ザ・ルーツなど文字通り歴史的なイベントになったらしい!!この記録映像はブラック・コメディアンの伝説=リチャード・プライヤーがナレーションを務めた1972年のコンサート・ドキュメンタリー、「ワッツタックス」にヒントを得たものらしい。TV化もしくはDVDとして発表されるのを負け犬は涎を垂らして待つのみ。。それにしても今のシーンにおけるデイヴ・シャペルの影響力って凄すぎ!

FUGEES REUNION FILMED FOR CHAPPELLE FLICK: Comic’s documentary due next year.

The surprise Fugees reunion that took place last weekend as part of Dave Chappelle’s “Block Party” event in Brooklyn’s Fort Greene was captured by filmmaker Michel Gondry for a concert film and documentary to be released next year. Amidst a steady rainfall, hundreds of attendees were shuttled to the secret location (the intersection of Quincy and Downing Streets) from a site in Chinatown after signing up for free tickets online. In addition to the reunion of Fugees Pras, Wyclef Jean and Lauren Hill, the performance lineup included Common, the Roots, Talib Kweli, Kanye West, Jill Scott and more."We were going to have Lauryn Hill perform tonight but [her label] Columbia [Records] wouldn't clear her songs," Chappelle said to the crowd, who were led to believe they were getting a solo
performance from Hill. "So she came up with a better idea.” Bone Crusher's "Never Scared" exploded through the speakers as Wyclef came out, followed by Hill moments later, then Pras. Backed by a live band, their set included
“Fu-Gee-La,” “Ready of Not” and “Killing Me Softly.”At one point, after Wyclef told the crowd it was time to put an end to all the rumors, Lauryn immediately ripped into “Lost Ones,” her solo joint that many feel expressed her
sentiment regarding her departure with the Fugees. Lauren spit the rhymes while Pras and Hill danced around her
feigning ire. Other highlights included performances of “The Light” and “Love of my Life” by ex-lovers Common and Erykah Badu; Badu and Jill Scott joining the Roots to perform “You Got Me” and old school rappers Big Daddy Kane and Kool G Rap joining the Roots for “Warm it Up, Kane” and “Poison.” Gondry’s multiple cameras captured the entire day. As previously reported, the director and Chappelle are planning to use the footage in a manner inspired by the 1972 landmark documentary Wattstax, which mixed footage of the historic Wattstax concert in the Watts neighborhood of Los Angeles with the comic narration of Richard Pryor. In between sets, Chappelle kept things going by reciting poetry,? (one poem was called "Five Thousand Black People Chillin' in the Rain ? 19 White People Peppered In"), performing in an MC battle and singing two songs in character as R. Kelly in his infamous sex tape.
The night culminated with a freestyle session featuring the Roots' ?uestlove on drums, Cody Chesnutt on guitar and the majority of performers on the bill.

速報:フージーズ再結成!

2004-09-21 | ブルックリン横丁
ちっきしょ~。見逃したぜ!
以前から噂されていたのだが、去る土曜日に人気絶頂コメディアン=デイヴ・シャペルがオーガナイズするブロック・パーティーが行われたそうだ。映画の撮影も兼ねているというこのイベント、参加アーティストにローリン・ヒル、モス・デフ、
タリブ・クウェリ、デッド・プレズ等が名を連ねていると発表されてはいたものの、開催地に関しては「ブルックリンの某地」としか知らされていなかった。映画のロケがメインだかとかで音楽関係のプレスのパスも超限定、事前の告知では「関係者/招待客はマンハッタンのある場所に集合してバスに乗り、そこからブロック・パーティー開催地まで送迎」というものらしい。前々日くらいから色々根回しにトライしたものの撃沈。まだまだワシも青いな。

当日は台風の影響で雨模様&気温も下がり、見に行けなかったワシはヘイターへと成り下がり「ざまぁみやがれ」と遠吠え。
しかし義姉の友人でローリンのヘアスタイリスト、という女性から仕入れたネタによるとにゃんとパーティーではローリンとワイフレフ、そしてプラズも飛び入りしてフージーズが再結成、新旧のヒット曲をパフォーマンスしたそうな!そこでどういう発表&本人達からのコメントがあったのか、詳しい情報はまだゲット出来ていないのであるが、エリカ・バドゥのマネージャーと共に堂々エントリーに成功した我らがスーシーM田に根掘り葉掘り聞いてみようと思う。

ローリンと言えば、例の血まみれ宗教映画「パッション・オブ・ザ・クライスト」のサントラ(今更)にカノジョの新曲が収録されるみたいですな。ローリン以外のアーティストはクリスチャン・ロックの「どちらさんですか?」みたいなバンド達が収録されるそうですが、宗教家っていう点では誰にも負けないローリン、堂々のシングル・カット決定。そのビデオ撮影の模様の写真がネットで回ってきました。相変わらずオサレなんですけど醸し出す雰囲気が微妙に変わった。。ヘアスタイリスト嬢のタレコミによると、カノジョはアシスタント等も全て自分の信じるボーンアゲイン・クリスチャン派の人々で固めているそうな。ヒマな時間には聖書ばっかり読んでいたようです。しかし野次馬的興味ではなく、カノジョが今何を考えているのか、本気で話を聞いてみたいものである。

訂正:ルーク・ウィルソンの間違いでした。

2004-09-20 | ブルックリン横丁
前回のデスチャ取材@LAのネタに間違いがありました。
セレブトリビア王akaデスチャ担当のAから鋭いツッコミが入っちまった。
我々が見たのはオーウェン・ウィルソンではなくルーク・ウィルソンで、
私はこれまでルーク・ウィルソンはデヴィッド・アークエットと同一人物だと思っていたのですね。
慣れないハリウッドのセレブネタなんて書くからだな、知らねーくせに。
しかしこの間違いってシネマ通的にはどうなんだろう?
R&Bシーンで言うと「ハリウッドとロイドの区別がつかな~い」みたいなモンかね?
Lil' ScrappyとJ-Kwonとか?微妙なラインですな。


027:「「デスチャに御対面!@LA」

2004-09-18 | ブルックリン横丁
11月にグループ4作目をリリースするデスチャに取材してきました~。LAはロデオ・ドライブを見下ろす超高級ホテル=ビヴァリー・ウィルシャーの一室。ビヨンセのワンコがうろうろする廊下を抜けてプレス控え室で待機。ちょっとした核家族なら暮らせないこともなさそうなデカいトイレ。他国メディアは円卓テーブルの共同インタビューという形式にも関わらずジャパン・チームは何とも豪華な独占取材。撮影やレコーディングで相当に疲れているのだろうと思いきや3人ともすごい元気で陽気。その日は撮影ナシの取材のみ、ということでビヨンセはすっぴん。肌チョーきれい!私服可愛すぎ!キャスケットを被ったビヨンセ、キャメル・カラーのコーデュロイにピンストライプのシャツ+黄緑のケーブルニットのベストという小粋なファッション。ケリーは緑x黒の幾何学模様のサテン・ドレス。ミッシェルはクリーム色のタンクトップにデニム(シチズン・オブ・ヒューマニティーっぽい)。

USでは既にラジオ解禁となっている新曲「Lose My Breath」はロドニー・ジャーキンスがプロデュース、マーチング・バンド風のドラムと「Can You Keep Up?」のフックが耳について離れない超イケイケ・トラック。こりゃあまた大変な騒ぎになるな。先週TV放映されたパフォーマンスで見せたダンスもジャネット・ジャクソンの「リズム・ネイション」を思わせるマスキュリンなルーティン。ソニーの担当Aは早速ケリーからステップを伝授してもらったらしい。インタビューの中身はここでは伏せておくが、とにかく前作以降のソロ・ワークを経てそれぞれのメンバーが一段とパワー・アップし、また3人で一緒に活動することを心の底から楽しんでいる様子がありありと伝わってくる素晴らしいヴァイブに満ちた取材だった。これまでも何度かグループ・アーティストの取材をしたことはあるが、デスチャのように他のメンバーのコメントにきちんと気を配り、お互いに応答を補い合ったり、褒め合ったり、のような絶妙なチームワークとリスペクトをさらりと見せつけたグループは皆無。勝者のセオリーってヤツですね。

取材後サンタモニカ近辺を徘徊。ヴェニス・ビーチの自由人たち(と敢えて書く。英語で言うならbumってところだ)を横目で見ながら元同期でもあるAと歩く。このロマンティックなセッティングが恨めしい。きっとヤツもそう思っていたに違いない。ディナーはセレブ御用達という噂のレストラン。早速AがWWEのロックを発見。実は以前SOHOのタワレコでロックの自伝発売記念サイン会の列に並びそうになった過去を持つワシはおのぼりさん丸出しでジロジロ。そしてそのワン・テーブル向こうにもどうも見た顔が。USセレブネタのトリビアを語らせれば日本で右に出るものはいないと思われるAが早速教えてくれたところによると、『スクリーム』とかに出演したオーエン・ウィルソンちゅう俳優だそうな。何と豪華な(知らねぇクセに)。

LA空港の停電のためJFKで足止めをくらったりという小ハプニングはあったものの、軽口もそこそこに攻めの姿勢で濃密な取材を堪能出来て非常に実りあるLA出張でございました。かなり話題になりそうなゲストとのコラボ曲も収録されるみたいだし(情報解禁を待て!)、今年の年末リリース商戦もデスチャが独走しそうな気配濃厚です。


(お知らせ)「対訳横丁」新設!

2004-09-15 | 対訳横丁
「クラシック過ぎて日本盤が手に入らない or 廃盤になった」
「あの名曲の意味を知りたい」
「今話題のあの豪華リミックス、日本盤には収録されてない」…等など、
対訳マニア(そんな奴いるのか?)の痒いところに手の届くコーナー「対訳横丁」新設。
今後個人的にグッときた名曲/ヒット曲の対訳をつれづれなるままにアップ予定です。
とはいえ何かと忙しかったりもするので更新頻度はかなり低くなること請け合い!

026:「ビーフ速報:フォクシー vs レミー・マー」

2004-09-14 | ブルックリン横丁
今まさしくこの瞬間にHOT97でフォクシーとレミー・マーのビーフ勃発のニュースを伝えている。生放送中に電話してきたレミー・マーの話によると、フォクシーのA&Rから「10万ドル支払うからレミー・マーとの間にバトルを仕掛けよう」という提案があったらしい。レミー側が20万ドルに値段をつり上げたところOKとのこと。しかしレミーはその前にフォクシー自身の意向を本人と直接確かめたい、と思いクラブで見かけた際にアプローチ。するとフォクシー「バトルなんかビギナーのやること。アタシにはそんなモン必要ない」と冷たい態度。さらには混んだクラブの中、まわりの客にぶつかりながら歩きまわり顰蹙を買っていたフォクシー、そのままレミーのところにやってきてぶつかって来たそう。その時レミーがはめていたブレスレットにフォクシーの腰まであるウェイビーなつけ毛がからまり、レミーがそれを引っこ抜いてフォクシーにぶつけたところファイト勃発。具体的にどんなファイトだったのかはラジオでは触れていなかったが、その後フォクシー側はレミー側の人間をVIPに出入り禁止に。レミー曰く「アタシはどっちにしろ暑苦しいVIPになんか行かないし、フォクシーは今レーベルだって決まってない状態。アタシを知ってるヒトなら誰だってアタシはみんなと仲良くするし、ビーフを仕掛けてきたのはフォクシー側」。

自分が言いがかりをつけられたから、とかいう個人的感情をヌキにしても、最近のフォクシーの言動は近所でもちょっとした噂になっている。「ファンなんです~」と家の前の階段に座っていたフォクシーに告げると「だから何?とっとと失せな(So? Get the fuck out!)」と言われて憤慨していたコもいたし、通り向かいから「あ、フォクシーだ」と思いながら彼女の方を見ていら「言いたいことがあったら何か言えよ(What the fuck r u lookin at?)」と怒鳴りつけられてビビったという知り合いもいる。また義弟の知り合いでロンドンでレゲエのプロデューサーをしている男は果敢にも携帯通話中の彼女に「これをスプラガ(フォクシーの彼氏、スプラガ・ベンツ)に渡して」とアタックしたところ微動だにせず完全黙殺された、とか。それは当たり前かもしれんが。

ビギーが逝き、そしてジェイZが引退しシャインが獄中にある中、古くから彼らと親交のあったフォクシーは若くしてNYヒップホップ黄金期の重要参考人的な役割を担っているし、変にシーンに媚を売らないハーコーな女性ラッパーとして孤高の存在だと思う。レゲエ界との絆もタイトだし、そろそろ本気でカムバックしてほしいと心から思ってるんだけど。カリブ系のサポートを背負ったフォクシーとラテン票は確実なレミー。どっちもタイトで男勝りなイメージで大好きなんですけどね。うまくやって欲しいもんです。

025:「新学期と乞食」

2004-09-13 | ブルックリン横丁
今日から新学期スタート。去年は午後1時~6時というスケジュールで幼稚園に通っていた息子の太陽も今日からはしっかり9時登校。公立のように給食があるわけではないので8時に起きて弁当を作る。弁当箱はアバレンジャー、ランチボックスの代わりにKINOKUNIYAの手提げ。「そんなランチボックスは邪道だ」と突っ込まれる。うるせぇ。昨晩遅くまで旦那と酒盛りしていたので辛い。しかし考えてみれば毎朝そんな時間に起床するのは高校以来。大学は午後からのクラスばっかり履修してたし、会社員時代も朝は遅かった。この先やっていけるのだろうか。

そんな慌ただしい中玄関のベルが鳴った。マイメンのアミーゴかと思いきやドアの前に立っていたのは片目が潰れて歯が1本しかないのにスーツを着た変なオヤジ。どっかで見たことがある。旦那を出せ、と朝から声でかい。「シャワー浴びてるから待ってろ」と言うと「じゃあ紅茶を一杯もらおうか」とヌカす。もちろん無視。早速風呂場の旦那にチクってキッチンで弁当作りを続ける。聞けばそいつはちょっと前までベッドスタイの家の改築を手伝っていた大工のオヤジだった。しかしウチらが忙しくて現場監督に行けないあいだ、勝手に合鍵を作って近所のクラック中毒のオンナを連れ込んだり、枕を持参して昼寝したり、しまいにゃ「腹を壊した」とか言ってまだ下水溝とつながっていないトイレでうんこして地下室を人糞まみれにしたりと散々ヒトんちを荒らしやがったニクい奴だったのだ。即刻クビにして鍵を変えたのが2週間前。日雇いで払ったカネも全て使い果たしたらしく、一文無しになって今朝ウチに物乞いに来たのだ。ジャマイカからイギリスに移民してNYに流れついたというそいつはいつでも英国紳士を気取っている。(だからスーツに紅茶なわけだ。)ポケットから「これが処方箋だ」と言ってしわくちゃの紙切れを取り出し、「医者に言われたクスリも買えない。40ドルくれ」とセビる。地下室の人糞事件のショックが癒えない旦那は無論相手にしない。すると「このままじゃ家にも帰れないからせめて1ドルくれ」だって。そもそも地下鉄だって片道2ドルだし、どのみちそんな台詞はそいつの悪知恵に違いないのだが、もともと判官びいきの傾向が強い旦那は「月曜朝8時からこれかよ…」とブツブツ言いながら小銭で1ドルあげていた。そしてよしゃいいのに「これから俺に用事がある時はもうここには来るな、用があるなら電話しろ」と既に5回は渡した会社の名刺をまたあげていた。そいつは最後に「うんこのことは悪かったね」と言って立ち去っていった。はぁ。世の中には色々なヒトがいますな。

024:「ベッドスタイの夜」

2004-09-12 | ブルックリン横丁
最近諸事情あってよくベッドスタイに通っている。ベッドスタイと言えばビギーやジェイZを生んだNYヒップホップのメッカである。ジェイZのライムにも出てくるマーシー・プロジェクトとか、今じゃどういう訳かそこに住んでる=ヒップホップ・エリート、みたいな選民意識があったりして。ものすごい勘違いでもあるが。ま、クリスマスになれば故郷に錦を飾る、ってことでジェイZやメンフィス・ブリークがマーシーの子供達にクリスマス・プレゼントを贈った、みたいな「ええ話やね~」っていうニュースがローカル局で流れたりしてるし、当然あの一帯で、クルマやラジカセからガンガンに流れているのはロカフェラ勢。ロカウェア着用率も心なしか高いような気がする。で本題。毎年9/11に夜空に向けて照らし出されるツイン・タワー跡地からのハイ・ビームを背にして一路ベッドスタイへドライブ。いやーしかしビックリしちゃいましたよ。既に夜の23時とかだったのに、まだよちよち歩きのガキんちょ共がペロペロキャンディとかくわえてフラフラ夜道を歩いてるし、乳飲み児を抱えたヤンママが「貸したカネ返せ!」とどっかのサグに向かって騒いでるし(ちなみによーく聞いてみると貸した金額はどうやら$5らしい)、1ブロック1ブロックそれぞれに賑やかしい。別にとりたてて何してる、って訳でもないのに意味もなく路上に徘徊してるヤング(死語)が多すぎ。始め見た時はマジで「火事か?」って位の人だかりだったんだけど、よく見たら単にフライドチキン屋に群がるゲトー・ピーポーだったりして。そもそもそんな時間にそんなモン食ってること自体ダメだと思う。信号待ちで止まったりすると、横に並ぶクルマの全てのスピーカーから「これでもか!」って程のヴォリュームでHOT97が聞こえてきて大迫力のサラウンド・システム状態。(ちなみに最近はシエラの「Goodies」がかかりまくってます)学生時代の自分だったらきっと「ほほぅ、これがゲトーというものですな」とか言ってクルマを降りてみたり、一緒になって徘徊してみたりとか、素っ頓狂な行動に出ていたことと思われるが、今はねぇ。年ですかねぇ。ハンドルを握る旦那曰く、今我々が住んでいるブロックも10年前くらいまではあんなカンジだったそうな。だがNYの地価は過去40年間上がりっ放し。マンハッタンに近いエリアや実はブルックリンにもある古くからのブルジョア居住地に比較的近い区域はどんどん整備され、街並はそのままに、住む人間がガラリと様変わりしている。多分、今日見かけたゲトー・ピープルもあと5~10年もすればきれいサッパリどこか他のエリアへ立ち退かざるを得ない状況になるのだろう。3ヶ月前までは廃虚が立ち並んでいたベッドスタイのあるブロックでも、さっき通り過ぎたらしっかりとコンドミニアムの建設が始まっていたし。どうなることやら。

023:「9/11メモリアル」

2004-09-12 | ブルックリン横丁
遅めの朝食を採りながら9/11のメモリアル式典のTV放映を見ている。遺族代表が順番になって犠牲者の名前を読み上げるというスタイル。画面下部にはそれぞれの顔写真と当時の年齢が。日本人も数人いる。ほとんどが30代~40代の働き盛り。名前を読み上げているのは殆どがNYFDで殉職した隊員の親。しかしTVをよく見ると、花束を持って式典に参加している人達の中には子供を沢山連れたメキシコ系とおぼしき家族も沢山いる。なのに彼らが失った人達の名前が呼ばれることはまずない。ここでただ一つだけ平等なのは、誰もが愛する誰かを失ったという死の事実。

022:「MA$Eを取り逃す」の巻

2004-09-10 | ブルックリン横丁
今日は取材3連発。MASTA ACE→BEATNUTS→MA$Eという取り合わせ。MASTA ACEはブルックリンはブラウンズヴィル出身、マーリー・マール率いるジュース・クルーの一員として知られるNYヒップホップの15年選手、生き証人ですな。未だにブルックリン在住、アンダーグラウンドMCである義弟の部屋の一部を改造した仮設スタジオ(と言えば聞こえは良いが)に”レコーディング”しに来ていたという話を聞いてビックリしていた矢先、blastから「MASTA ACEの新作が非常に素晴らしいので取材をセットアップ出来ないか」というタイムリーな連絡が。いや、今なら上にいますけど、ってカンジで。で日を改めて近所のレストランでインタビュー。淡々と、的確な言葉で質問に応じるMASTA ACE。意外なことに日本には行ったことが無いそうな。2月にオーストラリアにツアーするのに合わせて日本でも是非公演したいそうなので、興味のある呼び屋の方は是非ご一報を。これまた意外なことに、本邦初となったMASTA ACEの素敵なインタビューは次々号のblastで。

大雨の影響で地下鉄の線路が水浸しになり、のろのろ運転にイライラしながらユニオン・スクエアに向かう。一時閉鎖していたがまたビジネス再開したペナルティのオフィスでBEATNUTSと対面。新作『MILK ME』はビートメイカーの良心を感じる好盤。JUJUの二の腕に鼻の穴が膨らみっぱなし。グレッグ・ナイス、フリーウェイ、Akonなんかが参加してます。これは10月末に発売のblowにて。同号ではアーティストの愛車拝見ページを拡大するようなので、現在そのセットアップに奔走中。BEATNUTSのサイコ・レスも愛車のキャデラックと共に登場してくれるそうなので乞うご期待。

そして今日の目玉、MA$Eの対面取材に向かいタクシーを走らせ57丁目のユニバーサルへ。担当女史には「時間通りに進んでいるので一刻も早く来い」と急かされ、雨の中頑張って来たというのにフタを開けてみりゃ1時間押し。ふざけんな!しかも電話取材中のUKのジャーナリストがかなりの愚問揃いだったらしく、MA$Eがかなりご立腹だとか。その時点で既に嫌な予感はしていたのだが、結局それから1時間以上も待たされた挙げ句「今日はもうMA$Eも疲れているし、良いインタビューにはならないと思うので仕切り直しさせてくれ」だって。ま、それならそれでも良いが、せめて顔合わせくらいは、ということでそこからまた30分くらい待たされてようやくご対面。あれ、牧師だからスーツとか着てんのかと思ったらバギーなジーンズにカラフルなシャツ、白のAFワンというカジュアルな出で立ち。レイバン風のサングラスを手にやたらスローモーに握手するMA$E。それにしてもボディガードの数多し。やっぱり元盟友のキャムロンとのビーフ云々…と邪推が止まらない。しかしMA$Eは例のニコニコ/ニヤニヤ顔で「もっとコンディションの良い時にきちんと取材がしたいんだ」と説明/言い訳。果たして次はあるのか?


021:「フォクシーとワイクレフが来た」の巻

2004-09-10 | ブルックリン横丁
Labor Day Weekendってことで3連休。フリーランスの身には何ら関係もないのだが。毎年9月の第1月曜日に行われるカリブ系移民のフェスティバル、通称「ウェスト・インディアン・パレード」がブルックリンのイースタン・パークウェイで盛大に。つーかウチは年がら年中カリビアンだらけなので今更、ってカンジですが。各国をレペゼンするトラックというか山車(フロートと呼ぶ)に数十台のスピーカーを積み上げて、レゲエやらソカやらカリプソやらを爆音で鳴らしながら練り歩く。自分の祖国のトラックの後ろについて国旗を振り回し、笛を吹いたりホーンを鳴らしたりしながらくっついて歩くのがお約束。数あるカリブ諸国の中でどこの国が一番「イキ」が良いか、ちょっとしたバトルにもなっててオモロいです。そういえば金曜日に取材した、ケヴィン・リトル人気を脅かすソカの若手実力派、Rupeeもバルバドス代表としてトラックに乗るぜ、と言っていたな。今年は見に行かなかったので誰がどの山車に乗っていたのかは知らないが、前にフージーズがハイチ代表のトラックの上でパフォームしててものすごい人気だったことを思い出した。ローリンのお腹が大きくてね~。あれは何年前の話だ?しみじみしちゃうな。ところでハイチ代表といえばワイクリフ、お祭り好きの彼は今年もやっぱり登場してたらしい。しかもレペゼン・トリニダッドでこのフェスティバルも常連のフォクシー・ブラウンが祭りの後にワイクリフを地元のブロックに招待してたみたいで、何か外が騒がしいなと思ったら何とウチの前に二人がいた。外で遊んでいた息子の太陽はフォクシーに「パパに会わせたい人がいるから呼んどいで」と言われパシリ状態。夏風邪で寝込んでいた旦那はワケも分からず外に出るとそこにはハイチの国旗をまとったワイクリフが。別に英語で話しゃあいいのに今日はやっぱりカリブの血が騒ぐらしく、わざわざクレオール語(ハイチ語のこと)で会話するワイクリフと旦那。数ヶ月前にフォクシーがいきなりうちにやって来て、「今回クレフにプロデュースしてもらった曲で、言われた通りにクレオール語でラップしたんだけど自分が何言ってるのかわからないのも気持ちが悪いので訳してくれ」と言いながら、ずかずかとヒトのステレオでその曲を爆音でかけ旦那に訳させたこともあった。彼女はいつも前フリも無く突発的に行動するね。それから毎年のことなのだが、9/6はフォクシーの誕生日であり、うちの義姉の誕生日でもある。まぁだいたい毎年この祭りの時期と誕生日とがブチ当たり、ただでさえブロックの人通りは激しく、しかも彼女達は同じブロックで育った幼なじみ同士ということで、毎年この日は彼女達はお互いにお互いの家の前を「表敬訪問」し、デカい声でバースデー・ソングを歌っている。今年はそれにワイクリフが加わってさらに騒がしかった…。ま、ある意味豪華かもしれないが。写真でも撮っときゃ良かったね。

020:「ジャ・ルールとアシャンティ」の巻

2004-09-10 | ブルックリン横丁
引き続き天気もよく素晴らしい初秋のNY。
共和党全国大会も終焉を迎えホっとしてます。なんせ34丁目付近は歩道と車道の間がブロックされていて
タクシーなんか捕まえられなかったし。NYPD史上最多の1万人という警備を配したマンハッタンはいやにものものしかった。

そんな中行われたジャ・ルールとアシャンティのダブル取材。マーダー・インク改めインクのオフィス(と言ってもデフジャムやロカフェラと同じビルだけど)にて。
まず二人の新作から6曲ずつリスニング。アシャンティのファースト・シングル「Only U」はかなりの変化球。これが吉と出るか凶と出るかはリリース後のお楽しみ。
ジャもなかなかに気合いが入ってますよ(そりゃそうだ)。R・ケリーとアシャンティをフィーチャーした「Wonderful」は素晴らしい。あとFat JoeとJadakissと組んだ「New York」はアグレッシヴなリリック。思わず「これって特定の誰かに向けてラップしたの?」と訊いたら「50セントとああいうことがあってからは何を言ってもそういう推測をされちまうんだよな」と苦笑された。彼自身は50とのビーフよりも、現在も続くFBIの捜査の件(インクの活動資金源としてドラッグ・ディーラーとのやり取りやマネー・ロンダリングの疑いをかけられている)の方が「リアル」で大変だと言っていた。しかし概ねご機嫌、嵐が過ぎた後のようなさっぱりした顔してました。アーヴ・ゴッティと共に洋服ブランド「ervingeoffrey(アーヴィンジェフリー)」も始動させたそう。デニムやキャップ、Tシャツなどの基本アイテムはシンプルなロゴと絶妙のカラーリングでなかなかのセンス。本人が穿いていたデニムの色落ち加減も「わかってらっしゃる」感じよ。レディーズものも今後展開するみたい。我々取材陣にもお土産として自らサンプルを配る心意気。きちっとテーブルの上にうやうやしくディスプレイなんかするあたり、意外に仕事に細かいジャ・ルール。日本のディストリビューターも既に決まっているとかでもうすぐ日本でも購入可能になるでしょう。

そしてアシャンティ、オレンジ・ブラウンのウェーブ・ヘアにイメチェン。このヒトは会う度にキレイになっていくね。シャインのファースト・シングル「Jimmy Choo」にフィーチャーされている彼女はビデオ撮影の時も主役のシャインが不在ながら一人で良い仕事してます。あの曲をやった後、塀の中のシャインからJimmy Chooの靴がプレゼントとして贈られてきたという目頭の熱くなるようなエピソードも。アルバムのことはここでは多くを語らないことにしよう。コンセプトは「ニュー・ルック」、だそうです。乞うご期待~!