ブルックリン横丁

ブルックリン在住17年の音楽ライター/歌詞対訳者=渡辺深雪の駄ブログ。 そろそろきちんと再開しますよ。

021:「フォクシーとワイクレフが来た」の巻

2004-09-10 | ブルックリン横丁
Labor Day Weekendってことで3連休。フリーランスの身には何ら関係もないのだが。毎年9月の第1月曜日に行われるカリブ系移民のフェスティバル、通称「ウェスト・インディアン・パレード」がブルックリンのイースタン・パークウェイで盛大に。つーかウチは年がら年中カリビアンだらけなので今更、ってカンジですが。各国をレペゼンするトラックというか山車(フロートと呼ぶ)に数十台のスピーカーを積み上げて、レゲエやらソカやらカリプソやらを爆音で鳴らしながら練り歩く。自分の祖国のトラックの後ろについて国旗を振り回し、笛を吹いたりホーンを鳴らしたりしながらくっついて歩くのがお約束。数あるカリブ諸国の中でどこの国が一番「イキ」が良いか、ちょっとしたバトルにもなっててオモロいです。そういえば金曜日に取材した、ケヴィン・リトル人気を脅かすソカの若手実力派、Rupeeもバルバドス代表としてトラックに乗るぜ、と言っていたな。今年は見に行かなかったので誰がどの山車に乗っていたのかは知らないが、前にフージーズがハイチ代表のトラックの上でパフォームしててものすごい人気だったことを思い出した。ローリンのお腹が大きくてね~。あれは何年前の話だ?しみじみしちゃうな。ところでハイチ代表といえばワイクリフ、お祭り好きの彼は今年もやっぱり登場してたらしい。しかもレペゼン・トリニダッドでこのフェスティバルも常連のフォクシー・ブラウンが祭りの後にワイクリフを地元のブロックに招待してたみたいで、何か外が騒がしいなと思ったら何とウチの前に二人がいた。外で遊んでいた息子の太陽はフォクシーに「パパに会わせたい人がいるから呼んどいで」と言われパシリ状態。夏風邪で寝込んでいた旦那はワケも分からず外に出るとそこにはハイチの国旗をまとったワイクリフが。別に英語で話しゃあいいのに今日はやっぱりカリブの血が騒ぐらしく、わざわざクレオール語(ハイチ語のこと)で会話するワイクリフと旦那。数ヶ月前にフォクシーがいきなりうちにやって来て、「今回クレフにプロデュースしてもらった曲で、言われた通りにクレオール語でラップしたんだけど自分が何言ってるのかわからないのも気持ちが悪いので訳してくれ」と言いながら、ずかずかとヒトのステレオでその曲を爆音でかけ旦那に訳させたこともあった。彼女はいつも前フリも無く突発的に行動するね。それから毎年のことなのだが、9/6はフォクシーの誕生日であり、うちの義姉の誕生日でもある。まぁだいたい毎年この祭りの時期と誕生日とがブチ当たり、ただでさえブロックの人通りは激しく、しかも彼女達は同じブロックで育った幼なじみ同士ということで、毎年この日は彼女達はお互いにお互いの家の前を「表敬訪問」し、デカい声でバースデー・ソングを歌っている。今年はそれにワイクリフが加わってさらに騒がしかった…。ま、ある意味豪華かもしれないが。写真でも撮っときゃ良かったね。

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