ブルックリン横丁

ブルックリン在住17年の音楽ライター/歌詞対訳者=渡辺深雪の駄ブログ。 そろそろきちんと再開しますよ。

026:「ビーフ速報:フォクシー vs レミー・マー」

2004-09-14 | ブルックリン横丁
今まさしくこの瞬間にHOT97でフォクシーとレミー・マーのビーフ勃発のニュースを伝えている。生放送中に電話してきたレミー・マーの話によると、フォクシーのA&Rから「10万ドル支払うからレミー・マーとの間にバトルを仕掛けよう」という提案があったらしい。レミー側が20万ドルに値段をつり上げたところOKとのこと。しかしレミーはその前にフォクシー自身の意向を本人と直接確かめたい、と思いクラブで見かけた際にアプローチ。するとフォクシー「バトルなんかビギナーのやること。アタシにはそんなモン必要ない」と冷たい態度。さらには混んだクラブの中、まわりの客にぶつかりながら歩きまわり顰蹙を買っていたフォクシー、そのままレミーのところにやってきてぶつかって来たそう。その時レミーがはめていたブレスレットにフォクシーの腰まであるウェイビーなつけ毛がからまり、レミーがそれを引っこ抜いてフォクシーにぶつけたところファイト勃発。具体的にどんなファイトだったのかはラジオでは触れていなかったが、その後フォクシー側はレミー側の人間をVIPに出入り禁止に。レミー曰く「アタシはどっちにしろ暑苦しいVIPになんか行かないし、フォクシーは今レーベルだって決まってない状態。アタシを知ってるヒトなら誰だってアタシはみんなと仲良くするし、ビーフを仕掛けてきたのはフォクシー側」。

自分が言いがかりをつけられたから、とかいう個人的感情をヌキにしても、最近のフォクシーの言動は近所でもちょっとした噂になっている。「ファンなんです~」と家の前の階段に座っていたフォクシーに告げると「だから何?とっとと失せな(So? Get the fuck out!)」と言われて憤慨していたコもいたし、通り向かいから「あ、フォクシーだ」と思いながら彼女の方を見ていら「言いたいことがあったら何か言えよ(What the fuck r u lookin at?)」と怒鳴りつけられてビビったという知り合いもいる。また義弟の知り合いでロンドンでレゲエのプロデューサーをしている男は果敢にも携帯通話中の彼女に「これをスプラガ(フォクシーの彼氏、スプラガ・ベンツ)に渡して」とアタックしたところ微動だにせず完全黙殺された、とか。それは当たり前かもしれんが。

ビギーが逝き、そしてジェイZが引退しシャインが獄中にある中、古くから彼らと親交のあったフォクシーは若くしてNYヒップホップ黄金期の重要参考人的な役割を担っているし、変にシーンに媚を売らないハーコーな女性ラッパーとして孤高の存在だと思う。レゲエ界との絆もタイトだし、そろそろ本気でカムバックしてほしいと心から思ってるんだけど。カリブ系のサポートを背負ったフォクシーとラテン票は確実なレミー。どっちもタイトで男勝りなイメージで大好きなんですけどね。うまくやって欲しいもんです。