ブルックリン横丁

ブルックリン在住17年の音楽ライター/歌詞対訳者=渡辺深雪の駄ブログ。 そろそろきちんと再開しますよ。

027:「「デスチャに御対面!@LA」

2004-09-18 | ブルックリン横丁
11月にグループ4作目をリリースするデスチャに取材してきました~。LAはロデオ・ドライブを見下ろす超高級ホテル=ビヴァリー・ウィルシャーの一室。ビヨンセのワンコがうろうろする廊下を抜けてプレス控え室で待機。ちょっとした核家族なら暮らせないこともなさそうなデカいトイレ。他国メディアは円卓テーブルの共同インタビューという形式にも関わらずジャパン・チームは何とも豪華な独占取材。撮影やレコーディングで相当に疲れているのだろうと思いきや3人ともすごい元気で陽気。その日は撮影ナシの取材のみ、ということでビヨンセはすっぴん。肌チョーきれい!私服可愛すぎ!キャスケットを被ったビヨンセ、キャメル・カラーのコーデュロイにピンストライプのシャツ+黄緑のケーブルニットのベストという小粋なファッション。ケリーは緑x黒の幾何学模様のサテン・ドレス。ミッシェルはクリーム色のタンクトップにデニム(シチズン・オブ・ヒューマニティーっぽい)。

USでは既にラジオ解禁となっている新曲「Lose My Breath」はロドニー・ジャーキンスがプロデュース、マーチング・バンド風のドラムと「Can You Keep Up?」のフックが耳について離れない超イケイケ・トラック。こりゃあまた大変な騒ぎになるな。先週TV放映されたパフォーマンスで見せたダンスもジャネット・ジャクソンの「リズム・ネイション」を思わせるマスキュリンなルーティン。ソニーの担当Aは早速ケリーからステップを伝授してもらったらしい。インタビューの中身はここでは伏せておくが、とにかく前作以降のソロ・ワークを経てそれぞれのメンバーが一段とパワー・アップし、また3人で一緒に活動することを心の底から楽しんでいる様子がありありと伝わってくる素晴らしいヴァイブに満ちた取材だった。これまでも何度かグループ・アーティストの取材をしたことはあるが、デスチャのように他のメンバーのコメントにきちんと気を配り、お互いに応答を補い合ったり、褒め合ったり、のような絶妙なチームワークとリスペクトをさらりと見せつけたグループは皆無。勝者のセオリーってヤツですね。

取材後サンタモニカ近辺を徘徊。ヴェニス・ビーチの自由人たち(と敢えて書く。英語で言うならbumってところだ)を横目で見ながら元同期でもあるAと歩く。このロマンティックなセッティングが恨めしい。きっとヤツもそう思っていたに違いない。ディナーはセレブ御用達という噂のレストラン。早速AがWWEのロックを発見。実は以前SOHOのタワレコでロックの自伝発売記念サイン会の列に並びそうになった過去を持つワシはおのぼりさん丸出しでジロジロ。そしてそのワン・テーブル向こうにもどうも見た顔が。USセレブネタのトリビアを語らせれば日本で右に出るものはいないと思われるAが早速教えてくれたところによると、『スクリーム』とかに出演したオーエン・ウィルソンちゅう俳優だそうな。何と豪華な(知らねぇクセに)。

LA空港の停電のためJFKで足止めをくらったりという小ハプニングはあったものの、軽口もそこそこに攻めの姿勢で濃密な取材を堪能出来て非常に実りあるLA出張でございました。かなり話題になりそうなゲストとのコラボ曲も収録されるみたいだし(情報解禁を待て!)、今年の年末リリース商戦もデスチャが独走しそうな気配濃厚です。